窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

デオガール・マハル

2011年12月29日 | 海外での出来事




  ジャイプル(地点C)からさらに南西に下り、ちょうどアジメル(地点F)とウダイプルの中間くらいに位置するデオガール。湖を中心として荒野の真っ只中にできた街です(地図をクリックすると拡大します)。



  ここで見かける外国人観光客は欧米人ばかり。周辺にこれといった観光地がないためか、日本人の姿はありませんでした。今もマハラジャの末裔が住むデオガール・マハルへと続く町並みは、狭く入り組んでおり近世の面影を残しています。美しくはありませんが、雰囲気があります。

  インドにはマハラジャの宮殿や離宮をホテルに改装したパレス・ホテルが各地にあります。ここデオガール・マハルもその一つです。およそ300年ほど前、メワールの16貴族(注)の一つであったデオガールのラワット(=ラジャ)によって造られました。最盛期には、210の村からなる、ラジャスターン地方で4番目に大きな勢力を誇ったそうです。

注)ウダイプルのマハラーナ(マハラジャの中のマハラジャの意)に仕えた「ウンラオス」と呼ばれる最高位の貴族



  その宮殿の一部を50部屋からなるホテルに改装しました。宮殿の入口では、この地を治めたかつての支配者の絵が出迎えます。



  門の上は「カチェリ」という、かつて裁判が行われたところだそうです。



  2階の中庭。白大理石の玉座が見えます。かつてここは中庭ではなく、1階から3階まで吹き抜けでした。



  ここに宿泊はしませんでしたが、部屋を案内してもらうことはできました。かつての宮殿の豪華さをそのまま活用したロイヤル・スイート5室、デラックス・スイート23室、デラックス・ルーム22室となっています。



  マハラナ・スイートの一部。まさに宮殿そのものです。

  因みに、現在は部屋の一部として隠れてしまっていますが、デオガール・マハルには、ジャイプルのハワ・マハル(風の宮殿)のように小窓のたくさんある宮殿の跡があります。実はハワ・マハルを造ったサワーイー・プラタープ・シンは、幼少時代をここデオガール・マハルで過ごしたことがあるそうで、一説にはハワ・マハルはデオガール・マハルから着想を得て造られたと言われています。

デオガール・マハル


  その他の部屋も上の動画にまとめましたので、ご覧ください。

  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
  ブログをご覧いただいたすべての皆様に感謝を込めて。

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