ペナン族(Penan)。ペナン族はそのほとんどがボルネオ島中央部の密林に住む狩猟採集部族です。主食である野生のサゴヤシの木生い茂った場所の近くに、簡単な小屋を建てて住み、ヤシを採りつくすと移動していきます。
ペナン族の特徴は、長い吹き矢です。矢にはウパスの樹液から採れる毒が塗られていたそうです。
オランウル族(Orang Ulu)。オランウルとは「上流に住む人」という意味だそうです。サラワク州で最も長い川の中流と上流域に住んでいるペナン族、カヤン族、ケンヤ族と高地に集住するケラビット族とルン・バワン族から構成され、サラワク州の人口の5.5%を占めています。
オランウル族は硬質材で作られたロングハウスに何代にもわたって住み、高度な灌漑技術を持っていました。また、刀剣の鍛造技術でも知られていました。
オランウル族の踊り、ダツン・ジュルド(Datun Julud)。オランウル族の娘たちによって踊られるロングハウスへの来客を歓迎する踊りです。
カンジェット・ゲレプト(Kanjet Ngelept)と呼ばれる戦士の踊り。この踊りはジャングルへ狩りに出かけ、獲物を探すときの戦士の素早い忍び足を表現しています。そして獲物を見つけた戦士は、狙いを定め毒を塗った吹き矢を吹くのです。
メラナウ族(Melanau)のロングハウス。サラワク州の人口の5.8%を占めるメラナウ族は現在ほとんどが中部の沿岸地域に居住していますが、かつてはより広範囲に住んでいました。海賊に襲われる危険のある地域に住んでいたため、彼らは地上12mもある巨大なロングハウスを建築しました。
ボルネオ島に住む他の部族と違い、メラナウ族の主食はサゴヤシでした。サゴヤシは花を咲かせる直前、幹に澱粉を蓄えます。メラナウ族はサゴヤシを伐採し、そこから澱粉を絞り出して粉にしました。
メラナウ族の踊り、タリアン・メンヤック(Tarian Menyak)は、このサゴ粉から「サゴ・パール」と呼ばれる真珠玉のようなものを作る動きと彼らの日常生活をあらわしています。東南アジア各地にみられるバンブーダンスのように見えたのはそのためでしょうか。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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