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シティ・パレスはジャイプルの中心に位置し、今でもマハラジャが住んでいる宮殿です。一部は博物館となっており、見学することができます。
1726年、サワイー・ジャイ・シン2世(ジャイプルという名称は彼の名に由来します)によって造られました。それまでは、ジャイプルの北東11kmのところにある、アンベール城という山城が居城でしたが、ムガル帝国の保護下で統治が安定し人口が増加したこと、それに伴って水不足が深刻化したことから、新たにジャイプルを建設し、遷都しました。
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1726年頃の世界(地図をクリックすると拡大します:「世界歴史地図」より)。
アグラからジャイプルに向かうと、ずっと平原が続いているのですが、ジャイプルの付近は丘に挟まれた狭隘地になっていることが分かります。またここは北東にデリー、東にアグラ、西はアジメールに通じる交通の要衝であり、当時の繁栄をうかがい知ることができます。
シティ・パレスが築かれた当時、ムガル帝国は既に衰退に向かっていましたが、イギリスが勢力を拡大した後は、イギリスの間接統治下に入りました。そのため一定の自治権があり、直轄領に置かれたデリーやアグラと違い、宮殿内の保存状態が良いということも言えると思います。
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さて、宮殿内部ですが、こちらはムバラク・マハルと呼ばれる、イギリスのサミュエル・ジェイコブの設計になる賓客の宿泊施設です。現在はテキスタイルの展示室となっています。
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ディワーネ・カースと呼ばれる賓客謁見の間。
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正面には2つの大きな銀製の甕があります。1902年、エドワード7世の戴冠式に出席するため、マハラジャがロンドンへ行幸する際、沐浴のためにガンジス川の水をこの甕に入れロンドンまで運んだそうです。これらは世界一大きな銀製品として、ギネスブックに登録されています。
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月の宮殿と呼ばれる、マハラジャが住んでいる宮殿の中庭。
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ここには、見事な装飾を施された「孔雀の門」と呼ばれる門が4つあり、それぞれ装飾が異なります。それぞれの門については、下の動画をご覧ください。
シティ・パレス
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サブハ・ニワス、即ち謁見の間です。マハラジャの玉座、装束や甲冑などが展示されていますが、残念ながら撮影禁止でした。
時間の関係で、短い滞在となったのが残念でした。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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