写真は、懐かしい、鎌倉「七里ガ浜」からの江の島と富士山です。約4年間この情景がすぐ身近にあったことは、今では信じられないようなことです。そこには沢山の楽しいまた甘酸っぱい想い出と共に、今、何とも言葉にできないような後悔もあります。あの時、確かに、何かを求めて坂道を登った、のでした…。
僕はこのブログとやらで、なんだかいつもおかしなことばかり書いているのかもしれません。昔母親から「お前は自分に甘く他人には厳しいよ」と言われたことがありました。どんな場面でだったのか、いつ頃のことだったのかも憶えていないのですが、そう言われたという記憶は確かにあるのです。今フット母親のこの言葉を思いだしたのは、このブログで自分勝手なことばかり書いていて少しも反省していない僕に「懲りないね!」と母親が心配してくれているのかもしれません。僕がこうして、ここで何故書くのか、書こうとするのか。僕のこの書きたいという気持ちは何故なのか。この問題は自分にとって一つの課題にしないといけないような感じがしています。
少し前に、NHK教育テレビの「福祉ネットワーク」「シリーズ いま、《言葉》を力に(1)ろう重複障害者を支える」を見ました。福祉番組を見ることはあまりないのです(でも大分前に大橋先生が出ていたときは何度か聴講しました)が、今回はテーマに惹かれて見ました。そしてビックリしました。作業所について多少は知っているつもりでいたのですが、この作業所(ここでは事業所)のレポートを見てその活動が過激なのには驚きました。
この事業所は名古屋にある「ろう重複センター碧」です。、経営母体は「特定非営利活動法人 聴覚・ろう重複センター」です。HPは下記します。
通所メンバーは約25名。事業所のブログにも書かれていますが、”かとさん”というレポートの中心になられた女性が、言葉(手話)を獲得されていく過程が圧巻でした。確か5年間で約50語を憶えて、意志の疎通ができるようになったのだそうです。数年間に亘ってテレビカメラが追跡レポートをしてくれているので、その彼女の変化の道筋が実によく分るのです。金澤貴之先生(群馬大学・准教授)がコメンテーターとして話されていたように、この”かとさん”が「言葉の獲得~世界観の獲得~混沌からの脱出」という過程を経て、人間らしい存在として(関係性の獲得)成長していく画面は凄かったですね。
それから、この事業所の責任者の森本さん(聴覚障害者)の存在も圧巻でした。とにかく「作業所に何ができるのか」ということについても教えられましたね。そして僕はその画面を見ている中で、昔観た映画のヘレン・ケラーとサリバン先生のやり取りを思いだしていました。この「…<言葉>を力に…」の二回目は、この森本さんとご家族への密着レポートです。森本さんとスタッフの方々の智慧の極みともいえるような様々な”工夫”にも驚きました。僕がろうの世界に慣れていないせいもあるのかもしれませんが、タイムスケジュールや様々な事柄についての視覚化・触覚化の工夫にも凄いなあと思いました。その一例として例えば、メンバー全員の顔写真が写っているカードが名札状に並べられているのですが、メンバーは作業の前にそこに「その日の自分の”今の気持ち”」を、沢山用意されている様々な顔のイラストカードから選んで、自分の写真名札の脇に掛ける訳です。そうするとその一覧名札を見れば、今日は誰がどんな気持ちで(楽しい・泣きたい…)いるのだということがすぐに分るという具合なのです。
上記のことごとは少し押しつけがましくて申し訳ありません。もしもこのブログを偶然見て下さった方がいらっしゃったら、是非ご視聴をお勧めしたいと思います。
いつも「ごじゃらっぺ」なsu-でした。
再放送は10月18日(火曜日)午後8時~8時30分 No2は19日・同時刻(下記参照)
放送内容の概略と再放送予定日。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/1110/111011.html
「特定非営利活動法人 聴覚・ろう重複センター」のHP。
http://tukusi.org/index.html
追伸・ついでに、今(朝)山口一臣さんのツイッターを見たら、江川紹子さんが、傍聴した昨日の小沢裁判の印象を沢山書き込んでいました。小沢さんを好きだという人は少ないと思うのですが… http://twitter.com/#!/kazu1961omi