はらじゅく86のブログ

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あと二ヶ月とは!

2011-10-31 22:28:35 | 日記

 今日テニスコートで試合の合間に『食品の裏側』を読んでいたら、二人の女性が読んだり聞いたりしたことがあるというのでした。tagawaさんがこの本について、「著書に説得力があるのは、『これはダメ』と全否定していないことです。現代社会では、インスタントの活用も止むえないこともあるけれど、無節操に摂取するのではなく……」と言われていることが納得できます。著者は、「添加物を目の敵にし、拒否するのではなく、どう付き合うか、どう向かい合うか。どこまで自分は許せるか。それこそが大切なのです」と言っています。
 読んでいてこの著者の安部さんはもの凄く誠実で優しい方なんだということが分かります。僕は、今朝日新聞の朝刊で連載されている「プロメテウスの罠」ー研究者の辞表ーの木村真三さんを連想するのです。安部さんもこの本の中で、「気づくのは遅かったかもしれませんが、『目覚めて』しまった以上、もう仕事を続けることはできませんでした。トップセールスマンとしてそれなりの高給をもらっていたこともあり、家族の生活を考えると葛藤はありましたが、やはり自分の良心には背けませんでした。翌日、私は会社を辞めました」と言っています。ほんとうに驚くべき率直さだと思います。何ともいえない潔さ、自己放棄の意思が徹底していて強い感銘を受けます。
 
 とにかく読んでいて、昔会員になっていた「日本消費者連盟」の様々な活動を思いだします。その頃僕は、整髪料や化粧品(化粧水)は「日消連」の本で勧められていたマニュアル通りに自分で作っていました。食べ物や常備薬品についても気をつけていました。例えば有名な整腸薬の『征露…』は、その主成分はかなり危険な製品で、中近東のある国の入管では……、といった説明を信じて使わなかったですね。また、歯磨き粉も使わない時期がありましたが、生協のものを使う様にしていったと思います。その後仕事が忙しくなったり面倒くさくなったりで、大体のことがらはいい加減になっていったと思います。今整髪料は『大島椿』を、化粧品は市販の化粧水を使っています。
 
 現在の僕は添加物についても一応気をつけようとしてはいるのですが、ほんとうにいい加減で、「まあいいか!」といった具合になっているわけです。決して良くも悪くも、自己放棄といった過程を決断しているわけではないのです。とにかく、この本を読むと、食べ物のイメージが今までとは大きく違ってくることは間違いがないですね。日本酒やハムなどについても、日消連では昔から言っていることなのですが。
 
 そしておまけの余計な事柄として、本についてなのですが、本は殆ど「積読」でも悪くはないなと思いますね。僕はこの本、『食品の裏側』を探す過程で、思いがけない積読本に出会うことができました。昔お世話になった人が共著で書かれ監修もされた本で、その本のことは全く忘れていたのです。懐かしいやら嬉しいやらで、有難かったというわけなのです。実は、僕はその昔、ストレスがたまるとよくいろいろな書店に通ったものでした。池袋のある中型書店では何故か、警備員さんの顔も覚えてしまいました。念のため万引きで捕まった訳ではありませんから。しかし今考えると、時々買った本も、読む為というより積読のために買ったようなもので、お粗末この上ない次第なのでした。でもその時に、老後や孫子(の為)や版切れをチョビットは意識していたようにも思います。しかしその頃全く意識になかったのは、図書館の存在と想定外の老後だけでした。図書館と云えば、今では、この家から自転車で2分くらいの場所に図書館がありますが、しかし自宅のパソコンで読みたい本の検索と予約更に県内の全ての図書館からの取り寄せも可能なのです。書店にしても、池袋のジュンク堂や新宿の紀伊国屋では、その店の書棚に探索本の在庫が何冊あるかもネットで分り取り置きもしてくれるみたいなので、ほんとうに世の中の進歩は凄いなあと思います。それから1年位前でしょうかネットでの購入を遅ればせながらやってみたのですけど、幾つもの販売サイトで中古や新刊の値段と在庫が検索できて、送料無料で1~2日で配達をしてくれる訳ですからね。とにかく死んだおばあちゃんが生き返ったら、すぐにまたあちらに戻ってしまいそうな世の中になりました

 今日の朝刊で、なだいなださんが、北杜夫さんの追悼文を書いていました。北さんこと、Drマンボウさんが書かれたものでは『どくとるマンボウ医局記』が抜群に面白かったですね。慶応大学付属病院精神科医局の実録物がメインなのですが、余り知ることのできない世界が書かれていて興味深かったのでした。なださんの文章で一番惹かれた個所は、「かれが『自分はそううつ病だ』といってくれたおかげで、精神科の臨床がやりやすくなった、……自分が患者だったら『そううつ病という精神病です』と診断された方がいいか、『北杜夫さんと同じ病気』といわれた方が受け入れやすいか、考えればすぐ答えが出る」薬の処方にしても、北さんと同じ薬だという言い方は受け入れやすいと。北さんはカミングアウト的な自己主張をされていたわけです。これは凄いことだと思います。
 
 少し前に有名な週刊誌の広告に、今日辞職した橋下大阪府知事の出自とそのお身内の不祥事らしきことについて大きく書かれていました。週刊誌は読んでいないのですが、そうなのかなという強い感じを持ちました。ことの真偽はどうでもよい事柄ですが、なださんのこの文章を読んでいてフット連想をしたのです。昔、ある修道院で三国連太郎さんの講演会があり妻と一緒に行きました。そこで三国さんはご自分の出自についても詳しく述べられたのを印象深くお聞きしたことがありました。総務省所管局の人権関係のポスターにも顔写真をだされていますし、本も書かれています。また野中広務元自民党幹事長も公言されているのはよく知られていることです。問題は、そうした問題をどのように考えたらいいのかということなのですが。昔仕事上で少しだけですが、でもでも、ほんとうによく分かりません……

新聞を読んで(^。^)!

2011-10-28 00:18:19 | 日記

 この写真は建設途上の様に見えますが、完成した湯西川ダムです。現在は建設に使用した機械類を撤去している最中なのだそうです。写真のダムはこの画面の部分が中心ですけど、更に左右の方向に長く拡がり繋がっています。湯西川温泉郷は湯西川ダムの完成によって良質な温泉と恵まれた自然環境そして「平家の里」という看板と共に、ダムの町になりつつありますね。湯西川ダムの立ち退き戸数は85戸、面積は286haで、東京ドームだと約60個分だそうです。tagawaさんが行かれた頃と一番違っている光景は立派な新しい道路だと思います。鬼怒川から湯西川へ、昔の道は谷の底を這いずり回るような狭い道だったそうですから。それから温泉郷に近づいて行くと、新築の家並みが続いているのも印象的でした。僕は中学時代の同級生の集まりで行ったのですが、温泉がよかったですね。
 
 『食品の裏側』は確か、新聞の書評欄を読んで買ったと思います。06年版、数か月で13刷ですから大変な読まれ方だったですね。版元が東洋経済だったので、現在で言ったら経団連が東電を批判するような少し違和感を持ったのを憶えています(東経済新社のことを知らないのに)。表紙の帯には「知れば怖くて食べられない」と書かれています。僕の本には折り目がいくつかあり読んでみると、食品添加物とは「台所にないもの」のことだとか、過激で恐ろしい言葉が満載なのです。この本をもう一度読み返せるのもtagawaさんのお蔭です。とにかく忘れる名人である僕は<牛にならなければ>と思う次第です。
 こうした日常性(家事労働・健康)の事々についてもまた、色々と教えて頂けたらと思います。それから実は、いま僕が迷っているのは歯科のことなのです。歯科医の選択はホント~に難しいですね。まず手元の本を読むことから始めるしかないのですが、書くと長くなるので…。
 
 今日の新聞(朝日)は刺戟的な記事が沢山ありました。今日から読書週間みたいですね。関連の特集で「ノンフィクションの力」としてノンフィクション作家・佐野眞一さんが紹介されていました。最近ではある週刊誌で「孫正義」さんについて短期連載をされていて、その徹底した調査には驚きました。僕が過去に読んだのは『東電OL殺人事件』だけなのですが、この裁判の行方が気にかかるのも佐野さんのお蔭です。この件についても、どう考えても被告が無罪であるとしか判断できないように、佐野さんは徹底した調査と推理を積み重ねている訳です。
 紙上で佐野さんはノンフィクションの特徴を、「圧倒的な現実に向き合うと言葉を失う。沈黙にたたき落とされる。でも、そこからもう一度、自分だけの言葉を紡ぎだす。紋切り型で類型的な大メディアとの違いです」と。
 そしてまた、「小説は自分で企んで設計図通り運んで行く。ノンフィクションも設計図はあるが、それは現場で必ず裏切られる。思いがけない言葉のシャワーを浴びて、自分の考えも設計図も変わらざるを得ない。その醍醐味が読者に感染し、読み終えた後に、読者の感性が1ミリくらい変わるんだと思う。読んだ後に景色がちょっと違って見える。それがノンフィクションの力だと思っています」といわれています。
 ここで言われている「1ミリの感性の変化」とは気がかりな言葉です。また「景色がちょっと違って見える」という言葉も刺戟的です。<1ミリの感性の変化が景色の見かたを変えてくれる>こういう事態は僕にとっても心の底から本当に、そうあって欲しいと思うわけですが。
 
 この前にご紹介した、NHKの福祉番組でのコメンテーターの先生のことが気になり調べる中で、ある人の言葉に惹かれたのです。この佐野さんの言葉とも通底すると思うのですが、「…つまり、自明的なことはほとんど常に誤りだということです。自明性は社会の真実を隠すのです。真理を探究するとは、自明性を破壊すること、ありきたりの問題設定の仕方を破壊することです…」(山下仁、『ブルデュー・ピエール』・加藤晴久から) この言葉も強い言葉だなあと思わざるを得ないのですけれど、どうでしょうか(これだけの感想しか書けなくて恥ずかしいのですが、こうした視点に拘りまた自分の中で課題として保持し続けるということ。こうした取り組みを繰り返して自分に課す(弁証法的な)作業は必須なことなのだといわれていると思うのですけれど。…そして…そうしないと間違えるかもしれないよ!ということなのかなと)。

 この自明性という言葉を目にすると、むかし医療ゼミで小冊子をまとめた頃に読みかじった『自明性の喪失』ブランケンブルク、を思いだします。統合失調症のアンネという若い女性について、精神病理学からの現象学的アプローチとやらなのだそうですけど。その女性は結局自殺を果した方なのですが、自明性(日常性)と非自明性(非日常性)の境界が全く分らなくなってしまったという人で、読んでいて他人ごとではないという感想を持ったものでした。「確かなこと」「誰にとっても当り前らしいこと」が何であるのかといった事柄について、全く実感できなくなってしまった人だったと思います。離人症に近似的ともいえる訳でしょうか。でもその方の自分自身への問いかけはほんとうに繊細で鋭く、人間の根源的な在りようについての問いかけだったようにも思いました。そのときその冊子に自分が何をどのように書いたのか、これから家の中を探して読んでみたいと思います。

 紙面の続きですが、4期目の石原都知事について大きめの囲み記事で紹介していました。この半年間で登庁または都の公務に出席したのは計54日で、平均すると週に2日なのだそうです。以前から公務が控え目なのは聞いていましたけど、4期目になって更にお忙しくなったみたいですね。この他にもここに書きたい記事がいくつかあるのですが、もう止めて下さいに云われたので止めます。また、勝手なことばかり書きました 

体の声を聞く

2011-10-25 08:33:22 | 日記
いろいろ偉そうに書いていますが、私も10年くらい前まではたまにですが、スナック菓子、インスタント麺、ファストフードのお世話になっていました。しかし、東洋経済からでている「食品の裏側」を読んでからショックを受け、受け付けなくなったのです。著者は元食品添加物会社の敏腕営業マンで、自らを添加物のソムリエと称しています。しかし、それらの危険性を知らずに流布させてしまった懺悔の気持ちから、これを書いたそうです。
 彼の著書に説得力があるのは、「これはダメ」と全否定していないことです。現代社会では、インスタントの活用も止むえないこともあるけれど、無節操に摂取するのではなく、日頃の食生活を意識する必要がある、という内容です。ぜひ一読をおすすめします。

 酸とアルカリの話ですが、体質によって異なります。私はアルカリ体質、家人は酸性体質なので、食べ物の好みや摂取量は全然違います。例えば私はワインやキーウィはあまり体に合わないのですが、家人は大量摂取すると元気になるといいます。つまり、人間の体は脳がコントロールしているので、自分に気分がいいか、食べたいか聞いてみるのが一番、ではないでしょうか。

 ついでに結石の話ですが、風邪をひいて発熱するとビタミンが壊れるので、一時的な大量摂取は必要かもしれません。その場合も体が要求するでしょう。スポーツ時も同様でしょう。しかし、普段我慢して摂取し続けるのはどうかと思います。
結石を予防するには食べ合わせが大切です。たけのことワカメ、ほうれん草とジャコなど、昔から良い取り合わせと言われているのには理由があるのです。食品を組み合わせて摂取することにより、余分なものは排出され、必要な成分は良好な状態で体に吸収されていきます。

 健康ネタばかりですね。そうそう、湯西川は昔職場の旅行でいったこともあります。旅館の女将さんが十二単風の装束でおもてなししてくれました。

有難うございます!

2011-10-23 00:12:35 | 日記

 写真は昨日行ってきた、日光・湯西川温泉の「平家の里」の紅葉です。
 tagawaさん、サプリについての貴重なご意見を有難うございました。僕がサプリを飲み始めたのは大分前のことです。その頃はビタミンCだけでした。確かアメリカのノーベル賞(生理学?)受賞者の説で、風邪をひいた時にCの大量摂取が有効に作用するということを新聞で読んだ時からでした。この情報については確か数年後に、Cの大量摂取は腎臓結石の原因になる可能性があるという記事を読んでから、僕の中では少し?という感じになったのでした。しかしまた一方では、過激な運動や仕事をする場合には、その際に生じる活性酸素を消去するために、Cの摂取は有効な手段である。そういう情報も読んだ記憶があります。その後Cについては、中国で生産されている確率が最も高いという記事も目にしました。僕にとってCに限らず全てのサプリは、清濁併せのむ式の安易な考えの下で飲んでいたことは間違いないわけです。ご指摘いただいた「安定・保存薬品(セルロース・二酸化ケイ素等、どの製品にも共通して含有)」については以前、サプリの製造メーカーに問い合わせたことがあります。その答えは自然食品に類する製品である、ということでした。サプリのいい加減さは多分、化粧品と同じような性質のものなのかもしれないなという感じを持っていたことも確かなのです。それから、ビタミン剤の摂取により(生体にとっては強制的・非自然的な摂取になる)生体の栄養吸収器官がサボリ始めるというご指摘についても、何かの記事で読んだことがあります。でも僕はその点についても安易に通過(理解)してしまっていました。
 それから、アルカリとワインの件でお訊ねしたい点なのですが。この方のワインの飲み方は論外だと思いますが、そもそも酸とアルカリのバランスを考えた食品の摂取が、生体にとって必要な事柄なのかどうかという点です。といいますのは、数年前だったと思いますが、その問題については神経質にならなくてもよく、元々生体には自然にバランスがとれるようにセットされているのだという話なのでした。酸とアルカリのことでは、高校生の時に八重洲のブリヂストン美術館に行ったときに、BS創業者の石橋…さんのお考えが書かれたパンフレットがあり、それを読んだのが最初でした。ただ僕も日常的に、「カゴ…野菜ジュース」に純玄米酢を入れて飲んでいるし、その他そのバランスを意識した食品の摂取を選択している訳です。ですから、このバランスを強く意識していることは間違いありません。多分そのバランスについては、身体が要求しているような気がしています。でも、先述したような情報を目にしたことも確かなのです。
 「CAPIC」の展示会は、すぐ近所のデパートでもときどき開催されています。ここは「…刑務所」も近いので多分そうだと思うのです。今度開催されているのに気がついたら行ってみようかと思います。
 これからサプリについてできる範囲で調べてみるつもりです。tagawaさんからのご指摘は、「……」からの…の声なのかもしれません。誰にしても、お互いに自分の持っている情報を提供し合い相互に検証しあう中で、お互いに助け合っていくことができるのは素晴らしいことだと思います。この度はほんとうに有難いご指摘を頂きました。感謝致します
 


CAPIC をご存知ですか

2011-10-20 13:41:44 | 日記
カツメさんは詳しいと思いますが、CAPICとは、刑務所作業製品のブランド名です。
詳しくは http://www.e-capic.comへ。
最近、松枯れ防止の活動に関わっていて、松食い虫の被害木の再利用した製品も研究しています。その作業を検討する用件で少年刑務所を訪れたところ、付設の作業製品ショップに素晴らしい座り心地のソファがありました。国産・オーダー・牛革・作業に手抜き無し・5点セットで1?万円の破格の値段に、わが家の来客用ソファのカバーがすり切れ、へたってきたので、どうしたものかと思っていた心はグラッと傾き、思い切って新調しました。
全国の官公庁でもっとこういう製品を活用すればいいのに、と縦割り行政の融通のなさをここでも実感した次第です。

それと、サプリメントについてまたまた余計なことですが、サプリには本来の効用成分を安定・保存するための薬品が含まれています。特に心配なのはその部分です。ただ、基本的にはそれぞれの体質があるので、自分の体が快適な状態かどうか、常に自身に聞く、ということが大切だと思います。
例えば、世の中には野菜を一切受け付けず、アルカリはワインでのみ摂取する、という人もいます。それで健康ならそれで良いのです。
 私が考えるに、動物は基本的に怠惰であり、サプリで簡単に栄養をとっていると、体の栄養吸収器官がサボり始めてしまい、多用していたサプリを一気にやめれば、バランスが崩れることもあり得ます。
 だから止めるときは少しずつ様子をみながら、のほうが良いかもしれません。サプリメントは決して安い買い物とは思えないので、その分豚のヒレ肉が買えるのになあ、などとつい余計なことを考えてしまい、余計なことを書いてしまいました。
 

そしてまた、今日も!

2011-10-15 03:09:54 | 日記

 写真は、懐かしい、鎌倉「七里ガ浜」からの江の島と富士山です。約4年間この情景がすぐ身近にあったことは、今では信じられないようなことです。そこには沢山の楽しいまた甘酸っぱい想い出と共に、今、何とも言葉にできないような後悔もあります。あの時、確かに、何かを求めて坂道を登った、のでした…。
 僕はこのブログとやらで、なんだかいつもおかしなことばかり書いているのかもしれません。昔母親から「お前は自分に甘く他人には厳しいよ」と言われたことがありました。どんな場面でだったのか、いつ頃のことだったのかも憶えていないのですが、そう言われたという記憶は確かにあるのです。今フット母親のこの言葉を思いだしたのは、このブログで自分勝手なことばかり書いていて少しも反省していない僕に「懲りないね!」と母親が心配してくれているのかもしれません。僕がこうして、ここで何故書くのか、書こうとするのか。僕のこの書きたいという気持ちは何故なのか。この問題は自分にとって一つの課題にしないといけないような感じがしています。
 少し前に、NHK教育テレビの「福祉ネットワーク」「シリーズ いま、《言葉》を力に(1)ろう重複障害者を支える」を見ました。福祉番組を見ることはあまりないのです(でも大分前に大橋先生が出ていたときは何度か聴講しました)が、今回はテーマに惹かれて見ました。そしてビックリしました。作業所について多少は知っているつもりでいたのですが、この作業所(ここでは事業所)のレポートを見てその活動が過激なのには驚きました。
 この事業所は名古屋にある「ろう重複センター碧」です。、経営母体は「特定非営利活動法人 聴覚・ろう重複センター」です。HPは下記します。
通所メンバーは約25名。事業所のブログにも書かれていますが、”かとさん”というレポートの中心になられた女性が、言葉(手話)を獲得されていく過程が圧巻でした。確か5年間で約50語を憶えて、意志の疎通ができるようになったのだそうです。数年間に亘ってテレビカメラが追跡レポートをしてくれているので、その彼女の変化の道筋が実によく分るのです。金澤貴之先生(群馬大学・准教授)がコメンテーターとして話されていたように、この”かとさん”が「言葉の獲得~世界観の獲得~混沌からの脱出」という過程を経て、人間らしい存在として(関係性の獲得)成長していく画面は凄かったですね。
  それから、この事業所の責任者の森本さん(聴覚障害者)の存在も圧巻でした。とにかく「作業所に何ができるのか」ということについても教えられましたね。そして僕はその画面を見ている中で、昔観た映画のヘレン・ケラーとサリバン先生のやり取りを思いだしていました。この「…<言葉>を力に…」の二回目は、この森本さんとご家族への密着レポートです。森本さんとスタッフの方々の智慧の極みともいえるような様々な”工夫”にも驚きました。僕がろうの世界に慣れていないせいもあるのかもしれませんが、タイムスケジュールや様々な事柄についての視覚化・触覚化の工夫にも凄いなあと思いました。その一例として例えば、メンバー全員の顔写真が写っているカードが名札状に並べられているのですが、メンバーは作業の前にそこに「その日の自分の”今の気持ち”」を、沢山用意されている様々な顔のイラストカードから選んで、自分の写真名札の脇に掛ける訳です。そうするとその一覧名札を見れば、今日は誰がどんな気持ちで(楽しい・泣きたい…)いるのだということがすぐに分るという具合なのです。

 上記のことごとは少し押しつけがましくて申し訳ありません。もしもこのブログを偶然見て下さった方がいらっしゃったら、是非ご視聴をお勧めしたいと思います。
 いつも「ごじゃらっぺ」なsu-でした。
 
 再放送は10月18日(火曜日)午後8時~8時30分 No2は19日・同時刻(下記参照)
 
 放送内容の概略と再放送予定日。
    http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/1110/111011.html
  「特定非営利活動法人 聴覚・ろう重複センター」のHP。
 http://tukusi.org/index.html

 追伸・ついでに、今(朝)山口一臣さんのツイッターを見たら、江川紹子さんが、傍聴した昨日の小沢裁判の印象を沢山書き込んでいました。小沢さんを好きだという人は少ないと思うのですが…  http://twitter.com/#!/kazu1961omi 


 
 

今日も一日が…!

2011-10-08 23:07:17 | 日記
先日パソコンが途中でおかしくなってしまい、投稿が遅れてしまいました。…さん!”野菜炒め”の件有難うございました。このところ様々な出来事が続いたので…その後まだ野菜炒めは作っていません。でもスパイスを少し揃えたりしました。過日の…さんの僕の”野菜炒め”へのコメントを通して、いくつかのことを教えられたように思います。読ませて頂いて最初に思ったことは、昔、桐島洋子さんが言った言葉で「聡明な女性は料理もうまい」でした。ここでの桐島さんの言葉が、頭がいいとか賢明なとかという言葉だったらそんなに印象には残らなかったと思うのですが、ここで使われた聡明という言葉が印象的でした。実は桐島さんのこの言葉の出所も真意も知らないのです。勝手に解釈させて頂くと、食生活総体は聡明さ(その人の全人生とか全体性の質)によってこそ全うされる性質の事柄なのだ、といった感じでの受け止め方だったのです。
 食生活の意味は現在、昔と違って昔以上に圧倒的に、その質と拡がりを持っていると思います。国の経済の一部をも左右しかねない側面も持った保健と医療の問題は、健康志向という官民一体の願いとして声高に言われています。食・保健・医療などの課題の中で何をどのようにしたらいいのか、現在の情報過多の中で適切に選択していくことはすごく難しいことだと思います。現在、その”聡明さ”は、昔以上に必要とされているのでしょうね。
 僕は昔、歯科医療の問題で「日本消費者連盟」に出会い、影響を受けたことがありました。その「日消連」は食や医療(歯科・低放射能・日常常備薬・歯磨き粉とか)、嗜好品(アルコール・ガム・ソフトドリンク、その他)、化粧品などについて様々な提言をしていました。今でもしているのかもしれませんが。定期的なニュース情報や出版刊行物によって啓蒙活動をしていた訳です。全部に賛成というわけではなかったのですが、ずいぶんと参考にさせてもらったのでした。
 またコメントにあった、「全否定するわけではありませんが、工業製品としての食品は、特に代謝が落ちる年齢になってきたら、避けた方が賢明と思われます」はショックでした。実は僕は工業製品どっぷり派なのです。今から45年前くらいに「…素を飲むと記憶力が増す」という事を、今の筑波大学の先生が言い出して話題になったことがありました。その時に僕が実践したという記憶はないのですが、受験生を抱えた母親方の間では多分、多少でも多めに使われたのではないかと思います。まあ、それはともかく、僕のどっぷりの最大の内容は、様々なサプリの摂取なのです。ビタミン・ミネラル・コエンザイムQ10・コンドロイチン・…そしてスポーツの前後とかには必ず、アミノ酸(数社の製品を変えながら)を飲んでいます。アミノ酸はスポーツドリンクのメインになっていて、僕のテニス仲間でも飲んでいる人が沢山います。また、登山をする人の間では必需品になっていると思います。僕は10年程前に、朝日紙記者の登山でのアミノ酸体験が有効であったという山の記事を読んでから飲むようになりました。
 また、「もし、調味料を買うなら、天然成分の素か、牡蠣ソース、、昆布茶、とろろ昆布などが便利です」という事ですが、昆布茶は大分前に買ったのがあります。その他買いそろえてみます。いずれにしても、自立した生活を継続して他の人に迷惑をかけないようにする為には、生活全般の見直しと共に、食生活の基本を勉強して大切にしていかないといけないなと、このたびのコメントを読んで痛切に感じています。
 先日僕の料理の命綱ともいうべき電子レンジが故障してしまい、結局新しい物を買いました。レンジのない生活は本当に不便で、この道具の必需性を思い知りました。僕は今炊飯器がなく、恥ずかしながら、ご飯もチン派なのです(パックを2分間チン、白飯・発芽玄米・18穀米・…)。 
 そしてまた、冷凍食品派でもあるのです。例えば、大皿に、南瓜・ブロッコリー・ホーレンソー・…とか、それにミスマッチかもしれませんが、生のニンニクピース・ジャガイモ・人参・玉ねぎ半分・…などを適当に配置して蓋をして適当にチン!ドレッシングは全く適当に、卓上オイル(オリーブ・グレープシーズ・ゴマ・塩・…)やケチャップ・マヨネーズ・お酢・…ぶっかけ派なのです。つまり自称「舌より頭」派なのですが。そして、余りにもお粗末派過ぎるなということも自得してはいるのですが

 ジョブスさんがなくなったのはニュースで知りました。ニュース以外には全く知らない人なのですが、膵臓がんで亡くなったのですね。むかし僕がお世話になったある教師は、原発性の膵臓がんで確定診断後あっという間に亡くなられました。罹患率が3%というのも驚きですね。その頃聞いたのは、すい臓は実質臓器の一つらしいのですが、見つけるのがとても難しいといわれていました。40年位前のことですが、今でも発見は難しいのでしょうか。
 そのジョブスさんの記事に、…さんの「『冷や飯の食い方』という言葉が日本にもあり、物事を前向きに捉えることの大切さを示しています」というコメントがありました。それを読んで僕は、その教師のことを想いださせて頂きました。その教師も分野は違っても同じような道筋を生き抜かれた方でした。「ほんとうとか・まじめさとか、といった事柄は何なのだろう」といった課題に徹底的に拘って生き抜かれた方でした。そしてまた…さんの言われた「冷や飯の食い方」という言葉は、山谷で活動していたある人が『下にのぼる歌』という本を残されて40年近く前に亡くなったのですが、この「下にのぼる」という言葉と同じような意味合いを感じさせてくれます。下にのぼることはできるものなのかどうか。全ての価値とか意味を逆転させなければ(常識非常識・世間・世界とかの)できない事柄なのかもしれませんが。

スティーブ・ジョブス

2011-10-08 08:27:14 | 日記
アップルのジョブス氏が亡くなりました。 彼の人生に学ぶべき事は多いと思いますが、一番印象的だったのがアップルを解雇された11年の過ごし方でした。
彼はその間とてもクリエイティブな時間を過ごすことができた、と語っています。それが現在のアップルの成長につながったのではないでしょうか。「冷や飯の食い方」という言葉が日本にもあり、物事を前向きに捉えることの大切さを示しています。
 ジョブス氏の膵臓癌は罹患率3%の病気らしく、天才は病気まで稀少なものにかかってしまうのかと変な感心もしてしまいまいた。
 何かと取りざたされるビル・ゲイツ氏と2人並んでのインタビュー番組で司会者の「現在では、お互いをどのようにおもっていらっしゃいますか」という質問に、ジョブス氏は「僕たちはもう10年極秘結婚しているのですよ」(爆)とかわしました。素晴らしいウィットですね。それ以上聞くのは野暮というものでしょう。
 でも、ジョブス氏は自分自身の人生を本当に楽しんだのでしょうか。
天才は、得てして周囲には理解出来ない苦悩を抱えていることが多いのです。あちらの世界ではパソコンを離れて毎日お花畑でも散歩していることでしょう。マックユーザーとしてご冥福をお祈りします。