嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

夢の色を、現実に描くために眠ればいい

2006年08月07日 03時00分23秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕の世界に届く光は
どのくらいの精度で僕をめがけて飛んでくるのだろう
そしてまた、その色は
本当に、本物の色なのだろうか。

少なくとも、僕が見ている光の半分は
既に白く光ってぼんやりとしか映り込まない
同じようにして、僕の残り半分が取り込んでいる光の色は
誰がどうやって何色だと
決めることが出来るのだろう

左目に、時々針を突き刺してしまいたいような衝動にかられる
この気持ちを、いったいどれくらいの人が
理解することが出来るのだろう
そしてまた、その突き刺すような痛みは
誰がいつ、どのようにして作り出した、誰の為の痛みなのだろう

僕は死んだ瞳で物を見る
そして僕の手は、死んだ記号を作り出す
誰かに届けられる光が、
もしも本当に何かの色を持って届くのなら
そこに込められた波は
どんな世界を経由して
どんな風にねじまがって届くのだろう

少なくとも、僕が感じているどうしようもない光は
色濃く絶望を映し出しはするものの
僕に本物の光を届けようとはしない
誰の目に届く光が、何色で、どんな風に見えるのか
僕たちは何も知らない

ただ僕たちは想像して
ニセモノの情景の中で
与えられた悲劇ばかりを想像して泣く

そんなニセモノの情景は要らない。
誰よりも歪んだ世界で
僕の為だけに届く、
本当に美しい景色だけを
僕は意識の中で感じていたい

そんな願いが叶うこともなく
今日も僕は
ただ眠る為に、 ふたつの眼を閉じる。