嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

僕を励ます君の歌

2005年07月02日 22時33分57秒 | 駄文(詩とは呼べない)
もう駄目なのかもしれない
そう思うたび、君の声が聞きたくなる

憬れと苦痛の中でのたうち回る、
僕だけを苦しめるあの子の可愛い声ではなくて

いつも耳元で優しく囁く、君の声が聞きたくなる
それはきっと、僕の弱さなのだと思う

たとえ君の肯定力が
君自身を支えるために用意された
優しい嘘だったとしても
君の声にある優しさは
さわやかさとは全く違うどす黒い領域にあったとしても
君の声は確かに、人を癒す力をもっていたのかもしれない。

今思うと、そんな気がしてくる
当時の僕には、よくわからなかったのだけれども。

君自身が、人を信じられない弱さを持つ事は
僕にははっきりとわかっていたことだし
それは今でも変わらない。
だけど君の人を癒す声は
君の声の力は、君自身の願う世界の響きだから
君自身が嘆く世界の祈りだから
それは僕に、何かが、何かが大事なんだって
そう叫んでいるように思わせる
それが多分、君の魅力の一つなのだと思う

だけど僕は君のように、
自分を言い聞かせて命を削る事、
それが出来なかった
僕は君と違って
女性そのものを憎んでいたわけではなかったから、、

そして僕は、君のように母の愛に育まれて育ったわけではなく、
母の義務感によって育てられたから、
やはり僕には厳しい戒律の中で
誰一人信じることなく、孤独に歩む道しか用意されてないのかもしれない。

だけど君が今も僕の声を願うなら
僕が君の声を願うなら
僕はふたたび、君の瞳の中に宿る光と
君の目の奥で蠢く闇を、
もう一度確かめようかと思う

それはきっと、あの頃とはもう既に違う何かに変わってるんだろう
君の世界が広がり続け
その世界が僕と全くの無縁であることを
僕は今、感じているから。

君の声を思い出そう
君の命を削ろう
そしてふたたび、あの歌を歌おう
乾いた大地を涙で染める、誰にも聞こえない男の歌を歌おう

明日、
そう遠くない明日、
僕は、君に会うために

昨日、
誰も住んでない昨日、
僕は、君に会うために

ほんの少しだけ、今を生きよう。

君の声が聞きたい。
僕は今、そう思っているよ。

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