嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

逃げる場所、逃げのびる場所、閉じこめられる場所。

2007年01月02日 13時04分53秒 | 駄文(詩とは呼べない)
ずれた居場所を探す。
ずいぶんとずれた時間性の中にいる
すごく間違った時間の中に呑み込まれて、
そしてそのまま何もせず時間が経った気がする。

唐突に日本語の中に吐き気を感じる事がある。
耐え難い、苦痛に満ちた、孤独に近いような音に
いらいらして、そのまま眠りたいような、
気が狂いたいような、
とてつもなく寂しくて侘びしくて景色をどこかに置き忘れたような感情が込み上げる。

朝が来て、昼の光が差しても、僕の心に全く現実感が射し込まない。
冬のようでもあり、春のようでもあり、牢屋に閉じこめられているようでもある。
誰かに言いたいことを言いたくて、じっと言えずに我慢しているのと似た感情。
とても寂しくて、それを誰のせいにもできない代わりに、
自分の罪すらも背負えないような
どうしようもなく閉じられた感情。
重い扉をずっと引きずっているような、
暖かみのある寂しさを、ずっと靴の下で踏みながら秘密にしてるような気持ち。

恥ずかしくもなく、楽しくもなく、つまらないのと似ていて、
うまく音にならない、声にならない感情。
ただ、吐き気だけが時々急に込み上げる。
水を飲んで我慢する。
僕はここでずっと何かのフリをする。

もっと水を飲もう
水を、もっと水を飲む。
お茶を飲む、味噌汁を飲む、スープを飲む。
何かを飲み込んでいる瞬間だけ、何か満たされているかのような錯覚を得られる。

たぶん、弱いんだろうとは思う。
だけど、その事を直接どうにかしようとは思わない。

英語のラジオを聞きながら、外人に憧れないようにして過ごす。
外に憧れる気持ちも、外のせいにするのも、何の解決にもならない。
ただ、雪が降っているような場所で、じっと何かに耐えて過ごす。
罪を感じる事が出来れば、涙くらいは流すことができる。
だけど今は、なんの罪も感じない。なんの悪意も湧いてこない。
ただ、間違った時間の中にいる、それだけを、いつも感じてる。

記憶の中を辿って、僕の間違えた過去を探り出す
僕の選択を探し出し、僕の間違いを見つけ出す。
もうずっとずっと、そんなことばかりを繰り返して、そしてどうにもできない日々が続く。

生きている事を後悔し始めてから、いったいどれくらいの月日が経ったのだろう。
どれくらいの人を傷付けて、どれくらいの想いを無視してきたんだろう。
そしてたぶん、今も僕には何も見えていない。
あえて言うなら、僕は最初から何も見る気がない。
おそろしいほど、相手の事がどうでもいい。
ただ自分の事だけが気になって、自分の間違いだけを探して、
自分だけの正義を探す。
もちろんどこにも見つからない。
最初から無いことも知ってる。
でも、昔は何かがあるって思ってた。
だから自分を維持していられた
「自分」って言葉を知る前から、僕には自分のような何かがあった。
それが例えば誰かの期待で
それが誰かの祝福で、それが生まれた意味であったとしても
それらを全て無視しても、僕に僕らしい何かがあった。
今は何もみつからない。
どこを探しても、どの景色の中にも、自分の居るべき居場所は無い。
あと少し、あとほんの少しだけ、このどうしようもない場所で、
あまやどりできるような、あまやどりさせてもらえるような場所を探す。

少しのお金と、少しの労働と、少しの思いやりに似た何かがあれば、
一人だけの空間は貸してもらえる。
それは知ってる。
でも、ただそれだけ。
何も生み出せず、何も作り出せない。

あたらしい世界を創ることができぬなら、
たぶん僕はここにいることを許されない時が来る。
けれど僕がつくり出すあたらしい言葉は、
いつも外に向かって何かに突き刺さる。
いつも僕の自己正当化を繰り返し、
誰かに刺さって何かが壊れる。

どうしようもない
じっと我慢して震える事もできない。
僕は僕の心に移りゆく寂しい事実を、
ずっと秘密に隠しておくことができない。
それで誰かが傷ついたとしても、
それで誰かが自殺したとしても、
それはもう、僕にはどうしようもない。

僕に何ができる?
僕は何がしたい?
わからない。
ただ、どんな酷い悪意でも、できれば隠さず君に話したい。
それが怖くて、それが許されないような気がして
やっぱり僕は罪のような何かを抱える。
僕は一人で歩く
僕の悩みは誰にも伝わらない。
きっと君にも伝わらない
だから走って逃げる。
誰にも見つからないように、必死で走って逃げる。
それでも僕は、そのことにすら、その行為すら寂しくてきちがいじみてて
逃げるときの足音を言葉にしてここに記す。
それを君が読んだなら、君は追いかけてくるだろうか?
たぶん、おいかけはしないだろう
かけっこもなわとびもおにごっこもとくいじゃないけど
誰にも触れられない遠い場所に逃げて
一人で秘密の自殺を繰り返すくらいなら
きっと誰にだって出来る。

もしもそういう行為ですらも、
社会の監視がずっとずっと続けられて、
生きることの義務と圧力を与えられ続けるなら、
もはやこの世界は地獄でしかないだろう。

帰る場所が無い
居る場所がない
還る魂の在処もない

ただ、それだけの事実でさえも、
突き刺さり、鈍い痛みで僕を誘い出す。

もしも、生まれてから、なにひとつ辛い事がなく
何一つ悲しいことがなく
なにひとつ知ることができない痛みがあったとしたら、
それはどんな寂しさを持って、理解することができるだろうか。

人形のように育てられ、人間のような名前だけ与えられた生き物は、
どんな機械じかけで動くだろう
そして、どんなふうに壊れるだろうか。

僕は僕と僕の存在が、僕自身の証明として生きられるような世界を望む。
そして僕がここで死んだとき、それらが全て消えてしまうような世界を望む。

ただ生きることが悲しくて
ただ死ぬことがとても嬉しい
そんな透明な鋭い光の形を、
僕は僕の景色で探そう。

遠くから君の声がきこえたら
僕はただ、知られぬようにここから消えよう。

出会ったときだけ世界が光るなら

2007年01月02日 11時15分05秒 | 駄文(詩とは呼べない)
強いわがままで僕を縛って
弱い心で僕を誘って
出会うことを恐れて
向き合うたびに傷ついて
それでも僕を知りたいと願うなら

誰にも見つからないように
誰にも知られないように
なにもみつからないように

秘密の世界で
僕を
僕だけを
見つめて
願って。

誰も望まない世界で
僕が生まれる事を望んで
それでも僕を知りたいと願うなら

その命の
すべてをつかって
僕を
あなただけの夢の中で
もう一度培って

全ての光から
闇だけを
すっとずっととりだして

世界の果てを 殺さないで
遠くで光ってる星に 手を伸ばさないで
なにも 手に入れようとしないで

誰からも
何からも
縛られたくないと望むなら

その命が続く限り
何も知りたくないと
願って。

強く。
つよく願って。

だれにもとられないように。
魂の迷路で。
夢だけを願って。

死体の宇宙で夢見るように
何も知らない世界を夢見る事が出来たなら

自意識の宇宙を飛び越えた無意識だけが
誰かにとっての光となる。