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news commentary

笑うしかないのだけれど……

2009-02-16 23:35:38 | Weblog

世襲議員で首相の麻生太郎の政治的迷走ぶりをみて、「世襲の毒が回まわりついに潰れる自民党」の感を強くした人は多いだろう。2月5日の衆院予算委員会の答弁で「オレははなはだ面白くない」と場所がらもわきまえず、すっかり砕けた一人称単数「俺」を使うような、言語表現のTPOにしまりのない人物だ。

小泉純一郎は麻生太郎のことを「怒るというより笑ってしまう」といったが、今期限りで国会を去る小泉が、息子を後継者に指名しているのだから、笑ってしまう。

そうこうしているうちに、世襲議員で財務大臣の中川昭一がローマのG7後の記者会見で酔っ払い会見の疑いを持たれた。

来日したクリントン米国務長官から会見の申し込みを受けた世襲議員で民主党代表の小沢一郎は選挙前の地方遊説のスケジュールを優先させるとして、一度は会見を断った。結局、一七日夕に日程を再調整して会うことになったのだが……。国際コミュニケーションのやりかたに自信がないのか、それとも、語るべき何物も持っていないのか……。次の首相候補がディベートの相手に背を見せる、このいくじなさ。これだから、ほんと、さびしく笑うしかないよね。

(2009.2.16 花崎泰雄)

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