老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

FCC Angkor/アンコール・ワット旅行その1

2011-02-06 12:30:39 | 旅行


ハノイは旧正月の休暇中。カンボジア中部は乾季で、これから暑くなる前の比較的過ごしやすい季節、といっても日中の最高気温は35度に達する。が、観光には許容できる時期だ。というわけで今回のハノイ赴任期間中に行われるべき最大のイベントとワタシが勝手に決めていたアンコール・ワット旅行に行って、帰ってきた。
いまは、ナニかが終わったような、長嶋が引退したときのような、ジョン・レノンが撃たれたときのような、ワールドカップ日韓大会が終わったときのような、ムスコの中学ジュケンが終わったときのような、、ナニかが終わってワタシのカラダの中にすっぽりとスキマができたような感じ。わかりやすく言えば、あした死んでも思い残すことはないくらいのキモチ。

老後の楽しみのためにひとつずつ、ココに書いていこう、と思ったが、ナニから書いていいのか。あまりにも圧倒的な遺跡群。腰が抜けて、、。とりあえず、というほど軽いモノではないがまずは最初に泊まったホテルについて。

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先々週の木曜にツマがうどん背負ってニッポンから来た。金、土と旧正月前のハノイの喧騒に身を委ねて、日曜の昼に、いざ、カンボジア、シァム・リアープへ。
ハノイからたった1時間半。近い。飛行機代も一人往復税込みで210ドルくらい。安い。大阪に行くくらいのキブン。でもそこには人類史上最大、最高の建築群がジャングルの中に埋もれるようにしてある。実際、いくつかの遺跡は埋もれたままだ。ヘビもウヨウヨうごめいている。噛まれたときのために血清は必携。ジョーダンですってば。ま、遺跡のことはあとでゆっくり、一つ一つ書いていこう。

今回はホテルを2か所渡り歩いた。泊まりたいところが二つあったので。で、ココはその前半に泊まったところ。
去年の夏にプノンペンに行ったときに同じFCCがやっているカフェからメコン河の流れを見ながらビールを飲んで、そのときにこのホテルのコトを知って、アンコール・ワットに行ったらココに泊まろうとヒソカに決めていた。FCC、Foreign Correspondents Club in Cambodia。FCCCじゃん、みたいな。カンボジア内戦中に外国人特派員が毎夜、寄り集まっていろんな情報交換とかをしていたところ、だと思われる。
ハノイにもこんな洗練された空間はほとんどない、というくらい、線のきれいな建築と樹木がちょうどいい具合に混じり合って、そこに太陽の光が射し込んで、静かな空気が目に見えてくる。

広い道路に面して建っているのはレストラン。2階がダイニングルームで、1階にはカフェ、ブティック、ギャラリー、雑貨屋、スパが入っている。ギャラリーはアンコール・ワットの有名な写真集『ELEGY』を撮ったJohn McDermott氏の写真を展示して売っているところ。全部買いたいくらいの写真が並んでる。
その奥にプールのある庭をはさんで2階建ての宿泊棟がある。それぞれの部屋は通路側に大きな引き戸のついたガラス窓があって、ソコから寝室に直接入るカタチ。カーテンを閉めてないとベッドが通路から丸見えだから普通ではあり得ないのだが、まあ、ソレがひとつの、リゾート的な気楽さを作り出しているような。

2階のテラスから見る町は静か。ハノイの騒音が有楽町の高架下くらいだとすれば、ココは団体客が出て行ったあとの美術館くらいの静かさ。食事もアジア各国の料理がメニューに並んでいて、値段もそんなに高くない。3泊して、朝ご飯はもちろん、昼も暑さを逃れて遺跡からいったん帰ってココで食べたし、夜は池の周りの席でビールを飲んだ。それに後半泊まったホテルがべらボーに高いところだったので昼に一度ココに舞い戻ってきたら店のおジョーがニッコリ笑って迎えてくれた。ちなみにカンボジア女性はアグネス・ラムをホウフツとさせるビジンでナイスバディなヒトが多い。

税込みで1泊150ドルくらい。地球の歩き方2010~11年版では中級ホテルとして紹介されているが、ソレは規模だけのことで、中身的には最高級の部類に入る。

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