老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

全世界所得

2010-01-15 02:20:17 | 風景
コッチに帰ってきたらいきなりニッポンの本社からメールが来て、そろそろコッチの確定申告の準備をシロって。めんどくセーと思いながら税務署の行列に一日並んで、それでも結局順番が回ってこなくてトボトボ帰るジブンの姿が目に浮かんだ。
コッチには順番を待つ、という概念がないから、ズルイ奴がどんどん割り込んできてコアラのようなニッポン人は呆然と見ているだけ。たとえば空港のチェックインのところでも手荷物検査のところでも搭乗口でも、それに降りたところのトイレでも、同じような光景が繰り返される。モラルがないとかそういうことじゃなくて、どうすればミンナがキモチよく待てるかという発想がない。
でもやっぱりカネ払えばだれかがウマくやってくれるんじゃないかとか、、一方で、そういう裏のシステムはしっかりとできた国だから。

で、申告する数字の中にコノ全世界所得っていうのがあって、たいしたカネをもらっているわけでもないのに全世界とはおおげさだな、と思ったわけ。こういう話に詳しくてこういう言葉がスルスル出てくる人はホントにソンケイしてしまうが、まあ簡単に考えればサッカーのルールのようなもんだ。シュートをして相手のディフェンスに当たってゴールに入った場合に誰のゴールになって誰がアシストしたことになるか、みたいな。
ベトナムに住んで働いているわけだからベトナムで納税することに何の意義もないが、ニッポンでもらっていてニッポンのカゾクの生活費になっている分までコッチで課税されるとか、そこから厚生年金と健康保険に払った分だけは控除されるとか、いったい誰が何を考えてそんな面倒な仕組みをつくったのか、それもクニごとに違うっていうんだから誰が強烈な支配者が出てきて早く世界がヒトツになってほしい。

要はどこに住んでいるかということのようなので、ブルネイあたりに住民票を移せばいいのかどうか。それでよけりゃとっくにみんなやってるだろうけど。パナマ船籍みたいに。