孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

日曜早朝BS寄席

2016年03月20日 | テレビ・ラジオ
せっかくの日曜日なのだから、遅くまで寝ていたいのに、暗いうちに目覚めてしまうのは、神様が「もう残り少ない人生なのだから、寝てないで起きろ、起きろ!」と言っているような気がする。

トイレに行って、テレビを点けると、老人相手の健康サプリメントの通販番組くらいしか見るものがないのだが、こういう年寄りじみた番組より、私は家電の通販番組の方がまだマシで、よく見ている。

中でも昔からのお気に入りは、「トーカ堂」の通販番組である。『トーカ堂』は九州の福岡県の田舎に本社のある会社で、家電や真珠やダイヤモンドなど、装飾品を中心にした、通販事業をテレビやインターネットで展開している。

何と言っても、商品を紹介する北社長が放つ面白いキャラクターがこの番組の売りである。

似たような通販番組にジャパネットたかたという、これも九州長崎の会社があるが、ここの社長の独特な甲高い声とは違い、北社長は体型もずんぐりとして、遠慮がちに商品説明をしてから、その金額を言う、「決めセリフ」が、関西風に言えば、一種の「ギャグ」のようになっている。



この番組に欠かせないのは、男女一人ずつの芸能人で、いつの間にかテレビ画面から消えてしまったような昔よく見た芸能人たちが北社長と掛け合う、トリオ漫才のような進行である。





延々と商品の説明をしてきて、さてお値段はと言うとき、おまけの商品がこんなに付いて、「消費税も送料も込みで・・・、もうギリギリなんですけどぉ・・」と十分間をおいて、延ばしに延ばしてから、「29万8,000え~~ん(円)」と控えめに言うのである。



トリオ漫才なら、決めセリフが出たところで、残りの二人が「もうええわ!」とか、「エエ加減にしなさい!」とか言ってお終いになるのだろうが、この手の通販番組ではそんなもので終わりとしない。




相方の芸能人、多くは女性が価格を聞いて、ひっくり返りそうなくらい驚くのである。このあたり、売れなくなったとはいえ、芸能人らしくその演技はマズマズで、見ていてとても面白い。



このびっくりする表情が上手な元歌手や元俳優さんが、どうも多用されているようなところがあるようで、芸人さんもそれをよく理解していて、迫真の演技で驚くわけだ。



自慢ではないが、私がこのユニークなキャラクターを持つ北社長の面白さに気付いたのは、もう10年以上も前のことで、こういうキャラクターはいずれモノマネ芸人の格好のネタになるだろうなと感じていた。

すると、やっぱりその通りとなって、「アタックチャンス!!」でお馴染みの九州博多の漫才コンビがネタにしたのだった。この出来が、また格別に良かった。



「細かすぎて分からない物まね」とかいうコーナーで披露したネタを見たことがあるが、クネクネしながら少し照れ気味に話す北社長そのもので、私は腹を抱えて大笑いした。

決めセリフの価格を例の口調で言ったところで、床が割れて下にまっすぐ落ちていく。



あまり、あちこちでこれを演ずると、すぐに見飽きてしまうのだが、たまにはモノマネの方も見たくなる。本物は何度観ても飽きないから面白い。


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