まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

特別情報>しわく丸の進水式情報ほか・・・。

2011年09月01日 | たまには真剣な研究なども

 丸亀市は、丸亀港から広島、小手島、手島を巡る航路に就航中のフェリーが老朽化したことなどから、市が離島振興の一環としてフェリーボートを新造。運航事業者に無償で貸与する「公設民営」で運用すると発表した。

 

 丸亀市は離島振興の一環として、丸亀港から広島、小手島、手島を巡る航路のフェリーを新造することを明らかにし、運航事業者に無償で貸与し、「島民の足」の確保に努める。2010、11両年度の事業で、予算額は5億6千万円。3月1日開会の市定例議会に上程する10年度当初予算案に半額の2億8千万円を盛り込んだ。

 

 同航路では旅客船とフェリーの2隻で1日10便程度を運航。うちフェリーは1988年建造と老朽化しており、また、島民の高齢化など、バリアフリー化や安全確保の面からも新造船が必要となっていた。

 運航事業者の備讃フェリー(同市)はこれまで1割を負担、残額を鉄道建設運輸施設整備支援機構から借り入れてフェリーを建造。国と県、市から離島航路補助金を受けていた。

 

 市は、離島振興法が本年度から、自治体が船を新造、所有する場合、国から3割の補助が得られると改正されたことなどもあり、年間5千万円弱(08年度4942万円)の同補助金に代わり、市有フェリーを建造し、貸与することを決めた。250トン、乗客数150人となる見込みで、完成、就航は11年10月の予定。

 

 名称の募集をしたところ、全国から450件の応募があり、6件の応募があった「しわく丸」に決定。そのうち、命名理由を「かつて活躍していた塩飽水軍と同じ海を、安全、安心に運航してもらいたい」とした同市広島町の中井繁春さん(71)を最優秀者に選んだ。 中井さんには10月の就航式で、市から感謝状などが渡される。

 

  丸亀市の新しいフェリー「しわく丸」が、多くのみなさんに広く親しまれ、大勢の人たちに利用してもらえるように期待するもの。

 

 ●新造船の計画・予定
 平成22年12月中   着工
 平成23年09月     進水
 平成23年10月     運行開始
●平成22年6月24日「ふれ愛センター」に於いて、生活課長からの概説と広島連合役員の要望事項
 1F 車両甲板(奥行き15m高さ4.5m)、船尾にバリアフリーの便所と桟敷6人、客室座席54人、手荷物棚
 2F 船尾に客室座席54人
 3F 船尾にベンチ席36人
 他、シャワーを撤去しテレビ2台常設、座席を汚れにくいシート材を採用
●詳細設計までに急がれる事項
 1、船の利用者全員への説明と要望の取りまとめ
 2、3島の約470人の住民に150人の客室が必要でしょうか?
 3、エコ・フェリーと格安な車両積載運賃への工夫?
●船名の公募と命名
 450件の応募から、「しわく丸」に決定された。
●進水式
 8月22日15時から石田造船所(尾道市因島)において、挙行された。これらの画像はこのときのもの。

 

設 計 図

    客席数   車載面積   総トン数  速度  馬力PS  船全長      船幅  深さ   
 新 150   (210㎡)   269T  12ノット  600*2   46.74m 10.5m 3.2m  
 現 150   235㎡     299T  11ノット  949     40.6m  10.0m 3.19m 

 接岸機能:バウスラスター(現艇)→2軸推進とバウスラスター(新艇)

 

 

 これがバウ・スラスターといわれるもの。船首を左右に動かせるもの。

 

 

 これは固定スタビライザー(安定翼)。

  

 進水式の様子はこちらの動画でどうぞ。

http://www.webturtv.com.br/lista_videos/-mqh61dmLqqpqztU.html

 これまでは鉄のかたまりであったものが、この進水式を経ると「船舶」に生まれ変わる。つまり、人間の誕生と同じこと。この時に「命名式」も行われた。

 

 進水式ののち、トラクターシップに曳航されて・・・桟橋に接岸。みんなに内部を公開した。

  

 

 左から車両甲板(車載用スペース)、中はバリアフリーデッキ。この車載甲板の奥にあって階段を上らずに着席できる。左は二階客室。安全のために背丈の高い椅子になっている。

   

 上左はデッキチェアー席。後部甲板にあるフリースペース。上はホィールハウス(操舵室)だがさっぱりとして気持ちのいい操縦席になっている。

 この「しわく丸」は、九月中に、香川海運局で船籍登録を行い、各種検査を受けたのち、備讃フェリーに引き渡されて、運航訓練を行い操作習熟航海を行い、10月1日に運航開始になる。

 1日の午後に就航式を行い、命名者に感謝状が贈られたあと、15時10分に丸亀港を出発、広島の江の浦(15:50)を経て、青木(16:15)、小手島(16:30)、手島(16:47)に到着。その後、16:50分に手島を出港、広島の江の浦に17:30分に寄って、丸亀港に18:10分に到着する。記念航海はこの便のみ。

 翌日からはこの「しわく丸」での通常航海に入る・・・。

じゃぁ、また。



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4 コメント

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Unknown (本島太郎)
2011-09-01 16:38:58
しわく丸が就航した時は
必ず、乗船したいと思っています。
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re:記念航海 (まほろば)
2011-09-01 18:39:34
しわく丸が就航したら・・・普通の船になってしまいます。
 必ず・・10月1日の15時の記念航海に乗船してください。きっと、いいことがあります。ここでは書けませんけれど・・・。
返信する
待ち遠しい (船乗りヨッちゃん)
2011-09-14 16:11:18
初めまして。
しわく丸で検索してたらこちらにたどり着きました。

就航が楽しみですが、休暇の関係で記念航海には乗れません。
休暇の10月末頃には手島に帰省する予定です。
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re:記念航海・・。 (まほろば)
2011-09-15 19:13:25
おせわさま・・。

 私も急にお客さんがおいでになるというので、外出禁止に・・・。くやしいね。
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