まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

身震いし 蕗の緑の 雨の音

2010年03月10日 | 自然
 今日も寒くて冷たい朝になった。

 で、ぽちの朝の散歩に行くと・・ぽちが動かない。「ねぇ、行くのぉ?」みたいに私の顔を見上げている・・。山の木の上で・・「きき・・・」とか「ちっち・・・」という高い声がする。見れば・・おサルの軍団だ。大小合わせて30匹ほどが朝から運動会をやってる・・。

 

 高い木の上で指示をするのが見張り役みたい・。その声で、こどもや母親あたりが逃げたり隠れたり、場所を移動したりする。見事な・・連携プレーで動いている。私がカメラを向けると・・すばやく木の陰に隠れてしまう。

 

 我が家のぽちは音に弱くて・・花火の音やサルの声などにはおびえてしまって身体がすくんでしまうみたい。カラスにドッグフードを食べられてもカラスの鳴き声におびえて犬小屋に隠れて小さくなっているし、近所の犬にエサを食べられても身動きできない・・・。

 昔から・・「犬猿の仲」と言うのだけれど、我が家のぽちは・・「猿嫌の中」で、お猿におびえてしっぽを巻いて逃げ帰るのだから仕方がない・・。

 

 さて、今日は奥方がお休みなもので、例によって「うどん屋さんに連れてってよ・・」と言う。で、前に「出汁昆布」に使った残り物の昆布をサービスでくれるうどん屋さんに行ったら、関西から来た若者数人があっという間に全部、持ち帰ってしまったことがあった。だから、今日は・・そのリベンジに行くのだという・・・。

 そういうことで、さぬき市志度の「源内うどん」にまたしても行くことになった。ご存じ、あの江戸時代の発明家「平賀源内」にちなんだ「源内うどん」である。

  

 で・・、お店に入ると・・ある・ある・・。出汁昆布の昆布が袋に入って十袋ほどあった。奥方は・・さっそくに一袋を摑んで席に着いた。私も一袋いただいておいた。

 奥方は・・いつものかけうどん。私は今日は・・天ぷらうどん(750円)。うどんをゆがいてしめてどんぶりに入るまで・・15分ほど待たされる。気が短い私はこういうお店は苦手なんだけれど、奥方が・・ここの「出汁昆布」目当てだから仕方がない・・。半ば、夫婦喧嘩状態・・・。

 

 で、おうどんを食べてお店を出たら、「さぁ、ふきのとうを探しに行くよ!」だって。「なんで?」と言うと、「昆布が手には入ったらフキノトウがいるじゃないの・・・。」だって。それって、本末転倒だと思うのだけれど・・。「ごちゃごちゃいわないで、行くの!」

 町は雨・・。山は雪・・・。おまけに強い西風が吹き付けている・・・。

 

 「こんな日に山へ行くと遭難しまっせ~」というても聞く耳を持たない。「山登りは楽しいもんよ・・」お気楽なお方やね~・・。

 

 ほんまに・・山は雪なんですよ・・。でも、平気で山の中へ入っていって、すっかりと伸びてしまった蕗の薹を夢中で採ってる・・。私は運転手で、ふきのとうがありそうな場所に連れて行くだけ・・。何度も言うけれど、雪の中ですよ・・。


 

 雪が降る中を傘もささず、雨具もつけず、長靴もはかずに・・・。関西で生まれたおばちゃんは強いねぇ・・。私は雪や雨には弱いものだから・・車の中で待機と指示・・。「右に三本・・。その上に二本・・・」みたいに・・。

 

 で、今日の収穫はこんなもの・・。この緑色がきれいやねぇ・・。私が採ったわけやないんやけれど・・。で、さっそく・・・煮て・・、出汁昆布と一緒に煮込んで・・佃煮になった・・・。ま、自然の恵みをいただくのはおいしいものだけれどもね・・。

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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