閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

赤トンボ

2012-10-31 | 昆虫
先月末に豊田市の「昭和の森」の湿地で見掛けた小さな赤トンボだが、初めの2枚の画像はたぶんヒメアカネだと思う。躰が小さいから“ヒメ”と付くのだろう。体長は、今年7月7日に載せたハッチョウトンボに比べれば1cm以上も大きいが、それでも500円玉より僅かに大きいくらいのSサイズのトンボだ。







これはネキトンボのように見える。翅の胴に近い基の部分が黄色いから“ネキ”トンボだそうだ。これもヒメアカネよりやや大きいくらいで、小さな赤トンボの一つだ。





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クマバチ

2012-10-30 | 昆虫
先月初めに撮った季節外れの画像だが、クマバチがフヨウの花に来て花粉まみれになっていた。クマバチは、怖そうに見えても性質はスズメバチのように攻撃的ではないそうなので、それを信じて近寄って撮ってはいるが、花から飛び出してきた時には、やはり一瞬は怯んでしまう。










全身が真っ黒なこの蜂は、たぶんタイワンタケクマバチ(台湾竹熊蜂)だと思う。このあたりでは数年前から時々見掛けるようになった外来種だ。


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シロオビノメイガ

2012-10-29 | 昆虫
先週25日と26日に載せたイチモンジセセリを撮っている時に近くで見付けたシロオビノメイガ(白帯野螟蛾)だ。この時は葉陰にいてあまり動かなかったが、蛾なのに昼間から活発に行動するホウレンソウの害虫だという。ホウレンソウは食べてもコマツナなどのアブラナ科の野菜は食べないそうだから、虫も生存のためにお互いにうまく棲み分けしているのだろう。








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ミドリヒョウモン

2012-10-28 | 昆虫
夏の間、あちこち飛び回って翅がだいぶ傷んでしまったようだが、たぶんミドリヒョウモンだろう。後翅裏側がやや緑色を帯びているのが名前の由来らしいが、この蝶は翅の鱗粉がだいぶ磨り減って、緑色が殆ど残っていないように見える。住宅地では昨日のツマグロヒョウモンほどありふれた蝶ではないが、林の周辺や木々の多い公園では時々見掛けることがある。












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ツマグロヒョウモン

2012-10-27 | 昆虫
2週間ほど前に載せたアサギマダラと一緒にヒヨドリバナで吸蜜していたツマグロヒョウモン(♀)だ。ツマグロヒョウモンは本来は南の暖かい地方の蝶だそうで、昔は東海地方では殆ど見られなかったが、今では普通によく見掛けるようになった。幼虫の食草がどこにでもあるスミレだというから、温暖化傾向と併せて、彼らが棲息しやすい条件が揃っているのだろう。それに比べて、以前はよく見掛けたモンシロチョウが最近はあまり見ないような気がする。宅地化によって野菜畑が減り、モンシロチョウの幼虫が食草としているナノハナやキャベツが少なくなってきているせいだろうか。時代と共に蝶の種類も変化するようだ。










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イチモンジセセリ (2)

2012-10-26 | 昆虫
花の季節が終わりに近づくと、セセリチョウも吸蜜に必死のようだ。








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イチモンジセセリ (1)

2012-10-25 | 昆虫
サワギキョウに来ていたセセリチョウの仲間をいくつか載せたついでに、別の場所で撮ったセセリチョウも載せておこう。いずれもイチモンジセセリだと思う。花壇で咲いていた花に数頭が集まっていた。








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サワギキョウとセセリチョウ

2012-10-24 | 昆虫
サワギキョウの花の周りにセセリチョウの仲間が来ていた。最初のはオオチャバネセセリではないかと思う。求愛行動なのか単なる蜜の奪い合いなのか判らないが、2頭が競い合いながら飛んでいた。




これはチャバネセセリだろうか。人の気配など全く気にせず、花の奥の方に顔を突っ込んで蜜を必死に舐めているようだった。サワギキョウは有毒植物だが、哺乳動物や人には有害でも、花粉を運んでもらいたい相手には何ら害を及ぼさないというから、持ちつ持たれつの関係が成り立っており、自然界は実に巧くできていると感心している。







ついでにクマバチも・・・。クマバチは蝶のような長い口吻を持っていないので、筒状の小さな花には横から穴を開けて蜜を吸っているようだ。花にとってはあまりありがたくない来訪者かもしれない。

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サワギキョウ

2012-10-23 | 草花
時期遅れの画像ばかり続いているが、豊田市の「昭和の森」の湿地で9月初めに咲いていたサワギキョウだ。名前のとおり、湿地を好むキキョウ科ミゾカクシ属の多年草だそうだ。花は“鳥が翼を広げた”ようなユニークな形をしているのが面白いが、2009年8月8日2010年8月5日に載せたミゾカクシと同じ仲間だから、草丈や花の大きさはまるで違うものの、花の形は“なるほど”と思うくらいよく似ている。







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ツルマメ

2012-10-22 | 草花
撮ったのは9月上旬だったから、かなり季節外れになってしまった。道端の草に小さな花を付けたツルマメの茎が巻き付いて伸びていた。草丈よりも長く伸び過ぎてしまい、上の方にはもう巻き付くものがなくなってしまったから、また後戻りしようとしているのだろう。











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ヒレタゴボウ

2012-10-21 | 草花
先月初めに撮った画像だから、これも季節外れではあるが、アメリカミズキンバイという洒落た別名があるヒレタゴボウだ。漢字で“水金梅”と書く本家のミズキンバイは、僅かな地域にしか残っていない絶滅危惧種ⅠA類の希少種だそうだが、このアメリカミズキンバイの方は、あちこちに蔓延って農家には嫌われている外来の水田雑草だ。ヒレタゴボウは、漢字では「鰭田牛蒡」だそうで、田ん圃に生えて、茎に魚のヒレのような翼があり、根がゴボウのようだという意味なのだろう。雑草とはいえ、花は黄色が鮮やかで綺麗だ。







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イノコズチとキタキチョウ

2012-10-20 | 草花
イノコズチの実も“くっつき虫”の一つだが、ルーペでよく見ると、目立たない薄緑色の小さな花は星のような形をしており、真ん中の雌蕊を取り囲んで5本の雄蕊が綺麗に並んで虫を誘っている。道端で見掛けるイノコズチには、花が疎らに付くヒカゲイノコズチと花が密生しているヒナタイノコズチがあるそうだ。細かな違いをよく理解していないが、日陰に生えているものと日向で繁茂しているものという単純な違いではないようだ。林縁の日陰で普通によく見掛けるのはヒカゲイノコズチが多いらしいが、これはどちらのイノノコズチなのだろうか。

こんな小さな花にも蝶が来ていた。この黄色い蝶の名前はずっとキチョウだと思っていたら、数年前から名前が変わったそうだ。本土にいるのはキタキチョウとなり、南西諸島にいるキチョウと区別するようになったという。




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アレチヌスビトハギ

2012-10-19 | 草花
1ヶ月ほど前の画像なので、今では花はもう咲いていないだろうが、道端で見掛けたアレチヌスビトハギに残り花と一緒に実ができていた。実はやっかいな“くっつき虫”だから、草むらを歩くと後で非常に苦労する。花が顔のように見えるのが面白いが、これも虫を引き付けるための策なのだろう。








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ヘクソカズラ (2)

2012-10-18 | 草花
ヘクソカズラに鼻を近づけただけでは何も臭わないが、葉や茎を揉むと独特の異臭が出る。白と赤のよく目立つ花には、受粉を助けてくれる蟻や蜂がよく集まってくるが、ヘクソカズラを食べる虫に対しては、葉から出る匂いで虫を寄せ付けないように身を守っているから、ヘクソカズラもなかなか賢い植物である。花には曲がりくねったような面白い形の2本の雌蕊と中の方に5本の雄蕊が並んでいる。








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ヘクソカズラ (1)

2012-10-17 | 草花
ヘクソカズラは妙な名前が付けられた最たるものだが、名前にたがわず花は綺麗だから、このブログではたびたび登場している。これは1ヶ月ほど前に撮った画像だから、今ではもう花は終わって、薄緑色や黄褐色の小さな実がたくさん成っている。







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