フッキソウは漢字で「富貴草」。名前に草と付いていても高さ10~20㎝の常緑の小低木だ。先月中旬に豊田市内の公園で撮った画像だから、花はもう終わっているかもしれない。花序の上の方にある先端が茶色の花が雄花で、下の方にある二つに開いた小さなクリーム色の花が雌花だ。花後には白い実ができる。




ユキヤナギは日本原産の落葉低木で、公園や民家の庭木や垣根として植えられており、枝垂れた細い枝全体にたくさんの白い小さな花を咲かせ、文字どおり “雪を被った柳” のような姿は見事だと思う。






先月4日に載せたオオイヌノフグリの仲間のタチイヌノフグリ。ヨーロッパやアフリカが原産の外来雑草で、花は非常に小さく直径が3~4㎜くらいで、花が開いている時間も短いから目を凝らして探さないと見逃してしまうほど目立たない。茎が直立していることが名前の由来だという。






犬の散歩途中の道端で見掛けたノボロギク。あまり良い名前を付けてもらえなかった雑草の一つだが、そんなに綺麗でもない小さな雑草をしゃがみ込んで撮っていたら、通りがかった人にはさぞ変人に見えていたことだろう。花は蕾のように見えるが、これでもほぼ開花状態だ。他のキク科の花と同様、小さな花が集まって咲き、花が終わると綿毛ができる。




豊田市内の林床で見掛けたキクザキイチゲ。菊に似た花を一輪だけつけるのが名前の由来だそうだが、花弁に見えるのは萼だ。花が終われば、茎や葉は枯れて地下茎以外は翌春まで姿を消すので、スプリング・エフェメラルの一つとされている。 絶滅危惧種に指定している県もある希少種だ。






仏事に利用されることが多いシキミ(樒)は、淡黄色の花が綺麗で芳香があるが、猛毒だと言われている有毒植物だ。 先月下旬に公園の片隅で咲いていたが、もう花は終わっているだろう。



