閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

矢田川夕景 (3)

2009-12-31 | 自然景観
空気が澄んだ秋から冬の晴れた日に、ちょうど日没前後に見られるオレンジ色から濃いブルーに変わっていく空の色のグラデーションは、夕方の風景の中でも美しいものの一つではないだろうかと思っている。空の色は季節や天候によって違うようだが、おそらく空気中の湿度が関係しているのだろう。西の空が黄金色に輝いたり、太陽が大きく見えて真っ赤になる日もある。夕陽が沈んだ後は、空が紫色に見えることもある。一昨日は、黄昏時の空のグラデーションが実に綺麗な日であった。
















今年の最後の画像も、またいつもの平凡な矢田川河川敷の夕景になってしまったが、2009年もいよいよ今日で終わりだ。2010年はどんな年になるか分からないが、嫌でも明日からまた続いて新しい年が始まるので、今年の悪い思い出や出来事は大晦日の今日できっぱりと忘れ、気持ちだけでもリセットして新年に臨みたいものだ。

この拙いブログを訪れていただいた方々には、この1年間、“閑人”にたびたび付き合っていただき感謝する次第である。今年1年が良い年であった人もそうでなかった人も、どうぞ良い新年をお迎え下さい。
コメント

矢田川夕景 (2)

2009-12-30 | 自然景観











コメント

矢田川夕景 (1)

2009-12-29 | 自然景観
2009年もいよいよ押し迫って、今日を含めて僅か3日を残すのみとなった。あっという間に過ぎていった1年をあらためて振り返っているが、いくつかのチャレンジには直面し、常に“波穏やかな航海”という訳でもなかったものの、大きな病気もせずに何とか健康を保ってきたので、先ずは平穏に過ぎた1年であったと言えるだろう。人それぞれ百人百様の人生があるが、来年はどんな年になるのだろう。

またいつもの平凡な夕方の風景だが、我が残りの人生も、大過なく平凡に過ごせることが第一なのかもしれないと思いながら、夕陽を眺めて歩いているこの頃だ。











コメント

清田の大樟

2009-12-28 | 樹木・花木
蒲郡市清田町に「清田(せいだ)の大樟」といわれている樹齢1000年のクスノキがある。愛知県はおろか中部地方第一のクスノキの大木だそうで、国の天然記念物に指定されている。目通り幹回り14.3m、根回り13.6m、樹高22mの巨木は、もはや大きな木というより巨大な“怪獣”のような姿をしている。民家の庭先に続いた小さな遊び場らしき狭い公園の一角に窮屈そうに生えているが、案内板の解説によれば、このあたりは明治時代初期まではクスノキの樹海になっていて、何本もの大木が生い茂っていたという。その後、農地や宅地の開発によって次第に伐採されてしまい、この1本だけが残ったそうだ。このあたりは山の南斜面で気候が温暖なためにミカンの生産地となっており、周辺はミカン畑が一面に拡がっている。

この画像は今年4月に撮ったもので、この秋の台風18号で木の姿が多少は変わってしまっているかもしれないが、「寺野の大クス」のついでに載せておくことにする。











コメント

寺野の大クス

2009-12-27 | 樹木・花木
「夏山の大スギ」がある同じ岡崎市夏山町(旧額田町)に、「寺野の大クス」と言われているクスノキの巨木がある。愛知県では3番目に大きなクスノキだそうで、あまりの大木だから、国道473号からでも直ぐに判るほど目立っている。樹齢から言えば、巨木というより老木と言った方がいいのかもしれないが、樹勢はまだ若くて旺盛なようだ。案内板によれば、目通り幹回り12m、根回り27m、樹高36m、推定樹齢1000年とあった。




直ぐ傍に寺野薬師堂があり、その横の高い崖の斜面に立っているが、根は崖の下に拡がっていて、その根の基部の幅は10mくらいあるようだ。幹の途中に切られた枝があるが、それだけでも太さは2.5mあるという。案内板には「雄大怪異」と表現してあったが、下から見上げると、言葉で言い表せないほどの巨大さに圧倒されてしまう。愛知県の天然記念物に指定されている。








コメント

夏山の大スギ

2009-12-26 | 樹木・花木
岡崎市夏山町(旧額田町)の諏訪神社境内にある「夏山の大スギ」と呼ばれているスギの古木だ。傍にあった案内板には、目通り幹回り6.5m、根回り30m、樹高35m、推定樹齢800年となっていたが、ネットで調べたら、樹齢1000年と推定しているデータもあった。いずれにしろ、想像できそうにもない古い昔の平安時代から鎌倉時代に植えられた木なのだろう。また、案内板の説明には「根上がりの杉と呼ばれているように、その根が地表より浮き上がっていて、大蛇がのたうっているようにも見えます。自然界の造形の不思議さが感じられます。」と書いてあった。岡崎市の天然記念物に指定されているそうだ。








コメント

豊田市・白山神社の夫婦スギ

2009-12-25 | 樹木・花木
樹齢が数百年以上も経ている“巨樹・巨木”には、独特の風格があって何とも言えない魅力を感じるので、近くを通った時には、ついでに写真に収めてくることがたまにある。調べてみたら、愛知県内だけも各市町村の天然記念物に指定されている古木がかなりある。今までにも、名古屋周辺にあるクスノキの巨木や桜の古木など、由緒ある樹木を思いついた時に掲載したが、最近撮った画像をまたいくつか載せておくことにする。

豊田市立岩町(旧下山村)の白山神社の境内に2本のスギの大木があり、「夫婦スギ」と呼ばれているようだ。豊田市の天然記念物になっているが、案内板によれば、いずれも推定樹齢は500年以上だそうで、これはそのうちの1本で、幹の太さは5.5m、樹高は34mあるという。




もう1本のスギは少し大きくて、幹囲が6.5m、樹高が40mある。樹齢が500年以上ということは、室町時代よりも前に植えられた筈だが、いずれにしても遙か遠い昔の話だ。







白山神社の境内には、市の天然記念物に指定されている巨木がもう1本ある。社殿の脇に立っているヒノキである。これも幹囲が3.6mで樹高35mの大きな木だ。樹齢は判らないが、旧下山村の「村の名木」になっているというから、やはり500年以上は経っているのかもしれない。実際に聳え立っている木の様子を写真で上手く表現できないが、いずれも近くで見れば実に太く立派な木だ。


コメント

アメリカセンダングサ

2009-12-24 | 草花
嫌われ者の雑草のアメリカセンダングサだ。花後にできた種実は、草むらを歩くとズボンにくっついて取るのに苦労するが、道路脇の枯れ草の中で残り花がまだかなり咲いていた。











コメント

ハナイソギク

2009-12-23 | 草花
ハナイソギク(花磯菊)だと思う。愛知県緑化センターのイソギクの傍で咲いていたが、花も葉もイソギクとよく似ている。サトイソギク(里磯菊)とも言われ、イソギクと園芸種の菊との自然交雑種らしい。











コメント

イソギク

2009-12-22 | 草花
自信はないが、たぶんイソギク(磯菊)だと思う。これは愛知県緑化センターで咲いていたもので、展示用に植えられたものだろうが、自生種は千葉県から静岡県にかけての海岸に多いそうだ。イワギク(岩菊)とも言うそうで、海岸の岩場に自生することからこの名前があるという。黄色の小さな花は地味だが、むしろ白い縁取りのようになっている葉が綺麗だ。











コメント

ボケの花

2009-12-21 | 樹木・花木
ボケ(木瓜)も早春に咲く筈の花だから、冬空の下で咲いているのは狂い咲きなのだろう。さすがにまだ蕾が多かったが、気の早いいくつかの蕾が、季節を間違えて早く咲いてしまったようだ。そういえば、よく散歩に行く矢田川河川敷のボケは、何輪かは1年中いつでも咲いていたように思う。


コメント

狂い咲きのツツジ

2009-12-21 | 樹木・花木
12月に入ってからは全く花ネタがないので、何かないだろうかと思って、散歩がてら愛知県緑化センターに行ってみたら、紅葉と一緒にツツジが咲いていた。秋咲きのツツジなんていうのは聞いたことがないので、暖かかった秋の陽気に誘われて咲いた狂い咲きなのだろう。春の花であるツツジが、こんな寒い中でもよく咲いているものだと感心したが、さすがにもう終りに近いようで、花弁は少し傷んでいるものが多かった。








コメント

コダチダリア

2009-12-20 | 草花
花期は11月のようだから、もう花が終わったと思っていたコダチダリアが公園の道路脇でまだ咲いていた。学名の「Dahlia imperialis」から皇帝ダリアとも呼ばれているので、その方が馴染みがある一般的な名前かもしれない。メキシコ原産のダリアの原種だとか。あまり目にしなかったが、ここ2~3年前からあちこちでよく見掛けるようになった。











コメント

ミコアイサとバン

2009-12-19 | 野鳥
今年1月去年3月にも載せたように、守山区御膳洞の雨池には毎年冬になるとミコアイサが飛来してくる。まだ少し早いかと思いながら見に行ったら、すでに番の雄と雌と思われる一組が来ていた。警戒心が非常に強いミコアイサ(巫女秋沙)は、池のほぼ真ん中あたりから岸の方には殆ど近寄ってこないため、安物の望遠レンズでは大きく撮れない。雄は眼の回りが黒いのでパンダガモとも言うそうで、羽が白と黒の綺麗なカモだが、雌は雄とは対称的に全体が濃い茶色で、他のカモと殆ど区別が付き難い。今朝は天気予報どおり名古屋も雪になったが、こんな日には、この池のカモは岸辺の葦の中で身を寄せているのだろうか。







この黒い鳥はバン(鷭)だろうと思う。ミコアイサはカモの仲間だから足には水掻きがあるが、バンはクイナの仲間だから水掻きがない筈だ。岸の近くにいたのでカメラを向けたら、池の中央に向かって逃げ出したが、このバンは水掻きもないのにけっこう逃げ足が速かった。


コメント

矢田川夕景 (3)

2009-12-18 | 自然景観
名古屋では昨日がこの冬一番の冷え込みだったそうで、最高気温も10℃を下回っていたようだが、北の方では雪がかなり降っているらしい。朝起きるのも少しづつ遅くなって、夕方の散歩も「今日は寒いから・・・」という言い訳が出てきそうだ。今朝もかなり気温が下がったようだが、明日からはもっと寒くなるらしい。いつもの河川敷の対岸から眺めた昨日の風景だが、日差しはあっても、いかにも寒そうな冬の空になっていた。








コメント