ツツジに吸蜜に来ていたナミアゲハ。単にアゲハとも言うが、正式にはナミアゲハ。普通によく見掛けるアゲハチョウの仲間だ。幼虫の食樹はミカンやレモン、カラタチなどの柑橘類。ちなみに、名古屋市千種区北部に揚羽町という地名がある。町名の由来はよく分からないが、隣接する鍋屋上野町との間に「茶屋が坂公園」という広い公園があるから、昔、この辺りはアゲハチョウが多く見られたのだろうか。
ツマキチョウは4年前の4月にも載せたことがあるが、夏から翌年の春まで1年の殆どを蛹で過ごすので、春しか見られないモンシロチョウの仲間だ。モンシロチョウよりもやや小さく、飛び方もモンシロチョウほど俊敏ではない。これらはいずれも前翅の先端に橙色の斑紋があるから雄だが、雌は前翅先端の模様が黒灰色だけだ。幼虫の食草はタネツケバナやナズナなどで、ダイコンやカラシナなどの花や実も食べるそうだ。
豊田市の愛知県緑化センターの散策路脇で見掛けた花だが、2009年3月末に載せたことがあるヤマルリソウではないかと思う。福島県以西に分布する日本の固有種だそうだ。自生数が減っているようで、絶滅が危惧されている地域もあるという。
コツバメ
2024-04-05 | 昆虫
気温の上昇と共に春によく見られる蝶が飛び交うようになってきた。パンジーなのかビオラなのか確かではないが、公園の花壇に植えられている花に止まっていたコツバメ。4年前の4月にも載せたことがあるが、早春にのみ見られるシジミチョウの仲間だ。蛹で越冬するが、幼虫の食樹がツツジやアセビ、ネジキなどの蕾や花だというから、これらの食樹の開花に合わせて卵を産み付けられるように羽化するのだろう。止まっている時はほとんど翅を広げてくれないので表側の翅の色は見たことはないが、図鑑では褐色の地色に灰色がかった青色のようだ。飛び方がツバメのように俊敏だからコツバメとなったらしい。日本全国に分布するが、次第に数が減ってきて各地で絶滅が危惧されているそうだ。