昨日載せたウラギンヒョウモンと同じ場所で見掛けたホシホウジャク。スズメガの仲間の蛾で、蜂に擬態していると言われているが、漢字では「星蜂雀」と書くそうで、スズメバチのような大きな蜂とよく間違えられるようだ。自分の体長と同じくらい長い口吻を伸ばして、ホバリングしながら蜜を吸う器用な蛾だ。幼虫の食草は、先週19日に載せたヘクソカズラ。
ウリクサ
2018-09-26 | 草花
昨日載せたフタバムグラの傍で咲いていたウリクサ。花は5~6mmくらいだろうか。長楕円形の実がマクワウリに似ているからウリクサとなったらしい。時々見掛けていたものの、花が小さすぎて写真には撮っていなかったが、近寄って大きく撮ってみると、けっこう見栄えのする面白い形をした花だった。
空き地で咲いていたフタバムグラ。草丈は15㎝くらいなのに、その割に花は小さく2mmくらいしかないから、見逃してしまうほどだ。それでも蜂などの虫が蜜を吸いにやってくるから、彼らには貴重な蜜源の一つなのだろう。細い2枚の葉が対になっているのが名前の由来だという。
道端で咲いていたアレチヌスビトハギ。北アメリカ原産のマメ科の雑草で、顔のようにも見える面白い形の花は綺麗だが、実ができると強力な“ひっ付き虫”になり、衣服に付くと取るのに苦労する厄介者だ。
ヘクソカズラの花は長さ1㎝ほどの釣り鐘状で、花弁の先端が5つに裂けて平開している・・・と図鑑には書いてあるが、花弁は、最も多く見かける基本型の5裂だけでなく、次いで多い6裂のほかにも、稀に3裂や4裂、珍しい7裂もつい最近見つけた。蕾の時に何らかの物理的な刺激によって変化したのかもしれないが、ヘクソカズラの花には形や色の変異が多いらしいから、必ずしも外的要因だけでもなさそうだ。今月上中旬に見掛けた3裂から7裂まで分かれている花を順に載せてみたが、あってもよさそうに思われる8裂というのはまだ見ていない。
(同じ蔓に3裂と4裂の花が並んで咲いていた‼)
(同じ蔓に3裂と4裂の花が並んで咲いていた‼)
ヘクソカズラはあまり良い名前を付けてもらえなかった代表のような可哀想な名前の植物だが、花は次から次へと長く咲いて綺麗だから、いろんな虫が蜜を求めて集まってくるほどだ。葉や茎を揉んでみたが、名前ほど臭くは感じられない。ホシホウジャクの幼虫はヘクソカズラを食草にしているくらいだから、虫にとっては、味もそんなに悪くないのかもしれない。
セセリチョウの仲間も秋になるとよく見掛けるようになる。このところイチモンジセセリが目立って多いような気がする。イチモンジセセリの雌雄は、♀は目がやや小さく、名前の由来となっている後翅の白い斑点模様が綺麗に一列に並んでいるのに対して、♂は目が大きめで白斑模様の並び方が少し乱れていると言われているので、その説から判断すれば、これらはいずれも♀のようだ。2015年1月13日に載せたイチモンジセセリの画像では、♂が♀を追いかけて上下に並んで写っている(上が♀で下が♂)ので、特に2枚目の画像では雌雄の違いが分かりやすいかもしれない。
前翅の白斑模様は円を描くように丸く並んでいる。
ケイトウの花のてっぺんに陣取って、獲物が近づいて来るのを待っているのはアズチグモの♀のようだが、襲う相手としてはちょっと大きすぎるかも・・・!。ここに写っているイチモンジセセリは、下の方にいるのが♀に求愛しようとしている♂かと思ったが、よく見れば2頭とも蜜を吸うのに余念がない♀のようだ。
前翅の白斑模様は円を描くように丸く並んでいる。
ケイトウの花のてっぺんに陣取って、獲物が近づいて来るのを待っているのはアズチグモの♀のようだが、襲う相手としてはちょっと大きすぎるかも・・・!。ここに写っているイチモンジセセリは、下の方にいるのが♀に求愛しようとしている♂かと思ったが、よく見れば2頭とも蜜を吸うのに余念がない♀のようだ。
ありふれた種類ばかりだが、今月初めに愛知県森林公園で出会った蝶をいくつか・・・。ナミアゲハは単に「アゲハ」とも呼ばれるアゲハチョウの代表的な蝶だ。キアゲハとよく似ているが、前翅基部の模様が違うから区別はつきやすい。
先月14日にマユタテアカネを載せたが、春日井市の築水池の傍でたまたま翅の模様のタイプが違う♀と♂に出合った。いずれもジッとしていたので、正面からアップで撮ったが、マユタテアカネの特徴である眉班や背中の黒い筋模様が分かりやすかった。
(♂)
(♀)
(上の♀と同じ個体)
(♂)
(♀)
(上の♀と同じ個体)