閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

クマバチ

2011-08-31 | 昆虫
よく見掛けるクマバチ(熊蜂)だが、胸の部分が黄色いので、正確にはキムネクマバチと言うそうだ。躰が大きくて怖い顔をしているので、獰猛な蜂のイメージがあるが、性質は温和しく、彼らの巣穴に手を出したり虐めたりしない限りは滅多に人を攻撃することはない。それも毒針を持っているのは雌だけで、そもそも雄には針がないから刺さないらしい。クマバチの餌はもっぱら花粉や蜜だけで、躰に似合わず“肉食系”ではない。体長が2cmくらいもあるのに翅は比較的小さく、あんな大きな躰でよく俊敏に飛び回ることができるものだと感心する。











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ラベンダーセージと虫

2011-08-30 | 昆虫
公園で見掛けた青い花は、遠目にはラベンダーかとも思ったが、たぶんサルビアの仲間のラベンダーセージだと思う。いろんな虫が来ていたが、目が大きく愛嬌たっぷりのこの蝶はイチモンジセセリ(一文字挵蝶)だろう。仲良く前後に並んでジッとしているのは、セセリチョウの求愛行動だそうだ。後の雄が雌を口説いているように見えたが、暫くすると両方とも飛び去ったので、この雄は雌に好かれず振られたのだろう。




シオヤアブ(塩屋虻)の雌のようだが、蜂か虻のような虫を捕まえていた。シオヤアブは先月25日にも載せたように、獰猛なムシヒキアブ(虫挽虻)の一種だから、けっこう大きな虫も襲って補食する。




シロオビノメイガ(白帯野螟蛾)だと思う。この蛾の幼虫はホウレンソウなどのアカザ科の植物の葉を好んで食べる害虫だそうだが、サルビアの仲間であるセージはシソ科なのに、それに、蝶ではなく蛾なのに、昼間の暑い時に何故この青い花にいるのだろうか。


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ヒメクマツヅラとキチョウ

2011-08-29 | 昆虫
花はアレチハナガサのようにも見えるが、草丈は低く茎は細くて毛がなかったし、花の色がアレチハナガサよりも青かったから、たぶんヒメクマツヅラ(姫熊鞭草)ではないだろうか。こんな小さな花にも蜜があり、それを吸いに蝶がやってくる。たまたま通りかかった道端でキチョウ(黄蝶)が来ていたので撮ったのだが、吸蜜に一生懸命で、直ぐ傍まで近寄っても全く逃げようとしなかった。よほど腹が減っていたのだろう。ヒメクマツヅラは、アレチハナガサの仲間で中部地方以西に生えている北アメリカ原産の帰化植物だそうだ。











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タカサゴユリ (2)

2011-08-28 | 草花










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タカサゴユリ (1)

2011-08-27 | 草花
たぶんタカサゴユリ(高砂百合)だと思うが、最近はテッポウユリ(鉄砲百合)との雑種が多いらしいから、道端で勝手に生えているのはタカサゴユリなのか雑種なのかよく分からない。タカサゴユリは台湾の固有種で、園芸用に入ってきた帰化植物だが、今では雑草のように空き地や道端などの至る所で咲いている。これは愛知県森林公園で見掛けたものだが、いずれなのだろうか。










8月も終わりに近づき、猛暑の中を騒々しく鳴いていた蝉に代わって、ようやく夜は秋の虫が鳴き始めた。夏の名残りの蝉の抜け殻がタカサゴユリの蕾にしがみついたまま残っていたが、抜け殻が上を向いているところから想像すると、蝉の幼虫は葉を掻き分けながら茎を登ってきて、ようやく蕾の先まで来たところで向きを変えて脱皮したようだ。よく見ると、お隣りさんの抜け殻も全く同じ格好のようだ。こちらは、天敵に見つからないよう裏側に隠れて脱皮しているところがなかなか賢い。


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カリガネソウ

2011-08-26 | 草花
この8月10日に載せたカリガネソウ(雁金草)が見頃になってきたようなので、また見に行ってきた。二番煎じになるが、また何枚か載せておこう。














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ナンバンギセル

2011-08-25 | 草花
ナンバンギセル(南蛮煙管)は自分では葉緑素を作れないから、ススキなどのイネ科植物の根に寄生して栄養を貰って生きているチャッカリものだ。見てのとおり、茎(花柄?)と花しかない何とも単純な姿をしているが、名前は“南蛮人の煙管”(パイプ?)に似ていることに由来するようだ。愛知県森林公園で咲き始まっていた。














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ヘクソカズラ (2)

2011-08-24 | 草花
我が家の庭にもヘクソカズラが咲き出した。知らないうちに庭の片隅に生えてきて、放っておけば我が物顔に蔓延ってくる厄介な雑草だ。根が強くて抜き難く、弾力のある茎は引っ張ると途中で切れてしまうから、茎だけ除いてもまた芽が出てくる。いつまで経ってもなかなか駆除できないでいる。

ちなみに、ヘクソカズラは名前に「葛」と付いているように蔓植物だが、よく見ると、その蔓は茎の部分が下から先端に向かってどれも左方向(先端を真上から見れば時計回り?)に巻き付いて伸びていく。即ち、必ず左巻きなのだ。ヘクソカズラがどうやって左右を判断しているのか分からないが、遺伝子にそういう情報が組み込まれているようで、実に不思議なことだと思う。














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ヘクソカズラ (1)

2011-08-23 | 草花
ヘクソカズラ(屁糞葛)も悪臭のある植物の一つだが、小さな花は、五角形をした真ん中の鮮やかな赤と周囲の白のコントラストが実に綺麗だと思う。これは尾張旭市の森林公園で咲いていたヘクソカズラだが、花の白い部分の先端が僅かに赤みがかった花や花弁の周囲のフリルのようになった部分の縮れ方がやや違う花があったので、咲いている環境の差や交雑によって、花の姿に少し違いがあるのかもしれない。














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クサギ

2011-08-22 | 樹木・花木
愛知県森林公園に行ってみたら、クサギ(臭木)の花が咲いていた。もう終わり頃のようだったが、蕾がまだ少しあったから、今月いっぱいくらいは咲くのだろう。葉や花を揉むと独特の臭いがあるのでクサギとなったのだが、分かりやすい名前だ。嫌な臭いだという人もいれば、それほどでもないという人もおり、香りというのは感覚の違いだから一概には何とも言えないが、少なくとも鼻を近づけたくなるほどいい匂いではないのは確かだ。アゲハチョウやクマバチが吸蜜に来ていたが、人間には臭くても虫には良い香りがするのだろう。臭い花でも、秋になると赤い萼に黒い種ができて綺麗になる。














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サルスベリ

2011-08-21 | 樹木・花木
サルスベリ(百日紅)は、漢字名のとおり、花は夏の間中ずっと咲いている。お盆が過ぎればさすがに終盤になってきたようだが、まだ蕾はいっぱい付いているから、もう暫く咲いているのだろう。植物学で何と言うのか知らないが、長く突き出している蕊と同様に、花弁の元の部分が細長く、その先に縮れた花弁があるのが何ともユニークで面白い。花の形も変わっているが、昔の人は「サルスベリ」とは変な名前を付けたものだと思う。樹膚がツルツルしているから、木登りの上手な猿でも滑って登れないだろうと考えたようだ。動物の名前が付いている植物はけっこう多く、サルスベリもその一つだ。

我が家の庭のサルスベリは小さな木ながら、毎年よく咲く。場所を移し替えた覚えはあるが、それを買ってきたり貰ったりした覚えがないから、一昨日載せたムクゲと同じように、たぶん種子が飛んできて、その実生苗が大きくなったのだと思う。サルスベリは、中国原産のミソハギ科の落葉中高木だそうで、品種改良された園芸種もあるようだから、こそれもその一つなのかもしれない。公園などでは、ピンク色の濃いものや薄いもの、白花も真っ白なのややや赤みがかったものも見掛けるが、この花はピンク色がやや紫がかっているようだ。ミソハギ科といえば、属は違うものの先々週の12日に載せた野草のミソハギの親戚ということになる。











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ハナミズキの実

2011-08-20 | 樹木・花木
庭のハナミズキ(花水木)に実が付いていた。春に咲く花には、1本の花柄に小さながいくつも集まって付くが、受粉して実になるのはそのうちの僅かのようだ。秋にはこのが真っ赤に色づく。熟した実は美味しそうに見えるが、小鳥が奪い合って短期間で食べ尽くすほどでもないようだから、あまり旨くはないのだろう。











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ムクゲ

2011-08-19 | 樹木・花木
亡き母親の初盆の行事があったし、連日の猛暑で出掛けるのを躊躇っていたら、ついにネタ切れになってしまった。取り敢えず、身近なところで庭で咲いているムクゲ(木槿、無窮花)の花を撮ってみた。何の変哲もないありふれた花なので、蕊に虫が飛来するのを待っていたが、そう簡単に思惑どおり上手くはいかない。ムクゲは中国原産のハイビスカス(フヨウ属)の仲間で、確か韓国の国花の筈だが、日本でも何処でも見掛ける代表的な夏の花の一つだ。ムクゲは園芸種も多いし、自然交配による雑種もあるようなので、我が家の庭で咲いているムクゲは品種不明である。植えた覚えがないから、たぶん近所にある木から種が飛んできて大きくなった雑種だろうと思う。











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ヨツスジハナカミキリ

2011-08-17 | 昆虫
背中の翅の模様からヨツスジハナカミキリ(四筋花髪切虫)のようだが、やや小型のヒメヨツスジハナカミキリかもしれない。花に留まって動き回っていたので、ちょうどいい被写体になってくれるかと思ったのだが、近づきすぎたのか、直ぐに逃げられてしまった。ヨツスジハナカミキリは去年の9月2日にも載せたことがあるが、時々見掛ける小型のカミキリムシで、花に来るとけっこう愛嬌のある動きをするので、眺めていると面白い。





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ハッカの花とシジミチョウ

2011-08-16 | 昆虫
もう終わりに近いような花は、マルバハッカ(丸葉薄荷)ではないかと思うが、違うかもしれない。マルバハッカはアップルミントとも言うそうだが、葉の匂いを嗅いでみたらそれらしき良い香りがしたので、ミント(西洋薄荷)の一種には間違いないだろう。蜂が盛んに飛び交っていたが、どれも花に留まらなかったので、蝶くらいしか撮れなかった。蝶はお馴染みのベニシジミ(紅小灰蝶)とヤマトシジミ(大和小灰蝶)だ。花の周りを飛んでいた蜂は、大きさと腹の模様から、たぶんハラナガツチバチ(腹長土蜂)ではないかと思うが、花に留まった画像が撮れなかったので確かな名前は分からない。暫く出掛けていなかったので、今月初めに撮った在庫画像もいよいよ底を突いてきた。








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