閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

ツマグロヒョウモン

2013-05-31 | 昆虫
ツマグロヒョウモンは、このブログでは何度か載せているありふれた蝶だが、昔は東海地方には殆どいなかった。日本列島の温暖化に伴って、今では次第に関東地方にまで棲息域を広げてきているという。これは雄で前翅長は4cmほどだ。去年の10月27日に載せたように、の方がやや大きいようだ。翅の模様も雌と雄ではかなり異なり、雌は前翅後翅共に黒い部分が多い。雌も雄も後翅の縁が黒いのが名前の由来だそうだ。これから秋にかけてまたあちこちで出会うだろう。










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ハエトリグモ

2013-05-30 | 蜘蛛
このユニークな姿の蜘蛛はハエトリグモの仲間だと思う。体中が毛むくじゃらで怖そうだが、目が際だって大きなハエトリグモは、ササグモとは対照的に円らな瞳が特徴的で愛嬌のある顔をしているし、動きもけっこうユーモラスだ。蜘蛛はどれも4対の脚と8つの目を持っているというが、これほど大きな目が頭の前方と後方に8個もあるのだから、さぞや前後左右上下までよく見通しが利くのだろう。人間には見えない紫外線も感知できるらしい。ハエトリグモの仲間は種類が非常に多いそうなので、これがどういう名前なのか確かなことは分からないが、ネット上の写真を見る限り、たぶんネコハエトリかもしれない。直ぐ近くで接写しているので大きな蜘蛛に見えるが、これで体長は1cmくらいしかない。

これらの画像は被写体に触りそうなくらい近くから超接写ができるデジカメで撮っているのだが、小さな虫がこんなに簡単に手持ちで撮れるから、このところ虫の超近接撮影の面白さに嵌っている。小さな虫を大きくアップで撮ると、今まで気付かなかった細かいところまでよく見えるので、新たな発見があって実に愉しい。こういう写真は、昔なら高価で特別な機材と技術がないと撮れなかったのに、それが今では接写のできるカメラさえあれば誰でも撮れるから、デジカメの進歩は凄いとあらためて感心している。そうは言っても、ピントが上手く合う確率はかなり低いので、何枚か撮っても削除する画像の方が遥かに多いのは言うまでもない。フィルム代が要らないデジカメだからできることだ。




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ササグモ

2013-05-29 | 蜘蛛
蜘蛛は昆虫には分類されないだろうから、このブログでは“その他の動物”に入れておいたが、これはササグモだろう。脚にはたくさんの棘があるので、痛そうで触る気にはなれないが、厳つく怖そうなイメージのある蜘蛛にしては目が小さいから顔はいたって優しく可愛い。目は中央にやや大きめなのが2個あるが、その下と横、頭の上にも小さなのがさらに6個あるので合計8個だ。8つもあれば四方八方がよく見えるだろうと思う。ヤマボウシの花に集まって来る小さな虫を狙って待ち受けているようだった。カメラを直ぐ傍まで近づけたら、巨大な敵だと思ったのか、前脚を挙げて威嚇する姿勢をした。画像では大きそうに見えるが、体長は雌で1cm前後しかなく、雄はそれよりもやや小さい。







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トンボ

2013-05-28 | 昆虫
花や虫を撮っていた時、通りがかりにたまたま見掛けたトンボをいくつか・・・。

色が綺麗なトンボだが、カワトンボの仲間だろう。メタリックグリーンの色が鮮やかに輝いていた。図鑑では、ニシカワトンボとかニホンカワトンボが該当しそうだが、あまり自信はない。豊田市の松平郷園地で見掛けた。




尾張旭市の森林公園の湿地にいたハッチョウトンボだが、今年ももう既に2~3頭を見掛けた。これから夏にかけてたくさん飛び交うようになるだろう。大きさは1円玉の直径ほどしかないから、目をよく凝らさないとなかなか見つからない。




これも自信はないが、図鑑を見たら、たぶんヨツボシトンボのような気がする。豊田市の愛知県緑化センターにいた。




たぶんシオヤトンボではないだろうか。シオカラトンボとよく似ている。ハッチョウトンボがいた愛知県森林公園の湿地で出会ったトンボだ。

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テントウムシ

2013-05-27 | 昆虫
タンポポの綿毛に来ていたテントウムシのついでに、別の場所で撮った幼虫も載せておこう。いずれもナナホシテントウの幼虫だと思うが、違うだろうか。成虫になる前の蛹の状態だろう。







ナナホシテントウの若齢幼虫だと思う。抜け殻らしきものが残っていたので、脱皮した直後なのだろう。幼虫は成虫の姿とは似ても似つかない格好をしているが、野菜などの害虫のアブラムシが彼らの好物だから、テントウムシは農家にとって非常に役に立つ益虫だ。




ナナホシテントウの顔(頭?)の部分に近付いて接写してみたが、仮面を被ったような黒い顔に目のように見える白い斑点模様が面白い。




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キリギリスとテントウムシ (2)

2013-05-26 | 昆虫
“キリギリスとテントウムシの物語”の結末は、ヤブキリがテントウムシの様子を覗いながら暫く何か会話をしているようだったが、最後には、近付いてきたテントウムシにヤブキリの方が驚いたのか、慌てて急に跳び上がって逃げ出した。一瞬だったので、残念ながらヤブキリが飛び跳ねた瞬間を撮り損ねてしまったのだが、綿毛の中に迷い込んで出口を探していたテントウムシは、その直ぐ後でやっとのことで外に出ることができて、「あぁ、助かった」と言って飛び去って行ったように見えた。










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キリギリスとテントウムシ (1)

2013-05-25 | 昆虫
タンポポの綿毛のてっぺんにヤブキリの幼虫が留まっていたが、そのうちにテントウムシが行ったり来たりしながら登ってきたので、どうなるのだろうかと暫く眺めていた。ヤブキリは藪にいるキリギリスの仲間だからヤブキリだそうだが、テントウムシの方は黒い斑点が7つあるからナナホシテントウだ。いずれも覚えやすい命名だ。タンポポの綿毛の上で両者が何事か会話をしているように見えたのだが、そのストーリーは画像を見ていただいている方のご想像にお任せすることにしよう。











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ヒメウラナミジャノメ

2013-05-24 | 昆虫
よく似た蛇の目模様の褐色の蝶は他にもいるが、これはたぶんヒメウラナミジャノメだと思う。後翅の表側にある蛇の目紋が、ヒメウラナミジャノメには左右2個づつあるが、ウラナミジャノメには蛇の目が1つづつしかないので区別できるそうだ。ヒメウラナミジャノメの蛇の目紋は、前翅の表側は片側に1個と後翅に2個あるのに、裏側は前翅には1個でも後翅には5個も並んでいて数が違うのが面白い。この蛇の目模様で鳥や蜘蛛などの外敵を驚かせようとしているのだろうか。これはいずれもまだ羽化したばかりなのか、翅が全く傷んでおらず、草に掴まってじっとしているようだ。ちなみに、最初の画像では蝶の傍でスイバの花に何かぶら下がっているのが見えるが、寝ているのか、暫し休んでいるのかは不明ながら、小さな蜂のようだ。邪魔してはいけないと思って触らなかったが、死んでいるのではないようだった。










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ツバメシジミ

2013-05-23 | 昆虫
後翅に見られるオレンジ色の斑紋と尻尾のような尾状突起があるので、たぶんツバメシジミだろう。個体差もあるようだが、翅の表側は雄がやや紫がかったような青色で、雌は青色がかったような黒っぽい茶色だという。幼虫はマメ科の草を好むそうだ。










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ヤマトシジミ

2013-05-22 | 昆虫
シジミチョウの仲間では、春から秋にかけてベニシジミと共に普通によく見掛けるヤマトシジミだ。翅を広げてくれなかったので、茶色がかった青色をしている表側が見られなかったし、よく似た色と模様のシジミチョウもいるので断定はできないが、斑点の並び方から、たぶんヤマトシジミだと思う。幼虫はカタバミを食草にしているそうだから、カタバミの生えているところで見掛けることが多い。







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ベニシジミ

2013-05-21 | 昆虫
春から夏にかけて身近でよく見掛けるベニシジミだ。シジミチョウの仲間は卵か幼虫で越冬するそうだから、これはこの春に羽化したのだろう。草むらを元気に飛び回っていた。そうは言っても、飛んでいる蝶をアップで大きく撮るのは至難の業だから、何処かに留まった時しかチャンスはない。

今まであまり気に留めていなかったのだが、春に羽化したベニシジミの春型は橙色の部分が多く、夏に羽化する夏型はもっと黒っぽい色をしているそうだ。そうしなければならない彼らの都合が何かあるのだろう。他のシジミチョウでも、♀と♂の色の違い以外にもそういう季節的な差があるのがいるようだから、この次は注意してよく観察してみようと思っている。











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カメムシ

2013-05-20 | 昆虫
菜の花によく集まって来るカメムシだからナガメと言うそうで、分かりやすい名前だ。カメムシは悪臭を出して捕食者から身を守っているのが多いが、なかには派手な模様で外敵を驚かせようとしているものもいる。このナガメはどちらが雌なのか雄なのか分からないが、♀と♂では大きさや色が少し違うようだ。













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シリアゲムシ

2013-05-19 | 昆虫
尻尾をサソリのように持ち上げるのが特徴だからシリアゲムシと名付けられたようだ。長い口も面白い。翅の模様から、たぶんヤマトシリアゲだろう。











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ハナアブ (2)

2013-05-18 | 昆虫
これも菜の花畑で見掛けたハナアブだが、クロヒラタアブのようだ。











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ハナアブ (1)

2013-05-17 | 昆虫
ナミハナアブだろうか。愛知県森林公園の南門の傍で菜の花の残り花が咲いていたが、その花に来ていたハナアブだ。虻は蜂に似ているが、翅は左右に1枚づつしか無く、翅が4枚ある蜂よりもむしろ蝿の親戚だ。虻も、蝿がするように両方の前足(手?)を上手く擦り合わせて手足や口元などを綺麗に掃除している(?)のをたまに見掛ける。最初の画像がその様子だが、時間を掛けて丹念に掃除している姿が面白かった。










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