閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

ヒメキマダラセセリ

2017-06-30 | 昆虫

瀬戸市の海上の森で出会った蝶だが、手元の図鑑と比べてみたら、たぶんヒメキマダラセセリでいいと思う。この仲間にはよく似たのが多いからあまり自信はない。愛嬌のある顔をしている愛らしい蝶だ。








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ダイミョウセセリ

2017-06-29 | 昆虫

躰がやや太めで、いつも翅を広げて留まるから蛾のように見えるが、ダイミョウセセリは蛾ではなくれっきとしたセセリチョウ科の蝶だ。翅の白斑模様には、雌雄の違いはないものの地域によって差があり、関ヶ原あたりを境に関東型と関西型とに分かれているという。これは関東型のようだが、東海地方では関東型の他にも、6年前の9月に載せたダイミョウセセリのように、関西型とも思えるような“中間型”もいるようだ。ダイミョウセセリの食草はヤマノイモやその仲間だという。





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ベニシジミ

2017-06-28 | 昆虫

先月末に撮ったお馴染みのベニシジミ。例年ならもっと多く見掛けるのに、今年はあまり出会っていないような気がする。ベニシジミには春型と夏型があり、翅の色の濃淡に違いがある筈だ。また、♂は前翅の先端が尖っていて♀は丸く見えるそうだが、これは同じ個体なのに、春型なのか夏型なのか、また、♀なのか♂なのか、どちらにも見えてよく分からなかった。ベニシジミの食草はスイバとギシギシだそうだ。









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ムラサキシジミ

2017-06-27 | 昆虫

瀬戸市の海上の森で目の前に急に現われたムラサキシジミ。翅の裏側の模様がよく見えなかったものの、トラフシジミのような灰色でも縞模様でもなかったし、ムラサキツバメにはある尾状突起がないから、たぶんムラサキシジミ(♀ ?)だと思う。ムラサキシジミもムラサキツバメも食樹は共にブナ科植物だが、お互いに競合を避けて、樹木の種類で棲み分けをしているようだ。











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ツバメシジミ

2017-06-26 | 昆虫

今まで何度も載せたことがあるツバメシジミ。あちこちでよく見掛けるありふれたシジミチョウの仲間だ。後翅の先端の尾状突起とオレンジ色の斑点が特徴的だから、よく似たヤマトシジミルリシジミとは区別しやすい。これは♂だから翅の表側が青いが、灰褐色をしている。ツバメシジミの食草はレンゲやシロツメクサ、カラスノエンドウなどのマメ科なのに、ヤマトシジミはカタバミだけに拘っているようで、ルリシジミはマメ科でもヤマハギやクズ、それにタデ科のイタドリなど多様だという。同じシジミチョウでも食草・食樹に違いがあるから実に賢いと感心する。


















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ホシミスジ

2017-06-25 | 昆虫

去年の8月に載せたホシミスジに比べて、雌雄の違いなのか、翅がやや長細く斑点の形が違うようにも見えるが、翅の白斑模様の数や形、並び方からホシミスジだと思う。この仲間には翅の表も裏も色や白斑模様のよく似たのが多いので、止まっていても遠くからでは分かりにくい。他の蝶でもそうだが、ミスジチョウの仲間は姿がよく似ていても、それぞれ幼虫の食樹が違い、お互いに競合しないよう上手く棲み分けしているようだ。コミスジはマメ科、ミスジチョウはカエデ科の葉を食べるのに、ホシミスジはバラ科のシモツケやユキヤナギなどが食樹だそうだ。








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コムラサキ

2017-06-24 | 昆虫

豊田市の昭和の森で見掛けたコムラサキ。コムラサキには、普通によく見られる“赤色型”と「クロコムラサキ」とも言われる“黒色型”がいて、これは黒色型だ。「黒色型」は棲息地域が限定されている希少種だそうで、愛知県には両方いるようだ。これは♀だろうから翅の表側の紫色がはっきりと見えないが、♂では光の当たり具合によって綺麗な紫色に輝いて見える筈だ。コナラの樹液を吸いに来ていたが、幼虫の食樹はヤナギだという。














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ヒオドシチョウ

2017-06-23 | 昆虫

豊田市の愛知県緑化センターで出会ったヒオドシチョウ。漢字では「緋縅蝶」。幼虫の食樹はエノキなのに、この日はコブシの木の幹に3頭が縦に並んで集まっていた。なかなか翅を広げてくれなかったが、暫く待っていたら1頭が翅を開げた。翅の表側はオレンジ色が綺麗でよく目立つが、裏側は極めて地味な濃い褐色だから、外敵に対する保護色になっているのだろう。数が減っているようで、絶滅危惧種に指定している県がけっこうある。











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トラフシジミ

2017-06-22 | 昆虫

瀬戸市の海上の森にいたトラフシジミ。春と夏の年2回羽化し、春型と夏型では翅の裏側の色が違うが、これは灰色の縞模様の春型だ。夏型は茶色っぽい縞模様だが、この縞模様が虎の斑模様に似ているシジミチョウということからトラフシジミになったという。翅の表側は綺麗なコバルトブルーだが、いずれも同じ個体なのに、3枚目の画像のように、光の方向によっては青色が殆ど目立たないようだ。








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ウラナミアカシジミとアカシジミ

2017-06-21 | 昆虫

豊田市の愛知県緑化センターの林縁で見掛けたウラナミアカシジミ。ゼフィルスの仲間で、絶滅危惧種に指定している県が多い希少種だ。直ぐ近くで翅を休めているのを偶然見つけたのだが、位置を変えて何枚か撮ろうと動いたとたんに逃げられてしまった。最近はこういう失敗ばかりである(泣)。







これはウラナミアカシジミの近縁種のアカシジミ。ウラナミアカシジミほど希少ではないようだが、普段はあまり見掛けない蝶の一つだ。瀬戸市の海上の森にいたが、やや離れた葉陰にいたのを望遠レンズで1枚撮っただけで、直ぐに気付かれてしまった。


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アジサイ (3)

2017-06-20 | 昆虫

アジサイの花には蜜を求めてセイヨウミツバチが飛び交っていた。セイヨウミツバチは躰がやや大きく体色も茶色っぽいから分かりやすいが、最近はセイヨウミツバチが増えてきて、従来からいるニホンミツバチは肩身が狭いようだ。







メタリックブルーが綺麗な虫は、たぶんアシナガバエ科のマダラアシナガバエか、もしくはホソアシナガバエではないだろうか。花には来ないで葉の上にばかりいたから、花粉や蜜を餌にしているようには思えなかったのだが・・・。







小さな虫がいれば、それを餌にしている蜘蛛もいる。種類は分からなかったが、小さなクモが葉裏に隠れて様子を窺っていた。

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アジサイ (2)

2017-06-19 | 樹木・花木

ガクアジサイなのかヤマアジサイなのか分からないが、いずれにしろ、公園に植えてあるアジサイだから、それらの園芸種ではないかと思う。華やかな大きな花のアジサイに比べて花は地味だが、この方が何となく趣があるように思える。


















余談だが、今までこのブログに掲載してきた下手な写真が塵も積もって今日で1万枚に達した。時々小休止しつつも、この拙いブログもあと4か月で10年続いたことになるが、その間、アクセスしていただいた方々は延べ25万人あまりにもなる。もう何年かで後期高齢者の仲間入りをすることになる筈だが、今のところまだ元気に動ける状態だから、このブログに訪れていただいている方への近況報告のつもりで、それを励みに、少なくとも75歳までは続けたいと、当面の目標として思っているところである。訪問いただいた多くの方々からの陰なる激励に感謝する次第である。
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アジサイ (1)

2017-06-18 | 樹木・花木

梅雨時の季節の花はやはりアジサイだろう。 そろそろ咲き始まっている頃ではないかと思い、先週、守山区の小幡緑地に行って様子を見てきた。ようやく色づき始めたところで、やや時期尚早ではあったが、散策路脇の木漏れ日の中でいくつか咲いていた。それにしても、梅雨入りしたはずなのに、東海地方はこのところずっと雨が降っていない。アジサイは雨が降ると映えるのだが・・・。

















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キアシキンシギアブ

2017-06-17 | 昆虫

ちょうど2年前の6月にも載せたことがあるが、金色に輝いている綺麗なシギアブ科のキアシキンシギアブ。今月初めに瀬戸市の海上の森で見掛けた。名前の由来は、鳥のシギのように脚が長いところからシギアブとなったらしいが、これは“黄色い脚をした金色のシギアブ”ということだろう。体長は1㎝ほどだ。

昆虫は、派手な色をして外敵から身を守ったり、仲間同士の識別のために多種多様な色をしているものが多いのだろうが、煌びやかな金色に輝いている虫は珍しい。躰が小さいからまだしも、このアブはちょっと目立ちすぎで、蜘蛛や鳥などの外敵に見つかりやすいのではないだろうか。1年のうち今頃だけしか見られない金色の虫に出会ったのだから、何か良いことでもあるといいのだが・・・(笑)。










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キスジホソマダラ

2017-06-16 | 昆虫

昼間に活動するマダラガ科の綺麗な蛾の一種で、体長は1.5㎝ほど。♂の触角は櫛状になっているというから、最初の3枚が♀で最後の画像が♂だろう。幼虫はササやススキの葉を食べるが、成虫は花の蜜を吸うそうだ。瀬戸市の海上の森の散策路脇にいた。











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