閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

ヒオドシチョウ

2023-06-28 | 昆虫
3日前に載せたウラギンヒョウモンがいた公園の散策路脇の花壇の仕切り板の上に突然ヒオドシチョウが止まった。近寄ろうと動いたら直ぐに飛び去ってしまったので、画像はこの2枚しかない。ヒオドシチョウはキタテハの近縁種で、翅の裏側はルリタテハのように濃い褐色で地味だが、表側はオレンジ色が鮮やかな綺麗な蝶だ。年1回春ごろに孵化した幼虫は、食草(食樹)のエノキの葉を食べて育ち、今頃から初夏にかけて羽化した個体がそのまま成虫で越冬するという。ヒオドシチョウはこのブログでは過去にもたびたび載せたことがあるが、成虫が見られる期間はけっこう長いものの、年1回しか孵化しないから個体数は少なく、絶滅危惧種に指定している自治体は多い。






コメント

ウラギンヒョウモン

2023-06-25 | 昆虫
公園の花壇で見掛けたウラギンヒョウモン。ヒョウモンチョウの仲間には似たようなものが多いが、後翅裏側の銀白色の斑模様からウラギンヒョウモンで間違いないだろう。エキナセアと思われる花で吸蜜していたが、前翅表側に性標と言われる細い2本の灰褐色の筋模様があるから、これはオスだろう。幼虫で越冬し、春から梅雨時にかけて年1回しか羽化しないから、いつも見られる蝶ではない。孵化した幼虫の食草はスミレ類だ。








コメント

ホシミスジ

2023-06-22 | 昆虫
草むらでひらひらと飛んでいたホシミスジ。近縁のコミスジは、同じタテハチョウ科の仲間で翅の色や模様がよく似ているが、前翅と後翅の表側も裏側も模様が微妙に異なっている。ホシミスジは前翅表側前部の白い帯状の斑点模様がコミスジのように1本の白帯ではなく、それぞれの白斑模様が不連続で繋がっていない。また、ホシミスジは後翅裏側前部に黒い斑点模様があるが、コミスジにはそれがないことが相違点だ。








コメント

ムラサキツユクサ

2023-06-19 | 草花
ムラサキツユクサは北アメリカ原産の園芸植物で、咲いた花は1日で萎んでしまうが、次々に咲き替わるから花期はけっこう長く、名前のとおり梅雨の前から夏の終わり頃まで咲いている。2008年7月に載せた白花のトキワツユクサ(ノハカタカラクサ)は葉の様子や花の色は違っても同じムラサキツユクサ属の仲間だが、空き地などで普通によく見掛けるツユクサは、同じツユクサ科でも属が異なるツユクサ属で、2011年11月に載せたイボクサもツユクサ科のイボクサ属で、いずれもムラサキツユクサの親戚筋にあたるようだ。










別の場所で咲いていた赤紫色のムラサキツユクサ。


コメント

マンネングサ

2023-06-16 | 草花
庭の片隅で咲いていたマンネングサだが、マンネングサの仲間にはいろんな種類があるから確かではないが、たぶんツルマンネングサではないだろうか。ツルマンネングサは中国から入ってきた帰化植物で、繁殖力は旺盛で横に伸びた茎の節目から根を出して次第に増えていくそうだ。我が家の庭では、生育に適さない暗い木陰に生えているため、まだ雑草と言うほどには増えていない。勝手に生えている雑草とはいえ、黄色い小さな花は近くでよく見れば綺麗だ。





コメント

クチナシ

2023-06-13 | 樹木・花木
梅雨に合わせたように、庭の片隅に植えてあるクチナシの花が咲き始まった。クチナシの実は昔から着色料や生薬として利用されているが、これは八重咲きの園芸種だから、花が終わっても種はできない。クチナシはオオスカシバの食草で、たまにオオスカシバがを産み付けに飛来するのを見掛ける。












コメント

ゴミグモ

2023-06-10 | 蜘蛛
愛知県森林公園を歩いていたら、散策路脇のサルスベリの若葉にゴミグモの幼体と思われる蜘蛛がいた。小さくて何かよく分からなかったが、近寄ったら動いたので写真に撮って後で確認したらゴミグモのようだった。ゴミグモの仲間はけっこう種類が多いようで正式な名前は確かではないが、前方背面と後方に円錐状の突起があるし、色や大きさ、形態などの特徴から普通に見掛けるゴミグモだと思う。名前のとおり、垂直の円網に細かいゴミを集めてカムフラージュした巣に紛れて棲んでいるから、餌となる虫などの獲物には擬態して見つかりにくいが、ゴミの集まった巣網はけっこう目立つから見付けやすい。最後の画像は、近寄ったカメラに危険を感じたのか、糸を垂らして地上に生えていたクローバの葉に降りてきたところだ。








コメント

クロチクの花

2023-06-07 | 樹木・花木
豊田市の愛知県緑化センターに植えられているクロチクに花が咲いていた。タケの花は珍しく、一般的には100年くらいに一度だけ咲いて枯れると言われているが、クロチクの開花は60~120年周期らしい。このクロチクは果たしてどうなのだろうか。株元からは細い若芽が伸びてきていたから、元の株が枯れた後、これらが成長して世代交代するのかもしれない。クロチクは中国原産のイネ科マダケ属のタケで、桿の直径は2~3㎝で、高さは3~5mだそうだ。桿は最初は緑色だが、2年くらい後に次第に黒くなるという。







枯れそうな枝や葉の様子はこんな感じだ。新芽らしき葉がけっこう出てきており、まだ枯れそうな様子には見えない。


コメント

ハナムグリ

2023-06-04 | 昆虫
公園の花壇で咲いていたオルレアの花にいたハナムグリ。コガネムシの仲間で、日本にはいくつかの種類がいるが、いずれも花粉や蜜を餌にしている。同じところに3種類が集まっていたが、画像の上から順に普通種のハナムグリと茶色がかった色違いのハナムグリ、クロハナムグリ、アオハナムグリ(たぶん?)だと思う。











コメント

ヒルザキツキミソウ

2023-06-02 | 草花
道端の空き地で咲いていたヒルザキツキミソウ。北アメリカ原産の帰化植物で、かつては観賞用として栽培されていたそうだが、痩せた土地でもよく育つし、地下茎で増える多年草だから、今では各地で野生化しているようだ。花期は短いが、次々と咲く綺麗な雑草の一つだ。










コメント