安保法制でまたまた大騒ぎ(バカ騒ぎ)な、我が国ですが、それに関連してもっともヴィヴィッドな小説がコレ。
「土漠の花」 月村了衛 著
ストーリー
ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。その野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んだとき、壮絶な撤退戦の幕があがった。圧倒的な数的不利。武器も、土地鑑もない。通信手段も皆無。自然の猛威も牙を剥く。 最悪の状況のなか、ついには仲間内での疑心暗鬼まで湧き起こる。なぜここまで激しく攻撃されるのか? なぜ救援が来ないのか? 自衛官は人を殺せるのか? 最注目の作家が、日本の眼前に迫りくる危機を活写しつつ謳いあげる壮大な人間讃歌。
(幻冬舎 書籍詳細より)
さて小生、本作品を渡米中の飛行機の中で電子書籍で一気読みしたのですが、まぁ面白いこと面白いこと。
現実的に我が自衛官の身に起きそうなことなので、面白いったら不謹慎なのですが、しかし、ホント現実にあって不思議もないことなので、外国の冒険小説と比べてもかなりのめり込みました。
訓練では天才的狙撃の素質を持つスナイパー自衛官が、実践では人間を全く撃てなかったりね、自衛隊なればこその、この圧倒的リアリティと戦闘描写の臨場感はどうでしょう。
また、男が泣ける描写多々ありです。
ネタバレなんであんまり詳しくは書けませんが、国益のため闘う自衛官達が、万が一その戦闘で命を落とした場合、国民に内緒で「事故死」扱いはあまりにも、みじめでかわいそうというものです。そういう場合は国家から最高の栄誉でもって弔わられなければならないのであって、そのためにも彼らが「違憲の軍隊」であることは許されることではありません。
集団的自衛権が違憲だという前に、そもそも「自衛隊の存在自体が違憲」なのは明らかなのです。
「違憲だ」「違憲だ」って連呼するのは自由ですが、「現実」と「憲法」が大きく乖離するこの問題を我々はどう処理したらいいのでしょうか?
「憲法」を現実に合わせて改正する?
それとも、
「違憲の軍隊」である「自衛隊」を解体する?
どちらが、国益に適うことなのか、よくよく考えなければなりません。
特に・・・
「戦争反対」!!って叫ぶ方々っ!! そんなの誰だってそうでしょう。
「火事反対」って叫んでたら、火事が起こらないんですか?
「犯罪反対」って叫んでたら、犯罪無くなるんですか?
そんなんだったら、消防も警察もこの国に要りません。
なんだか、話がそれたのでこれはまた後で・・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます