角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

泣かせる名曲!ラフマニノフのピアノ協奏曲2番

2011-11-29 23:42:31 | 日記
BSNHKへチャンネルをまわすと「坂の上の雲」の再放送をやっています。
20世紀に入り帝国主義の各国列強の中でもがく日本。
今回は「日英同盟」が締結される過程が描かれるらしいんですが、最後まで見たことありません

何故って、NHKの歴史物って、特に近代物は、(皮肉をこめて言えば)時代考証がすごいんですよねぇ

話はもどって、ちょうど、この頃(1900年頃)作曲されたのがロシアのピアニスト、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18」です。

世の中に「完璧」というのは存在しないのは当たり前ですが、もしほぼ完璧な音楽があるとするなら、自分はこの曲を推したいです。

ピアノ協奏曲といえば、同じロシアのチャイコフスキーのそれが有名ですが、なんのなんの!もうそんなもの寄付けないすごさです!チャイコフスキーのコンチェルトは冒頭のドラマッティックな導入部と、その優雅なテーマがすばらしいですが、それだけです。



ラフマニノフの2番は第1楽章モデラートの導入部から、妖しげで、パワフルなテーマで始まり、ピアノとオーケストラがすごい緊張感でもりあげます。

んで、2楽章アダージョ・ソステヌートはもうメランコリックな甘美なメロディで、ただただうっとりさせられます。

3楽章アレグロ・スケルツァンドは、それこそ複雑な主題がラストのカタストロフィに向けて、ピアノとオーケストラが豪快に融合します。

ラフマニノフは、この作曲中、極度の神経衰弱におそわれながら、友人の精神科医から催眠療法で治療受けつつ作曲を続けたそう。
完成まで、数年かかったいわれるが、CDで聴くとだいたい3楽章で35分くらいでしょうか。一気に聴けます。

この曲は映画にも多用され有名なのが英映画「旅情」、そしてマリリン・モンローの米映画「七年目の浮気」は特に知られています。
 
日本でもドラマの「のだめの」なんとかいうので使われたらしいですが小生は知りません.

前に、横浜で生演奏聴く機会があったんですけど、胸を手でおされるようなに圧倒されたのを憶えています。

ちなみに、自分がいつも聴いているのは、1984年にアムステルダムで録音されたヤツ。
ピアノ:ウラディミール・アシュケナージ
演奏:アムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽団
指揮:ベルナルト・ハイティンク

そうそうたる顔ぶれだけでなく、実際名演だと思います。

「十団子も小粒になりぬ秋の風」

2011-11-29 15:00:43 | 乳製品
なんか、気温が上がって、まわりの雪がみんな溶けてしまいました。

木の葉っぱはみんな落ちていますが、事務所の前の木は、てっぺんだけ木の葉が残っており、
なんか串に刺さった団子がいっぱいあるように見えます


アップで見てみると・・・団子っぽくないですか。


となりの木も・・・・団子がいっぱい。


なんか、団子みたいなのと、この晩秋の風景を見ていたら思い出したのが、芭蕉の弟子だったかの俳句。

「十団子も小粒になりぬ秋の風」

「この間、峠の茶屋さ行ったきゃ、気のせいだべが、団子が小いちゃくなったような気がすんだけどなあ、秋が来て小さぶくなったすけだべか」
と言う意味だかどうかはわかりません。

で、ちょっと工場を覗いてみると、キャラメルとせんべいやってます。

生キャラメルがウマい具合に出来ています。


これは、中川原さんのせんべいですね。


これを、温かいうちにスプンーんでせんべいにぬっていきます。


よいっと!これを、もう一枚でサンドします。

うーん!うまそう!

南部せんべい焼くの見てきました。

2011-11-28 14:42:45 | 商品開発
「生キャラ煎餅」のもう一つの主役、「南部せんべい」
製造現場をちょっとのぞいてきました。

ここは、五戸町浅水地区
奥州街道の宿場町だっただけあり、今でも、その名残があります。


ここの鳥居の向いに、「中川原煎餅店」があります。


ココです。この赤い屋根(?)が目印。


お邪魔すると、やってます、やってます。


まず、このせんべいの原型みたいなのを作ります。


このせんべいの型(2枚)に、さっきのやわらかいのを広げて入れ、ふたをして、回転させます。

この機械で、一周すると、ちょうど焼きあがりみたいです。

パカッと開けば、はいできあがり!


で、となりのストック箱へいれるわけ。


「かぁ、お土産にもってげぇ」
と、おもむろに、せんべいをよこさせるのですが・・・


「あっぢー!あちちちっ!」

焼きたてすぎて、熱くて落とすところでした。

地元戸来小学校のもちつき

2011-11-27 20:03:25 | 学校関係
自分たちでもち米や野菜を植え、秋が来てそれらを刈り取とり、いよいよそれを本日食べます!
ある意味、これほど贅沢なことはありませんが、ここは農村地帯ですので本格的です。

すなわち、新郷村、地元戸来小学校の「収穫祭」です。

やっぱり、日本人のメインはもちつき!

まずは、みんな集まって衛生上の説明などなど。


蒸しあがったもちが冷めないうちに、まずは大人が速いペースでもちをついて行きます。

おとうさん方がきねでもちをつき、お母さん方がもちをこねます。

この段階で、お父さん方はかなり、グロッキー・・
じっさい、相当しんどいです。

ある程度、形になったら、いよいよ子ども達の出番。



なんかぎこちないですが、みんな順番でもちつきを体験します。

うん、ちゃんともちになったようです。

で、のし板でつきあがった、餅を広げます。


さらに、のし棒で薄く広げていきます。


で、カットすれば、餅の出来上がり!


子どもも、大人もみんな集まって、いよいよ試食。


うん、これはうまそう!


わいわい言いながらみんなで食べます。


このとき、自分たちで作った「こんにゃく」まで登場しました。

最後に今日の感想をみんなで発表します。
みんな、何回もおかわりし、大満足でした。


和食好きのバイブル「鉄人のおかず指南」

2011-11-26 20:10:34 | 自分的名著
1993年から1999年までフジテレビ系列で放送された、傑作オバケ番組「料理の鉄人」という番組をご存じしょうか?
加賀丈史主宰が率いる「美食アカデミー」(架空団体)の和・洋(仏)・中の料理の三鉄人(後に伊も)が挑戦者と料理対決をし、まるで格闘スポーツを見ているような、料理番組でした。

で、その初代「和の鉄人」を務めたのがこの本の著者「道場六三郎」その人。

三鉄人の中でも和食人とは思えぬ斬新な料理を創造(西洋食材を多用)し、最強の鉄人と言われたのですが、この本も凄いですよ!

いや、奇抜な料理のレシピがいっぱいという意味ではありません。
料理自体は「肉じゃが」とか「おでん」とか和食の煮物のオーソドックスなものがほとんどなんですが、和食の煮物って意外と難しいんですよね?

しかし、この本の提案している料理方法は、もう「本当に誰でも簡単においしくできる」革命的な方法です。

なにせ、 「醤油が大さじ1とか、肉300g」とかの表示はいっさいありません!!
「煮だしの割合だけ正確であれば、材料は多くても少なくてもおいしくできる」と提唱しているのです。

たとえばこんな具合・・・


ね、何が何グラムなんてどこにも書いてないでしょう。
その材料多かろうと少なかろうと、調味料の味さえしっかりしていればおいしくできるというわけです。

本文より
「本誌では野菜や魚の分量は示していません。それは、おかずというものは、これがこれだけなくては作れないというものではないという基本の趣旨からです。
たとえばいろいろな野菜を一緒に煮るとします。大根がたまたま少ししかない。それならそれで、あるだけのものを使えばそれなりの味になる。(略)大根の寸法煮はそれぞれ違いがあり、また、季節や採れた場所によって水分や甘みが違いますから、(分量を)記したところで、あまり意味がないと考えるからです。」


で、覚えなければならない基本の煮だしは次の四つ
1.蕎麦だし(基本だし5、しょう油1、みりん1)
2.おでんだし(基本だし10、しょう油1、みりん1)
3.吸い出し(基本だし100、塩1、しょう油ごく少々)
4.魚だし(酒6、しょう油1、みりん1、砂糖0.5)



この割合さえ覚えておけば「ブリ大根」でも、 「たけのこ土佐煮」でもなんでも自在というわけです。



うちも、今夜は煮ものです。(何煮てんのかわかりませんが・・・)


和食の煮物をちょっと苦手としてきた奥様方にぜひおススメの1冊です。(Amazonで簡単に手に入ります)
小生も、親戚の新婚の奥さんに1冊プレゼントしました。

ちなみに、姉妹本でこんな本も、ありますが、こっちは技術的にも、材料揃えるにもかなりハイレベルな料理本です。