東京では12月に公開が始まり、今か今かと待ち構えていたこの映画「鑑定人と顔のない依頼人」がやっと八戸でも公開!!
なんだか、上映開始が米国出張と重なり、帰国したら終わってるんでねぇべかとハラハラしたんですがなんとか間に合いました。
公式オフィシャルサイト↓↓↓
http://kanteishi.gaga.ne.jp/
〔STORY〕オフィシャルサイトより
物語の始まりは、ある鑑定依頼。引き受けたのは、天才的鑑定眼をもち、世界中の美術品を仕切る一流鑑定士にして、オークショニアのヴァージル・オールドマン。
それは、資産家の両親が亡くなり、屋敷に遺された絵画や家具を査定してほしいという若い女性からの、ごくありふれた依頼のはずだった。
ところが──依頼人は嘘の口実を重ねて決して姿を現さない。ヴァージルは不信感を抱くも、屋敷の床にもしそれが本物なら歴史的発見となる、ある美術品の“一部”を見つけ、手を引けなくなる。
やがて、彼女が屋敷の隠し部屋で暮らしていることを突き止めたヴァージル。
決して部屋から出てこない彼女と壁ごしのやり取りを重ね、我慢できずに姿を覗き見たヴァージルは、美しいその姿にどうしようもなく惹かれていく。ところが、ある日、彼女が忽然と姿を消す─。
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監督・脚本は、あの傑作「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ(まぁ、その後は泣かず飛ばず)。
いきなり、冒頭のこの物語の主人公である天才美術鑑定人ヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)の異常な潔癖性がたんたんと紹介されていきます。
レストランでも、革手袋をぬがないまま食事をし、グラス食器に至るまで他の客と交わらないようネーム入りの食器を使用するほど。手袋をぬぐときは、唯一絵画(女性肖像画)に触るときだけという徹底さ。(ウンコする時、どうするんだべ?)
いやーっ、まぁいろいろいう人はいますが、トルナトーレ監督の演出はただならぬものがあります。
例えば、主役が自分の立場を利用して違法スレスレってか、もろ違法なオークションで入手した名画の数々(全て女性の肖像)を秘密の大部屋に一同に飾ってるんですが、それを鑑賞するシーンは圧巻です。
秘密大部屋でヴァージルが中央に座り、飾られた無数の美女の肖像画に見つめられて、彼はうっとりしながら優雅にティーを飲むんですが、美術ド素人の小生でさえ息を飲むほどのゴージャスなシーン。
モディリアーニ、ルノアール、ゴヤなどのあの数々の名画が、なめまわすがごとくカメラワークにエンニオ・モリコーネの音楽にのせて紹介されるシークエンスは、もうこのシーンだけでお金払ってもいいと思うほど贅沢。
いや、蛇足になりますがかつて、テレビのNHK特集「ルーブル美術館」にて、音楽を担当していたエンニオ・モリコーネのファンには(かくいう小生も)たまりません。
この、人間嫌いの絵画の中の女性しか愛せない、天才的な審美眼を持つ初老の童貞男は、まさにあの「アマデウス」の主役サリエリを彷彿とさせます。
で、いよいよ謎の姿を現さない、依頼人の登場なのですが・・・・・
この後は、物語はまるでヒッチコックの「めまい」のJ・スチュアートごとく、真面目男が謎の女にメロメロになっていく過程が、サスペンスフルな(もう思わせぶりな演出で)描かれていきます。
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もうねぇ、これ以上書くとネタバレになっちゃうので、細かくは書けません。しかし、まぁ厳しいこという批評家はトレナ-レ監督の演出に様々イチャモンつける人いますが、小生に言わせれば全て「ないものねだり」ですね。
つべこべ言わず黙って素直に騙されたら と思うわけ。
しかし正統派ミステリーファンほど、劇中様々張り巡らされた伏線に「アレはフェアじゃない」だの「これは過剰な演出だ」とか、イチャモンつけるんですなぁ。
それは、まさに「相撲」の本質が「興行」であることを忘れ、「スポーツ」と同じフェアな競争を求めるのに似た「ないものねだり」っぽく感じられるんです。オラには・・・・。
更には、へんてこな例えで恐縮ですがアントニオ猪木と長州力の往年の興行試合を真剣勝負の格闘技の視点で語る馬鹿げさと似た独りよがりがあります。
あのA・猪木の必殺技「延髄(えんずい)切り」「卍がため」がホントに効くか? はたまた長州の必殺技「リキラリアート」「サソリがため」がホントに効くのか?・・・なんて馬鹿げた論評は無粋な問いであることはプロレスファンには自明な理というものです。
繰り返しますが、興行(エンターテイメント)なんだから、黙って素直にだまされたら
だいぶ話がそれてしまいまいました。
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さて、配給会社では結末を知ってから、もう一度見るとさらに面白い鑑賞ができるとして、以下のようなキャンペーンしてるんですが、今週末で終わっちゃうので、時間的に無理ですね。 このグリコの「一粒で二度おいしい」っぽい体験は、DVDが出てからということになりそうです。
なんだか、上映開始が米国出張と重なり、帰国したら終わってるんでねぇべかとハラハラしたんですがなんとか間に合いました。
公式オフィシャルサイト↓↓↓
http://kanteishi.gaga.ne.jp/
〔STORY〕オフィシャルサイトより
物語の始まりは、ある鑑定依頼。引き受けたのは、天才的鑑定眼をもち、世界中の美術品を仕切る一流鑑定士にして、オークショニアのヴァージル・オールドマン。
それは、資産家の両親が亡くなり、屋敷に遺された絵画や家具を査定してほしいという若い女性からの、ごくありふれた依頼のはずだった。
ところが──依頼人は嘘の口実を重ねて決して姿を現さない。ヴァージルは不信感を抱くも、屋敷の床にもしそれが本物なら歴史的発見となる、ある美術品の“一部”を見つけ、手を引けなくなる。
やがて、彼女が屋敷の隠し部屋で暮らしていることを突き止めたヴァージル。
決して部屋から出てこない彼女と壁ごしのやり取りを重ね、我慢できずに姿を覗き見たヴァージルは、美しいその姿にどうしようもなく惹かれていく。ところが、ある日、彼女が忽然と姿を消す─。
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監督・脚本は、あの傑作「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ(まぁ、その後は泣かず飛ばず)。
いきなり、冒頭のこの物語の主人公である天才美術鑑定人ヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)の異常な潔癖性がたんたんと紹介されていきます。
レストランでも、革手袋をぬがないまま食事をし、グラス食器に至るまで他の客と交わらないようネーム入りの食器を使用するほど。手袋をぬぐときは、唯一絵画(女性肖像画)に触るときだけという徹底さ。(ウンコする時、どうするんだべ?)
いやーっ、まぁいろいろいう人はいますが、トルナトーレ監督の演出はただならぬものがあります。
例えば、主役が自分の立場を利用して違法スレスレってか、もろ違法なオークションで入手した名画の数々(全て女性の肖像)を秘密の大部屋に一同に飾ってるんですが、それを鑑賞するシーンは圧巻です。
秘密大部屋でヴァージルが中央に座り、飾られた無数の美女の肖像画に見つめられて、彼はうっとりしながら優雅にティーを飲むんですが、美術ド素人の小生でさえ息を飲むほどのゴージャスなシーン。
モディリアーニ、ルノアール、ゴヤなどのあの数々の名画が、なめまわすがごとくカメラワークにエンニオ・モリコーネの音楽にのせて紹介されるシークエンスは、もうこのシーンだけでお金払ってもいいと思うほど贅沢。
いや、蛇足になりますがかつて、テレビのNHK特集「ルーブル美術館」にて、音楽を担当していたエンニオ・モリコーネのファンには(かくいう小生も)たまりません。
この、人間嫌いの絵画の中の女性しか愛せない、天才的な審美眼を持つ初老の童貞男は、まさにあの「アマデウス」の主役サリエリを彷彿とさせます。
で、いよいよ謎の姿を現さない、依頼人の登場なのですが・・・・・
この後は、物語はまるでヒッチコックの「めまい」のJ・スチュアートごとく、真面目男が謎の女にメロメロになっていく過程が、サスペンスフルな(もう思わせぶりな演出で)描かれていきます。
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もうねぇ、これ以上書くとネタバレになっちゃうので、細かくは書けません。しかし、まぁ厳しいこという批評家はトレナ-レ監督の演出に様々イチャモンつける人いますが、小生に言わせれば全て「ないものねだり」ですね。
つべこべ言わず黙って素直に騙されたら と思うわけ。
しかし正統派ミステリーファンほど、劇中様々張り巡らされた伏線に「アレはフェアじゃない」だの「これは過剰な演出だ」とか、イチャモンつけるんですなぁ。
それは、まさに「相撲」の本質が「興行」であることを忘れ、「スポーツ」と同じフェアな競争を求めるのに似た「ないものねだり」っぽく感じられるんです。オラには・・・・。
更には、へんてこな例えで恐縮ですがアントニオ猪木と長州力の往年の興行試合を真剣勝負の格闘技の視点で語る馬鹿げさと似た独りよがりがあります。
あのA・猪木の必殺技「延髄(えんずい)切り」「卍がため」がホントに効くか? はたまた長州の必殺技「リキラリアート」「サソリがため」がホントに効くのか?・・・なんて馬鹿げた論評は無粋な問いであることはプロレスファンには自明な理というものです。
繰り返しますが、興行(エンターテイメント)なんだから、黙って素直にだまされたら
だいぶ話がそれてしまいまいました。
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さて、配給会社では結末を知ってから、もう一度見るとさらに面白い鑑賞ができるとして、以下のようなキャンペーンしてるんですが、今週末で終わっちゃうので、時間的に無理ですね。 このグリコの「一粒で二度おいしい」っぽい体験は、DVDが出てからということになりそうです。