角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

加賀恭一郎・・・全てはこの一冊から始まった。東野圭吾「卒業-雪月花殺人ゲーム-」

2012-06-19 23:30:03 | ミステリー
東野圭吾先生といえば、有名な「ガリレオ」シリーズと小生が好きな「加賀恭一郎」シリーズとかあります。
んでも、小生のイメージだと、この先生はシリーズものじゃないほうが多い上に、どれも面白いんですからたいしたものです。

とはいうものの、シリーズものの魅力というものがあって、その主人公が歳を経て、彼の経歴の謎が後になって「そうだったのか」ってわかる点において「加賀恭一郎」シリーズはその典型じゃないかと・・・・

自分なんかガリレオシリーズ「容疑者Xの献身」よりも、加賀恭一郎シリーズ「新参者」の方がはるかに完成度が高く、むしろこっちのほうが直木賞をとるにふさわしかったし、先生の最高傑だと思うんです。

で、このシリーズは、どれもつぶぞろいの面白い作品群なんですが、今回はその一番最初の作品「卒業-雪月花殺人ゲーム-」です。



「卒業」といえば、あのダスティン・ホフマンの同名のほろ苦い映画を思い浮かべる人も多いでしょうが、小生は、加賀恭一郎がデビューしたこの一冊がまず頭に浮かびます。

まだ、刑事どころか、社会人にもなっていません。加賀は後に教師を2年勤めた後、警察官になるのですが、デビュー作ではまだ大学生なんですね。

(ストーリー)
国立T大学に通う女子大生牧村祥子が、入居している女性専用アパートの自室で、死体となって発見された。現場の状況は自殺を窺わせるが、幾つかの矛盾した供述が出て来た事から、警察は、自殺・他殺の両面を視野に入れた捜査を開始する。高校以来の仲間である加賀恭一郎ら6人も、様々な思いを錯綜させながら、祥子の死の真相を探ろうとしていた。
そんな中、今度は彼らの恩師が主催する茶会の最中に新たな死者が出た。
茶道の作法に秘められた謎に、後の敏腕刑事、現役大学生の加賀が挑む。


でね、この「茶道トリック」が複雑を極め↓↓↓のように図解入りページが数ページ続くわけ。


しかしっ!さっぱり意味わがらねぇ!

正直、おら、頭悪いスケ何回読んでも意味分かりません。
んでも、、その後のストーリー読み続けていけば、このトリックがさほど重要な意味を持っているとは思えないのですが・・・

ま、このトリックはともかく、後に、泣かせる加賀恭一郎シリーズの原点がここにあることは間違いありません。

加賀が好意をよせる沙都子(思いっきりふられる)や、複雑な父(警察官)への思い・・・・・・・等々。

この続編「眠りの森」へと続くわけですが、加賀シリーズのファンの小生としては、これを読んどいたほうが後々の加賀ものが圧倒的に面白く感じることは断言できます。

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ところで、数年前、東京駅で東野圭吾先生の同名の小説見つけたんだけど「雪月花殺人ゲーム」って副題ついていなかったから別な小説と思って買ったわけ。
↓↓↓


新幹線の中で読んだら・・・・
くーっ! 中身が全く、おんなじ!!






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