角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

久々ミステリーレビュー 「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」 展開がすごいぞ!!

2016-08-03 15:56:31 | ミステリー

  今年3月のニューヨーク出張時、同行したSさんが飛行機の中で夢中で読んでいたのが「その女アレックス」

「これ、途中で展開がガラッと変わってすごいんすよっ!!」って興奮しながらお勧めするわけ。

で、東京ついてから、丸善書店でみたら確かに平積みされてて、その人気ぶりが実感できたわけ。



ちょっと(いやそうとう)グロい、フランスミステリーなのですが、何でも日本に最初に紹介されたのが、2作目の「その女アレックス」で、大ヒットしたもんですから、第1作目の「悲しみのイレーヌ」も翻訳されたとのこと。作者はピエール・ルメートル

小生は、デジタル版で購入して、SONYの電子書Readerで読むことに。

で、ちゃんと時系列順に「悲しみのイレーヌ」→「その女アレックス」という順番で読みました。


さて、小説ですがもうすごいのなんのって、圧倒されっぱなしっす!!
まぁ、これだけヒットしなのですから、ミステリー好きの方はほとんど読んでるでしょうから、くどくどとは書きませんが、確かに途中で展開がガラッと変わります。



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 1作目の「悲しみのイレーヌ」はパリで起きた連続猟奇殺人事件をの犯人を追う、ヴェルーヴェン警部らの活躍を描くのですが、3分の2を超えたところで、ホント、話が急転直下ガラッと変わります(くどい)。まず読んだ人のほとんどが騙されるのではないでしょうか。今までの話は何だったんだーっ!て思うわけ。
 けど、結末があんまりにもかわいそうで、読後感はちょっと・・・という感じですかね。
しかも、しかも・・・この日本題名が、もろネタバレになってるのはなぜなんですかね。邦題つけるときもうちょっと考える必要が、あったのではないでしょうか。

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 続く2作目「その女アレックス」は突然何者かに拉致監禁されたパリジャンのアレックスの行方を再びヴェルーヴェン警部らが追うのですが、犯人は途中で死亡。ここからストーリーは二転三転とし、ノンストップで一気に最後まで読ませます。またまた、展開がガラッと変わり(くどい)、読者は驚愕の結末を知ることに。
まず百発百中騙されますね。
 しかも、このアレックスは前作と違い、もうホント爽やかなラストで、読後感抜群にいいっ!!

 これ、映画化が決定したそうで、今から楽しみです。
 確かに「アレックス」は映画向きでしょうが「イレーヌ」は話の構造上映像化には向いていないような気がするんすがねぇ。


圧倒的臨場感&リアリティ 自衛官達の冒険小説 「土漠の花」 まさにヴィヴィッド

2015-07-18 15:34:27 | ミステリー

 安保法制でまたまた大騒ぎ(バカ騒ぎ)な、我が国ですが、それに関連してもっともヴィヴィッドな小説がコレ。

「土漠の花」 月村了衛 著



ストーリー

 ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。その野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んだとき、壮絶な撤退戦の幕があがった。圧倒的な数的不利。武器も、土地鑑もない。通信手段も皆無。自然の猛威も牙を剥く。   最悪の状況のなか、ついには仲間内での疑心暗鬼まで湧き起こる。なぜここまで激しく攻撃されるのか? なぜ救援が来ないのか? 自衛官は人を殺せるのか? 最注目の作家が、日本の眼前に迫りくる危機を活写しつつ謳いあげる壮大な人間讃歌。

(幻冬舎 書籍詳細より)

 さて小生、本作品を渡米中の飛行機の中で電子書籍で一気読みしたのですが、まぁ面白いこと面白いこと。

 現実的に我が自衛官の身に起きそうなことなので、面白いったら不謹慎なのですが、しかし、ホント現実にあって不思議もないことなので、外国の冒険小説と比べてもかなりのめり込みました。

 訓練では天才的狙撃の素質を持つスナイパー自衛官が、実践では人間を全く撃てなかったりね、自衛隊なればこその、この圧倒的リアリティと戦闘描写の臨場感はどうでしょう。

また、男が泣ける描写多々ありです。

 ネタバレなんであんまり詳しくは書けませんが、国益のため闘う自衛官達が、万が一その戦闘で命を落とした場合、国民に内緒で「事故死」扱いはあまりにも、みじめでかわいそうというものです。そういう場合は国家から最高の栄誉でもって弔わられなければならないのであって、そのためにも彼らが「違憲の軍隊」であることは許されることではありません。

集団的自衛権が違憲だという前に、そもそも「自衛隊の存在自体が違憲」なのは明らかなのです。

 「違憲だ」「違憲だ」って連呼するのは自由ですが、「現実」と「憲法」が大きく乖離するこの問題を我々はどう処理したらいいのでしょうか?

「憲法」を現実に合わせて改正する?

それとも、

「違憲の軍隊」である「自衛隊」を解体する?

どちらが、国益に適うことなのか、よくよく考えなければなりません。

特に・・・

「戦争反対」!!って叫ぶ方々っ!!  そんなの誰だってそうでしょう。

「火事反対」って叫んでたら、火事が起こらないんですか?
「犯罪反対」って叫んでたら、犯罪無くなるんですか?

そんなんだったら、消防も警察もこの国に要りません。

 なんだか、話がそれたのでこれはまた後で・・・・


久々にミステリー小説 「シャーロック・ホームズ 神の息吹殺人事件」

2014-12-09 15:17:47 | ミステリー

 告白すれば小生は、魔法やら魔術使うファンタジー系の小説&映画は苦手な訳です。従って、あの「ハリーポッター」シリーズはもう全然ダメ。
 一応観るには観たんですが、率直に言って“何が面白いのか”てんで理解できません(ファンの人はすいません)。
 もっといえば、もう完全に“別世界の神話”みたいなヤツはもっと苦手。「ロード・オブなんとか」とか「ナルニア国なんとか」いうタイプの物語。いわゆる「ハイファンタジー」というジャンルは(あくまで私個人の)生理的に合わないんですな。

 SFでもファンタジーでも、現実世界に即したお話しじゃないと、白けてついていけなくなっちまうんですなぁ。

 さて、話がだいぶそれちゃったんですが、その科学的合理主義者の権化みたいな人がかのシャーロック・ホームズその人なんですな。

 コナン・ドイル卿が生みだした、この知の巨人は現代でもあらゆる作家から映画や小説でたびたび、新作が発表され、いわゆるそのパスティーシュ(模倣作品)群は、今や一つのジャンルと言えるでしょう。 

 で、この間、娘の少女漫画買い物に引っ張り回されて、偶然某本屋で発見したのがコレ。今、多分どこでも平積みされてます。
 
 「シャーロック・ホームズ 神の息吹殺人事件」 ガイ・アダムズ
 
 なんだか、聞いたこと無い作家だけど裏表紙読むとなんだか面白そう。




・・さて、肝心のお話はと言うと・・・

 19世紀末ロンドン。 例によって語り手は愛すべきジョン・H・ワトソン博士。愛妻メアリーを亡くして再びベイカー街の古巣に戻ってきてホームズとの共同生活始めた矢先、“心霊医師”を名のるサイレンス博士からある悪霊の「予告殺人」の情報がもたらされるんですな。
 そして、予告殺人の3番目にホームズの名があるのですが、合理主義者ホームズは当然この“心霊医師”を胡散臭いと思うワケ(当然!!)、冷たく追い返します。

 ところが、ついに予告殺人の一番目に名を連ねる貴族青年の謎の死が起こるんですなぁ。
しかも、そのロンドンの真ん中で朝に発見された遺体は全身あざざらけで膨張し、体中の骨が砕けてる異様な死にざま。さらに積雪ある晩だったにも関わらず、周りには第三者の足跡一つも無い、まさに大空間の密室殺人事件状態。・・・で、ここに至ってついに我らがホームズが、相棒ワトソンと共に、この黒魔術っぽい殺人事件に挑んでいくのですが・・・・




・・・・ね、面白そうでしょう。 ホームズファンならワクワクするはず。

小生も、で、ついつい買っちゃったわけなんですが、昨日報告した通り、左手薬指骨折につき日曜午後はもうこの小説一気読み!!

・・・と、ところが・・・読み進めていくうち、何だか途中から雲行きが怪しくなっていきます。

 と、いうのも、登場人物である、前述のサイレンス博士や、トマス・カーナッキなど、当時のオカルト小説の登場人物たちまで登場し、途中からもう完全に、心霊オカルト小説に変質していきます。ホームズの相棒、ワトソンですら、列車移動中エクトプラズムを目撃するに及んで、もう完全に信じちゃう始末。
 で、物語後半はホームズが「バスカヴィル事件」の時のように戦線から離脱(遠くから観察&捜査)するため、ワトソンとほかの霊媒師やら魔術師やらと、悪の霊能力者と戦う、もう完全な“オカルト小説”に変質してしまいます。

 ぶっちゃけ小生、この辺りから、もう読むの何度止めようかと思ったのですが、なんとか我慢して読み進めました。 もしこれがワトソン博士の口から語られなかったら、クリーチャーと西洋の陰陽師が魔法やら魔術を駆使してのバトルなんかアホ臭くて読み進めれるものではありません。

 まさかこの連続殺人事件も悪霊クリーチャーの仕業だったってことは無いようなぁ?・・と不安になりつつ読み進めていくと、最後の最後に、我らがシャーロック・ホームズが登場!!

 で、ついに・・・ついに、ホームズの口から事件の全容が語られます。しかも、合理的かつ科学的な!!

 まぁ、ここからちょっとネタバレチックになるので、未読の人は読まないでください。もちろん決して犯人らの名前は言いませんが。

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・ポイント

1.まず、物語の構成自体は、あのゴシック長編「バスカヴィル家の犬」と同じ。
  つまり、物語の主人公は明らかにワトソン博士自身であり、彼の冒険譚と言えましょう。

2.これだけの、壮大な長編でありながら、トリック自体は、短編「悪魔の足」とほぼ同じ。
  つまり、悪霊も魔法も毒というか薬物による幻覚症状がもたらす“夢”だったわけ。
  
3.で、疑問に思ったのが、それでもホームズが「心霊現象」を認めてしまうこと。
  何故? このおかげで、この小説自体が推理小説なのか、オカルト小説なのか曖昧に。

 さて、小生が一番疑問に感じたことは、例の悪霊と魔術を駆使しての心霊バトル描写の部分。
好きな人には、良いかもしれませんが、苦手な小生にとっては苦痛以外のなにものでもありませんでした、この魔法合戦。(しかも、ありゃ全部夢だったって言われるんですから)

 今日び、日本の読者は「ジョジョの奇妙な冒険」など秀逸な冒険漫画を読んでるため、この程度のクリーチャー描写でははっきり言って、退屈は感じこそすれ、面白いとは思わないでしょう。
 この著者は一度荒木飛呂彦先生の「JOJO スターダストクルセイダース」を読んで、空条承太郎デイオ・ブランドーとの激闘を読んで、クリーチャー描写を研究すべきです。



 で、最後に決定的なことを一つ。

 紹介した通り、ホームズによる事件全容を語る解決編で物語は終わるのですが、第一の殺人については、誰がどう殺害したのか、全く語られません。結局、物語冒頭起こる一番ミステリアスかつ、この巨大密室殺人事件は謎のままなんです。・・・こんなのあり?

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さて、訳者解説によれば、すでにこのガイ・アダムズによるホームズもの第2作目も完成したとのこと。

しかも、今度のお話はH・G・ウェルズのあの「ドクター・モローの島」に出てくる「Dr.モロー」ものと言うじゃありませんか!!



その名も「Sherlock Holmes :the Army of Doctor Moreau」 

「ドクターモローの軍隊」だって。なんだか面白そう。

なんのかんの言ったって、出たら買うんだろうなぁ。

 
 


久々のミステリー 香納諒一 「蒼ざめた眠り」 泣かせる香納節炸裂!!

2014-10-11 19:35:22 | ミステリー

 しばらくバタバタで全く読めていなかったミステリーなんですが、唯一時間が有り余っているのが、出張時の移動時間。

 八戸→東京間の新幹線は片道3時間あるわけで、9月は2回往復したから、12時間。

 成田→北米西海岸の機内は約10時間あるので、往復20時間。

・・・と、いうわけで、何を読もうか迷った挙げ句、これにしました。

小生大ファンの、香納諒一先生の「蒼ざめた眠り」




これ、ハードカバーでは「虚国」という名で出版されていたらしいんですが、文庫版にあたり改題して出版。

で、小生昨年SONYReader Storeで購入してたのを、いい機会なので読むことに。

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【ストーリー】

 死にかけた海辺の町にもちあがった空港建設計画。町は真っ二つに割れていた。廃墟の撮影に訪れたカメラマンの辰巳翔一は、反対派の女性ジャーナリストの絞殺死体を発見した。 

 殺害女性の元夫である地元紙記者から、探偵だった経歴を買われ、辰巳は事件の捜査に着手する。簡単な事件かに見えたが、事態は二転三転。やがて辰巳自身想像すらしなかった事件の闇に絡め取られていく。  

 行きつく先は、絶望か、希望か?疲弊する共同体、己が欲得に溺れる人間たち。この国の断片を活写したハードボイルド・ミステリー巨編。

「BOOK」データベースより

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 舞台になるのが、紀伊半島の架空自治体。うちのTazawaちゃんの嫁さんの出身地のあたりでないべか。

 この地方都市で起こった殺人事件を解明していくにあたり、5年前のホテル放火事件が複雑に絡み、警察、新聞社、地元ヤクザ、建設業者、みんなが誰もが知り合いのしがらみの中で、主役は東京から来たカメラマンというのが、まずポイント。 しかも、町は空港建設賛成派と反対派で真っ二つに住民対立が起こっているという設定。 

 んで、主役のカメラマンの恋人にも魔の手が・・・・というハラハラドキドキのストーリーと、二転三転する推理劇で、さすがの香納ワールドにどっぷり浸れます。

 そして、事件を解決したはカメラマンは西部劇のガンマンのように、この街を去っていきます。
 
 このカメラマンという仕事の描写も見事なら、その仕事っぷりが事件解決と哀愁の結末へとなだれ込むわけですなぁ。この、男たちの別れと主人公のベストショットは冒頭描写からの伏線が効いていて、なんで本の題名をわざわざ改題したのかよく解ります。

 いやね、ネタバレになるので詳しくは言えませんが、ラストのラストまで香納節の泣かせる男の詩(うた)が炸裂し、余韻でウィスキー飲みたくなるのは小生だけでしょうか。

 ちょっと悲しい結末には賛否両論あるようですが、しかし某登場人物夫婦にはホッとするような希望の結末も待っています。(いや、ホントネタバレしないように言わなきゃ無いので、ミステリーってまどろっこしいい。)

 それにしても、今回も機内の轟音の中で、SONY Readerで読書したんですが、デジタル書籍よりも紙の質感が好きな小生ですが、この時ばかりは、デジタルって便利です。みんなが寝静まった中でも自主電源でライトがあるので、まわりに気兼ねしないで読書できるわけ。



 それにしても、シングルモルトウイィスキーを準備しおいて、読んだ暁には一杯やるにもってこいのミステリーと言えるでしょう。


さすがの安定感、横山秀夫「臨場」「動機」&堂場瞬一「アナザーフェイス」

2013-02-09 19:16:25 | ミステリー
 久しぶりにミステリー。

・・・・てかミステリー読んでも、書くのめんどくさくてサボっていたわけ。

ということで、最近読んだヤツを手抜き作戦でいっぺんに3冊。

まずは横山秀夫先生の「臨場」

 某県警の鋭いながら人情深い「終身検視官」の異名をとる倉石義男を主人公にした短編8編からなるのが本書。
 遺体がでて鑑識が調べる前になるだけ遺体から情報を引き出す初動捜査の要になる「検視官」の鬼気迫る捜査が描かれます。
 で、主人公の倉石はあまりにパーフェクトな検視眼を持ちながら、組織の上からはウトがられているわけ。上司にもタメ口だし。
どの短編も緻密な描写と巧みなストーリーで唸らされます。ともかく、かっこえぇです。


 続いては、同じく安定感あふれる横山秀夫先生の「動機」。もう、安心して読んでられます。

 ちょっと長めの短編が4編集録されているんですが、各編独立していて主人公も別々。

 1.「動機」 本書名でもあるこの短編は某県警の「警察手帳大量紛失」事件を描いた本格警察もの。警察ものなんですが、正式な事件ではなく警務部と刑事部らの警察内部の抗争劇を描いているんですが、最後はほろりとした結末で、さすがの一言。

 2.「逆転の夏」 刑務所出の葬儀会社に勤める中年男。ちゃんと更正し別れた妻子とよりを戻すことを夢見る主人公に、ある日殺人依頼の電話が来て徐々に巻き込まれていきます。そして、驚愕の結末が・・・騙されまいと思っても必ずえーっとなっちゃうことうけあい。

 3・「ネタ元」 地方新聞の事件を追う若き女記者の活躍記と申しましょうか、悲哀に満ちた一編。横山先生自身地方新聞の記者出身のためか、もうその描写はリアルそのもの。これも最後にものの見事に騙されちゃいます。

 4.「密室の人」 主役は仕事一筋の絵に描いたような堅物判事なんですが、ある公判の審理中に居眠りしちゃうわけ。まぁ、なんてことないポカミスですみそうに思われたんですが、これが思わぬスキャンダルに。これに再婚した妻や上司が絡みあい、お話は意外な方向へ展開していきます。ラストにふさわしいビックリ度ですよ。


そして、この間読み終わったんですが、堂場瞬一先生の「アナザーフェイス」

 まぁぶっちゃけで言えば小生にはちょっとイマイチだったかも。

 妻に死に別れ、子育て奮闘中の異色のイケメン警察官が、「子供誘拐事件」を気に久々に現場復帰し事件の真相に迫るというお話。
 警察小説の刑事がいきなりスーパーのチラシを凝視しながら、今夜のおかず作りを練る冒頭シーンからこの主役が置かれた状況が説明されていくんですが、いきなり起きちゃうんですなぁ「誘拐事件」が。
 んで、ここからノンストップで事件解決→そして、ホントの真相までが描かれます。
 いや確かに確かに面白い。面白いんだけど、途中からなんとなく事件の真相が読めてきちゃったんですよね。
 うん、いやラストには更に驚愕の真相があるに違いないと願うんですがそのまま終わっちゃいました。
 まぁ、小生の無いものねだりだったかも・・・・・。とはいうものの次作も呼んでみよーっと。