角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

ついに「生キャラ煎餅」のパクリ現る!?  その名も「生キャラメル南部せんべい」????

2015-11-27 13:12:26 | 商品開発

 うちの従業員に友達からある日一本の電話・・・

「新郷で「生キャラ煎餅」の新バージョン出した?」

・・・って、よく聞くと、八戸市内某「八〇センター」(県外のお客さんもたくさん来る)の棒菓子屋で「生キャラメル南部せんべい」新発売!!ってあるらしいんですな。

その方、ご親切に「パクられてらよ!!」とご忠告。

で、それがこの写真。 



・・・で、この菓子屋さん、なんとうちから「生キャラ煎餅」仕入販売している、れっきとしたお取引先なんです。

なので、うちの「生キャラ煎餅」が存在していることを知らずに偶然かぶっちゃって、この製品を製造したのではない確信犯なんですな。

自分達で作ったほうが儲かると踏んだんでしょうが、その製品パッケージ。



・・・・なんと申したらいいのやら・・・・

で、製品そのものを見ると、キャラメルに艶がなく、ボソボソしているのがわかります。



実は、これ「生キャラメル」はおろか「キャラメル」ですらないんですね。
以下、詳しく解説します。
-----------------------------------------------------------

そもそも、うちの「生キャラメル」はどうできているのか?

1、「戸田牧場の生乳」「生クリーム」「新郷黒飴」「砂糖」を煮詰めます。
  (水っぽい原液から、ドロドロと変わっていきます)  

2、ある一定の温度(企業秘密)まで炊き上げたら火を止め、「バター」を大量投入!!
     良く練りこんでいきます。

この、バターに火を通さず、「生」の食感を残すところがミソ(まぁだから「生キャラメル」って言うんですがね)。
口の中で、不思議なくらいス~って溶けていくわけ。

原材料もこれだけ。シンプル・イズ・ベストです。

Simple is best は我々のものづくりの永遠の課題であり目標です。



----------------------------------------------------------------------------------

解説:キャラメルの定義
「キャラメル」は、生クリーム水飴砂糖バターなどを熱して溶かし、それを冷やし固めることで作るソフトキャンディの一種。(Wikipediaより)
-------------------------------------------------------------------------------


一方・・・・



さてこの、まがい物、裏の表示シールを見ると、いろいろなことが解ります。
こっちだって、食品加工のプロですからね「蛇の道は蛇」、もう手に取るようにこれどう作ったか解明できます。

このパクリ製品の原材料とはいうと・・・
(南部せんべいの原材料を除くと以下が残ります)

・加糖練乳(コンデスミルクですな)
・水あめ
・植物油脂(マーガリンでしょう)
・砂糖
・脱脂粉乳(赤ちゃんが溶かして飲むやつ)
・トレハロース(賞味期限が長くなる)
・香料
・乳化剤(水と油を結合)
・酸化防止剤(VE)
・着色料(カロチン)

・・・とほほ・・、まず解説すると、「脱脂粉乳」の下の「トレハロース」「香料」「乳化剤」「酸化防止剤」「着色料」はすべて化学食品添加物ですから・・・

 まず生クリームの代わりに「コンデンスミルク」を使用し、「水飴」を混ぜ混ぜし、バターの代わりに「植物油脂」(マーガリン)生乳の代わりに「脱脂粉乳」も混ぜ混ぜ。

 これだと、日持ちしませんから「トレハロース」で安定化を図ります。
 
 ちなみに「本物のキャラメル」は「牛乳」「生クリーム」「水飴」「砂糖」を炊き上げていくうち、白っぽい原液から、香ばしい香りとともに黄金色に変わってい来ます。

 ←「本物のキャラメル」

一方

 このまがい物は「コンデンスミルク」「水あめ」「砂糖」「マーガリン」混ざっているだけですから、牛乳らしい匂い炊き上げた黄金色を付けなければいけません。
 
 なので「香料」「着色料」(匂いと色を付け)でそれらしく見せたわけ。

 まぁ、それらが分離しないよう「乳化剤」で均質化させたってことでしょうか。

結論!!

 お判りでしょうが、この製品は「牛乳」「生クリーム」「生バター」らの「生の乳製品」を全く使用していませんので、少なくとも「生」キャラメルでないことはまず明らか!!

 ・・・ていうか、そもそも「キャラメル」ですらないということです。

 練乳と水飴とマーガリンが混ぜっている物体に、香料と着色料で「生キャラメル」らしくしたってところが真相でしょう。

 例えれば、小麦粉を水で溶いて蒸したものに、酢と砂糖で味付けし、香料と着色料でごまかして「しめ鯖」って売ってるようなもんで、旨いとか不味いとかいう以前の問題です。

事実、食べてみると・・・ねばねばと歯にくっつくような、練乳と水飴の食感で、化学的に作られた嘘くさいミルク臭が口に広がります。

はっきり言って、

It was not pretty tasty.(そんなにおいしくない)

じゃぁ、なくて・・

It was very baaaaaaad!! (激マズっ!!)

なんですな。

前回に引き続き、「マルちゃん正麺」の役所広司さんの言葉を借りて言えば・・

「嘘だと思うなら食べてみてくださいっ!」って言いたいわけ。
(それで、これが売れても困るんですが・・・)

------------------------------------------------------------------------------------------

 さて、以下に紹介するのは、うちの「生キャラ煎餅」発売当時(2012年)に、プロの菓子屋さん専門誌「製菓製パン」にて紹介された記事。



 当時、うちの製品は「新商品・話題商品 発売情報」というコーナーで取り上げられ、記事で電子レンジで温めて食べると、別の食感も味わえると、解説されていました。



 さすが、プロ用の専門誌だと舌を巻いたものです。

 その記事中、以下のように解説されていますので、ご覧ください。


菓子プロ専門誌をして
「(食べなれた食品)素材のコラボレーション次第で新商品に生まれ変わった例」
と言わしめています。

まさに
「アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない」
 (ジェームズ・W・ヤング著「アイディアの作り方」より)
ではないですか!!

そうなんです!! これは我々のドッキングのアイディアによる「新商品」なんです!!

菓子業界全体に宣言された「オリジナル」なんです。


 それを、ぬけぬけとパクッった挙句、まがい物はさんで「新発売!!」と、店舗に並べるなんて、どういう企業モラルなんでしょうか?(「生キャラメルもどき煎餅」にすりゃ、新商品だったのにね)

 業界全体から嘲笑を受ける恥ずべき行為だとは思わないのでしょうか?

 さらに嗤わせられるのは、後発は前発より、少しくらい改良されているものなんですが、このチープ感たっぷりの「激まず」ぶりは何なんでしょうか?(コスパのみ重視のパクリ手口は、まさに隣の大陸国家たちの手口そのもの)

 大手の老舗、森永さんたちですら、原材料には「バター」など使って誠実に製造しているにもかかわらず、独自の菓子職人を抱える、地元八戸の中小企業が、こんな体たらくでは、まさに恥の上塗りで、情けない限りです。

 小生としては、こんな物が売れるわけがないことは確信していますが、もし、冒頭情報提供された方のように「新郷村」の新商品と勘違いされ購入する人がいるとするなら、こんなに悲しいことはありません。(それが狙いかもしれませんが・・)

 また、「青森の正直」をキャッチフレーズを合言葉に頑張っている県下の食品全メーカーの面汚し行為であると強く指摘するものです!!

 この会社の人はちゃんと、TBS日曜劇場「下町ロケット」を見なさいっ!!



 

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
? ()
2018-02-26 05:07:49
生キャラメル自体花畑のパクリなのでは?
昨日あなたが言う偽物のやつ食べたけど普通に美味しかったです。
逆に不快な文章みてあなた方の製品を買う気がなくなりました。
返信する
Unknown (hide.kado)
2018-02-26 09:55:59
味覚に優れたあなたの美味しいと思う、そちらの商品を存分に堪能されたらよろしいかと。

私が主張しているのは本文にも書いてる通り、「既存品」+「既存品」=「新商品」という“コンセプト”ことで、組み合わせの重要性の話をしているにすぎません。そういう意味ではロッテさんの「アイス」+「大福もち」=「雪見大福」は驚くべき新商品の一例と言えるでしょう。
なのであなたの言う「既存品」そのもののパクリ云々はまったく、あたりません。そもそも花畑さん以前に「キャラメル」ってこの世になかったのでしょうか?その作り方自体は本文にも書いてる通り、広く一般的に知られている手法です(11世紀の文献にもある)。「チョコレート」「アイスクリーム」「ヨーグルト」単体の既存品を持ちだしたらきりがありません。
繰り返しますが、「組み合わせ方」のコンセプトのアイディアのことを書いたのであって、「既存品」そのものを書いたのではありません。
秋田の「バターもち」しかり、「アイスもなか」しかり「苺大福」も偉大なドッキング新商品の一例です。
「組み合わせ方」のアイディアのパクリについて書いたものですが、ご不快に思ったならお詫びいたします。ま、ただ味覚は人それぞれですからね。どうぞ、あなたが美味しいと思うをご自由にどうぞ。どちらを買うか、いちいちご連絡は不要です。
返信する

コメントを投稿