御成座正面
小生が中学3年生の秋か冬の時、親にせがんで今は無きテアトル八戸の大スクリーンで鑑賞した「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」('84)。
はっきり言って、3時間半に及ぶセルジオ・レオーネのその大作は編集の複雑さもあって、子供には超難解な映画でした。率直に言って当時はさっぱり意味が解りませんでした。
しかし、一つだけ強烈に印象に残ったのは、その重厚ながら美しくそして悲しいオーケストレーションで奏でる「音楽」でした。(デボラのテーマのその美しいこと!!)
それこそ、小生がエンニオ・モリコーネという作曲家を知った初めての出会いでした。
(正確に言えばそれ以前に知っていた曲も、かなりあったのですが、それがモリコーネ作曲と知ったのはこれ以降の意識して調べたからにほかなりません)
それ以後(高校生以後)、モリコーネの音楽は特に意識して聞くようになりました。
「ミッション」('86)、「アンタッチャブル」('87)、「フランティック」('88)、「ニュー・シネマ・パラダイス」('88)、etc.etc....
そういう偉大な彼もついにコロナ禍の2020年7月に91歳ので亡くなりました。
さて、その生前に彼とまた彼の関係者に5年の月日をかけて膨大なインタビューを行い、巧みな編集で完成させたのが本作。監督は「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ。
公式HP↓↓
https://gaga.ne.jp/ennio/
(御成座、手書きの映画看板)
実はこれ、今年(2023年)の1月に公開始まったのですが、小生鑑賞の機会を得ず、今日まで見逃してきたのでした。
そしてやっと鑑賞の機会を得たのが秋田県大館市の御成座。それこそ、現代の日本の「ニュー・シネマ・パラダイス」であります。
公式HP↓↓
http://onariza.oodate.or.jp/
御成座内部
スクリーン
2階映写窓
廊下
しかも、小生が鑑賞したのは最終上映回でした。
老若男女、かなりの人が集まり2時間半の、モリコーネのドキュメンタリーがはじまったのですが・・
・・すごかったですねぇ! ラスト30分はもう涙を禁じ得ない怒涛のクライマックス!!。
もちろん、エンドロールに入っても席を立つ人などいません。
さらには、上映後に拍手まで巻き起こるではありませんか!
率直に言って、小生の50年の映画鑑賞歴にあって、上映後の拍手は初めての経験でした。
そして、その胸に手をあたられ押さるような深い感動が、このさぼり続けていたブログまで書かせられた次第です。
7月にブルーレイ、DVD発売されましたので、是非ご鑑賞ください。
https://www.gaga.co.jp/dvd_blu_ray/%e3%83%a2%e3%83%aa%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%8d-%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%81%8c%e6%81%8b%e3%81%97%e3%81%9f%e9%9f%b3%e6%a5%bd%e5%ae%b6-blu-ray/
「秋田県の里」2階で見られる、御成座の手書き映画看板
https://akitainunosato.jp/