角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

凄すぎる!! ただただ面白い横山秀夫先生の「64(ロクヨン)」

2012-12-17 22:15:41 | ミステリー
本当にすごいミステリーでした。近年読んだ中でもダントツに面白い小説、「半落ち」「クライマーズハイ」などで知られる横山秀夫先生の「64(ロクヨン)」

↓↓↓公式ホームページ
http://bunshun.jp/pick-up/64/



自分の場合、電子書籍ストアで買ってSonyタブレットで読んだんですが、まぁ本を持ってなくてもどこでも読書できるのは便利でした。
なんか、んでもねぇ慣れないせいか、あの本のページをめくっていく爽快感といいましょうか、読書独自の感覚が薄れているようで、実物の本の方がいいかもと思いました。



というわけで、肝心の小説なんですが、あちこちで絶賛されている(このミス1位とか)ので、小生ごときが批評するのもアレなんですが、とりあえず紹介します。

 舞台はD県(多分群馬県?)の県警。で、小説の題名の「64」なんですが、たった7日間しかなかった昭和64年に起きた未解決の少女誘拐事件の呼称なんですね。もう、時効寸前です。主人公は筋金入りの刑事出身の広報官・三上警視。
 警察の広報部は警務部に属し、三上がかつて所属していた刑事部とは犬猿の仲。なので、三上は古巣の刑事達からも裏切り者扱いされ、しかもキャリアの上司、赤間警務部長からも信用されていないんですね。
 しかも、三上は実の娘が家出していて家庭上の悩みも抱え、職場に来れば、記者クラブのブンヤたちからの突き上げをくらい、もう気の毒なくらい辛い状況に陥っているんですね。
 そんな中、時効目前の「64事件」の視察に、東京から警察庁長官がやってくることに。警務部と刑事部との対立はピークに達するんですが、板挟みになった三上は、この長官視察に裏があるとみて調査を開始。「64事件」の秘密にされてきた真相を知るに至るんですが、後半に入るともうホントに凄いっす!!
 驚くべきスピード間で物語が急展開するんですが、夜中にこれを読んだら最悪です。朝まで寝ないで読むこと必定な位面白い!!。もうね、前半アチコチに張り巡らせていた、伏線が見事に一本の線となり、だまされる快感を存分に味わうことができます。
 しかも、泣かせる場面も何箇所かあり、不覚ながら小生も目頭を押さえること二回。

「まるちゃん正麺」じゃないけど、だまされたと思って読んでみてください。

真の最高傑作ミステリーとはこの小説のことです。

さて、書店では1900円なのですが、電子書籍だと、確か1600円くらいで買えます。
600ページを超える大長編なんですが絶対損はしませんよ。

 実際、ハードカバーの本って最初は左手の方が厚く、めくっていくうちに半々となり、クライマックスに入ると右側の方が厚くなるでしょう。
 だけど、電子書籍だと、常に同じ厚さなんですよね。まぁ小説には関係ないんですけど。


 



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