傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

風邪

2005年10月31日 | 薬剤師
風邪を引いてしまいました。鼻とのどにきています。
今日薬局でPL顆粒(医家向けの総合感冒剤)を処方された方が来局されました。症状は私のと一緒でした。私も病院へ行ってPL処方してもらいたいとうらやましく思いました(苦笑)。眠気が心地いいんです。
薬に囲まれて仕事していますが、どれにも手は出せません。

ニュースでみましたが、京都大学保健管理センターのグループが、水でうがいするとしない場合に比べて上部気道感染(URTI:upper respiratory tract infections)の発症が4割減ることを発表したそうですね(Satomura K. et al, Prevention of upper respiratory tract infections by gargling a randomized trial.Am J Prev Med. 2005 Nov;29(4):302-7.)。

うがいは風邪予防に効果あり、ということですね。せっせとうがいしましょう。

酸素

2005年10月28日 | 医療関連
最近は酸素というキーワードをよく耳にする気がします。
効果的に酸素を取り入れる呼吸法はたくさんあります。
ヨガ、太極拳は有名ですが、西洋からはピラーティスなんてのもあります。
禅を組む時も邪念を払うために自分の呼吸に集中するそうですね。
正しい呼吸法を身に付ければ十分な酸素を取り入れることができて体にいいということです。

また笑うと免疫活性が高まると言われ、最近では医療現場でも笑いを取り入れようという試みもあるようです。笑うといいのは脳内ホルモンの分泌はもちろん、大声で「あはははは」と笑うと、効率的にたくさんの息を吐くことができ、ひいてはたくさんの息を吸うことできるそうです。ここでも酸素を十分に取り入れるというキーワードがあります。

運動不足で同じ姿勢をとっていると、呼吸するための筋肉が弱ってしまい、ますます呼吸が不十分になってしまいます。
病気の人も健康な人も、一日に5分くらいは深呼吸をしていっぱい酸素を取り入れ、たくさん笑いたいですね。

在宅ホスピスケア

2005年10月27日 | 在宅ホスピス
在宅ホスピスケアにかかる医療費についての研究内容(福島労災病院 外科 蘆野 吉和 先生ら)を紹介します。

2003年1月1日から2004年4月末日までの期間に、福島労災病院外科で在宅ホスピスケアを行った患者47名の1日あたりの医療費は、最低985円から最高29,530円で、平均8,589円でした。
2003年2月から2004年4月まで期間に福島労災病院外科にがんが進行して入院し、そしてそのまま病院で亡くなった患者35名の1日あたりの医療費についても調査しており、最低21,163円、最高36,095円で、平均26,924円でした。

在宅ホスピスケアの病気の経過を追ってみると、死亡前1ヶ月が最も医療費が高かったそうです。

在宅ホスピスケアを受けた場合、単純に1ヶ月(30日)あたりの医療費に対する患者負担を計算すると、3割負担の場合、高額療養費の対象になるため医療費の自己負担は72,300円となります。1割負担の場合は、26,000円ほどになります。一方、上記のように一般病棟に入院した場合、高額療養費の対象になり78,000円、緩和ケア病棟に入院した場合82,000円程度、と概算されます。

あと食事費、入院の場合は雑費、家族が病院に来るときの交通費、在宅の場合は、医師や看護師の交通費(実費請求)、介護に関わる費用などがあります。

高齢者医療制度

2005年10月26日 | 在宅ホスピス
先日、医療費の抑制や新たな高齢者医療制度の創設などを柱とする医療制度改革試案が発表されてから波紋が広がっています。

そんな中、終末期医療で医療費が高いことを指摘する政治家もいらっしゃるようです。在宅へ移行すべきだとも。
患者さんのためにどういう医療が望ましいかという議論があった上で在宅へ、というなら納得しますが、終末期医療の医療費が高いから在宅へなどの議論というのはどうも…。
目立つのでしょうか。なんだか悲しくなりました。

For the patient

2005年10月24日 | Weblog
この言葉は以前勤めていた会社の他部署の上司が教えてくれました。
夜一人で残業していたときでした。
抗がん剤の臨床開発計画を練っていた私は少々グロッキー気味。
少し休んだ方がいいと、話し始めました。

計画を考えているときも、開発を進めているときも、どんなときも、道に迷ったらFor the patient で考えなさい。患者さんのために一番の最善は何か、そのことだけを考えてみるとおのずと答えは見えてくる。その答えはたいていはシンプルなはず。周りが反対しても自分の判断が正しいと思いなさい。後はそれを実行に移すことを考えなさい。と。

それから考え方がシンプルになったように思います。他部署とのやり取りで思い通りに進まない時も、真の姿を描いていればそれがどれほど逸れているのか位置関係がはっきりするし、説明もしやすい。まして当局(厚生労働省、医薬品医療機器総合機構)と交渉する時には最大の武器になりました。

For the patient。今もこの言葉は忘れていません。大切な言葉です。

メディカルケアプランニングの由来

2005年10月22日 | Weblog
今日はメディカルケアプランニングという社名の由来について。

メディカル:医療の、という意味です。薬剤師も医療従事者なので医療の、をつけたのと、あと医療知識を持って接するというスタンスを持ちたいのでメディカルをつけました。

ケア:世話・介護・看護など,医療的・心理的援助を含むサービスという意味で使われるようです。事務的にではなく思いやりの心を持ってサービスを提供するという気持ちを込めてケアをつけました。

プランニング:企画、設計という意味があります。ウェディングプランナーという職種がありますよね。彼らは一組一組のわがままを取り入れたオリジナルな結婚式を企画し遂行します。私が取り組むのは結婚式ではなく在宅での最期の時。人生が集約される最期の時を不安と孤独から解放して充実した日々を送っていただくための影の世話係、という気持ちで私の仕事をプランナーと名付けました。プランナーは人を表すもの。社名は名詞を使ってプランニングとしました。

社名には、思いやりの心を絶やさず心で接することを基本姿勢として、医学医療の知識を持ったものによって最期の日々を演出する、という気持ちを込めました。

ソーシャルネットワーキングサイト

2005年10月21日 | Weblog
ってご存知でしょうか。
新たな友人関係を広げることを目的に、参加者が互いに友人を紹介し合い、友人の関係、個人の興味・嗜好等を登録していくコミュニティ型のウェブサイト
と定義されています。
しかし認知度は半数以下らしいです。

SNSはネット上に作った「村」みたいなもので、その「村」に入るには「村民」からの招待状がなければ入れません。「村」の中ではいくつかのテーマに沿った「寄り合い」があり、興味を持ったもの同士が集まって井戸端会議をしています。
総務庁の調べでは20代後半から30代前半の利用が多いそうです。

このSNSを同じ境遇にある、例えば、ある病気を持った人、の集まる村を作ってどれだけの人を集められるでしょうか。皆さん興味を持つのでしょうか。今の私の疑問です。

久々

2005年10月19日 | Weblog
今日も久々に、昔お世話になった女性医師の先生に連絡しました。
関わり方は違いますが同じ分野で同じ方向を向いていて、うれしく思いました。
つまづいたり、前が見えなくなった時、元気付けられます。
明日もがんばろうと思いました。

喫煙とがん

2005年10月19日 | Weblog
毎年行っている成人でたばこを吸う人の割合の調査結果が日本たばこ産業(JT)から発表されました。
国民全体では、29.2%でと10年連続で過去最低を更新しました。
しかし先進国ではまだまだ高い喫煙率です。

たばこががんの発生に関与していることは周知の事実です。
肺がんだけでなく、喉頭がん、食道がん、すい臓がん…、と多くのがんとの関連が確認されています。喫煙者がよく言う言葉に「たばこを吸わない人でも肺がんになるから関係ない」とまぁ、屁理屈をこねるものです。

周りの人への気遣いも含めながらせめて禁煙したい、という気持ちでも持っていただけたらと思います。