傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

これだけは知っておきたい!女性特有のがん(乳がん・子宮がん)予防

2009年11月25日 | 医療関連
私がちょこっとスタッフとしてお手伝いしているがん患者支援ボランティア「リレー・フォー・ライフ(RFL)」が共催したセミナーに参加しました。

タイトルは
これだけは知っておきたい!女性特有のがん(乳がん・子宮がん)予防
主催は市立芦屋病院です。

タイトルのように女性向けでしたが、男性も多く散見されました。

まあ、RFLのスタッフが多かったのですが。。。


セミナーを受けて、思ったこと。

私は今年、乳がん検診も子宮がん検診も受けましたが、これから忘れず受けようと思いました。

みなさんは検診行っていますか?

行ったことがない人は是非いきましょう。


ところで話は変わりますが、RFLのメインカラーはです。

紫は夜明けの空の色をイメージしています。

明けない夜はない。そういう思いをこめた色なんです。


Tシャツも、バンダナも紫。そしてリストバンドも紫です。

プロゴルファーの石川遼くんもRFLの活動を理解してくれて、
RFLのバンドを9月以降ずっと試合でつけてくれています。

あのバンドを見るたび、「私も頑張らないと!」って気持ちが引き締まるのです。



検診を受けることはご自身のためではありません。

あなたの家族のためでもあるのです。

ヒトゴトとは思わずに検診受けてくださいね!

「お見舞いマナー講座」

2009年11月13日 | 医療関連
講演報告第三弾です。

この講演後すぐに台風がきて、上郡の町を襲いました。
受講していただいた方々は無事だったのだろうかと、心配しています。

高齢者大学千種川学園一般教養講座
受講生:高齢者大学千種川学園1年生・2年生・大学院生 約300名

日時:平成21年8月6日(木)10:00~11:30

場所:上郡町生涯学習支援センター大ホール

演題:「お見舞いマナー講座」~病気を患った人への心配り~

演者:石田有紀 がん家族支援 メディカルケアプランニング代表

■傾聴(けいちょう)とは

■お見舞いのマナー
(1)お見舞いの前に準備のマナー

(2)視線のマナー

(3)思いやりのマナー
・病気になったらどんな気持ちになるか擬似体験

(4)聴き方のマナー
 ①辛抱強く聴く聴き方

 ②共感する聴き方
  お見舞いに行ったときのシミュレーションをワークショップ形式で(1)

 ③尊重する聴き方

 ④否定しない聴き方
  お見舞いに行ったときのシミュレーションをワークショップ形式で(2)

 ⑤不便や不安を聴く聴き方

■お見舞いのマナーまとめ

「がん患者・家族の個別サポート 薬剤師の取り組み」

2009年11月11日 | 医療関連
講演報告第二段。

ずっと聴講するばかりだった阪神ホームホスピスを考える会。

その壇上で話をする機会がくるとは、感無量でした。

嬉しかったです。


第15回阪神ホームホスピスを考える会
共催 阪神ホームホスピスを考える会/塩野義製薬株式会社

日時 2009年7月4日(土)16:00~17:00

場所 尼崎市中小企業センター401会議室

タイトル「がん患者・家族の個別サポート 薬剤師の取り組み」
~不安と孤独がなくなると、笑顔があふれる~

講師 有限会社メディカルケアプランニング 石田 有紀

1緩和ケアに興味をもったきっかけ
・抗がん剤の開発での看護日誌との出会い
・疼痛緩和薬の開発での人との出会い

 一般の人に正しい緩和ケアを知ってもらいたい

 Hospice of Hilo(米国)でのホスピスボランティア活動 
 ・在宅訪問(見守り、companionship、送迎等)
 ・グリーフケアに参加
 ・薬局見学
 ・事務作業の手伝い

2活動内容
(1)がん患者さんとご家族のサポート
 ・治療場所が変わるとき希望通りの移行ができない悩み
   ・拠点病院からホスピス病棟へ移行した、Aさんの事例
   ・拠点病院からホスピス病棟へ移行した、Bさんの事例
   ・拠点病院での経過観察望んだ、Cさんの事例

・共通の問題点・・・コミュニケーション不足

(2)緩和ケア病棟の傾聴ボランティア
 ・事例紹介
 ・傾聴ボランティアだからできること
 ・傾聴ボランティアだから話せること
 ・難しい点

(3)がん患者支援チャリティイベント
 ・リレーフォーライフの紹介

3今後の活動について

「看護する人 される人の暮らし術」

2009年11月09日 | 医療関連
随分と時間がたってしまいましたが、今年の3月の講演報告をします。

主催 尼崎市立 園田公民館
平成20年度 地域現代学講座『老いといのちを見つめて』

日時 2009年3月17日(火)午後2時~4時

場所 尼崎市立 園田公民館 第2ホール

テーマ「看護する人 される人の暮らし術」

講師 薬剤師・社会福祉士 メディカルケアプランニング代表 石田有紀

当日講演した内容は以下の通りです。

1自己紹介

2仕事の紹介
 ・一口相談会とその事例
 ・病棟での傾聴活動とその事例

3看護が必要になるきっかけ
 ・疾患
 ・けが
 ・厚生労働省平成19年国民生活基礎調査の概況
  要介護になった原因疾患1位は脳血管疾患、2位は認知症、3位は高齢による衰弱

4心の痛みを知る
 ・容姿が変化すること、自立を失うことは、どんな心の痛みをもたらすのか
 (事例をまじえて)
 ・看護する人は、看護される人の心の痛みを知って、配慮を心がける
 ・看護される人は、看護する人への感謝の気持ちを伝える

5社会的な喪失がもたらす苦悩を知る
 ・仕事を失うこと、家族内での役割が変わること、仲間からの疎遠になることがもたらす孤独感とは、事例を交えて紹介
 ・病気をきっかけに新たな社会的役割をつくることも良い。病気の経験をいかし啓発活動をすることなど。患者会、がん患者支援活動であるリレーフォーライフの事例を交えて紹介

 ・看護する人は、役割をなるべく変えず可能な範囲で病気をする前の状態を継続する
 ・看護される人は、周囲に当たらない、罵倒しない、責めないようにしたい。感謝の気持ちを伝えること。

7哲学的な苦悩
 ・生まれてきた意味、生きてきた意味、自分の人生の価値を考える中でうまれる哲学的な苦悩とは、事例を交えて紹介
 ・看護する人は、思想に対して立ち入り過ぎないことを心がける
 ・看護される人は、考えたことを話してみることで、混沌とした考えが整理される、気持ちが楽になる

8看護する人、される人のあり方
 ・看護する人は、無理をしない、息抜きをする、頑張り過ぎないこと。
 「生きていてくれてありがとう」
 ・看護される人は、周囲への思いやりを持ち、反対に遠慮し過ぎないこと。
 「世話をしてくれてありがとう」

9社会の制度や資源をもっと活用する

10がんの痛みとWHO方式がん疼痛治療法について
 ・医療用麻薬への誤解と偏見について

11まとめ
 お互い感謝の気持ちと、本音を言う環境作りをしよう


がんフォーラム2009 お知らせ

2009年11月04日 | 医療関連
これだけは知っておきたい!女性特有のがん(乳がん・子宮がん)予防

と題したがんフォーラムが開催されます。

リレー・フォー・ライフのスタッフも登壇しますので、お時間が許す方は是非お運びくださいね。

・日時:平成21年11月21日(土)午後2時~
・場所:芦屋市民センター ルナ・ホール (※会場のご案内はこちら)
・対象:どなたでもお気軽にお越しください
・入場料:入場無料

・個別相談会…講演終了後に希望者を対象に行います。(要予約)
・一時保育あり 2歳以上就学前幼児30人(要予約・1人300円)

・講演内容について
-「知っておきたい子宮頸がんの知識」
市立芦屋病院 事業管理者 佐治 文

-「乳がんにならないために・乳がんになったときに」
市立芦屋病院 副病院長 小関 萬里

-「検診を怖がらないで!」
リレー・フォー・ライフ(がん患者支援プロジェクト)
 辻 恵美子・黒崎 泰子

会場の地図やお問い合わせ先は、市立芦屋病院のHPをご覧くださいね

○主催 市立芦屋病院

○共催 芦屋市・芦屋市議会・芦屋市教育委員会・芦屋市医師会・芦屋市歯科医師会・芦屋市薬剤師会・兵庫県阪神南県民局 芦屋健康福祉事務所・リレー・フォー・ライフ関西実行委員会

○後援 日本対がん協会・芦屋市婦人会・芦屋ユネスコ協会・芦屋市PTA協議会・芦屋市保育推進保護者会協議会・芦屋市商工会・国際ソロプチミスト芦屋・国際ソロプチミスト神戸東・国際ソロプチミスト六甲・芦屋ライオンズクラブ・芦屋東ライオンズクラブ・芦屋業平ライオンズクラブ・芦屋ハーモニーライオンズクラブ・芦屋クオリティライオンズクラブ・芦屋ロータリークラブ・芦屋川ロータリークラブ・芦屋大学・芦屋女子短期大学・甲南女子大学・がん患者サポートの会ぎんなん

ピンクリボン運動

2009年05月01日 | 医療関連
もう2週間前の話になりますが、ピンクリボン運動のお手伝いをしました。

どういうものかというと、2009年4月18日(土)芦屋駅前で私たちが配布したハガキサイズのフライヤーを私立芦屋病院へ持っていくと、無料でマンモグラフィーの乳がん検診を受けることができる。

さらに、往復のバス代にあてるものとして、500円のキャッシュバックがある。

というもの。

朝10:30にJR芦屋駅前に集合。

11:00~12:30くらいまでこのフライヤーやパンフレット、グッズなどを配布。

「乳がん検診のご案内で~す」

と叫びながら配りました。

反応はさまざまで

「ありがとうございます」と受け取る方、

「先ほどいただきました」と知らせてくださる方、

「詳しく聞かせてください」と興味をもってくださる方、

「私はすでに乳がんしました」と笑顔で手を振る方、

「乳がんの体験から検診の大切さは身にしみている。お友達にこのことを知らせたいから、もっとこのお知らせをくださらないかしら」という方、

そして「・・・」無視して通り過ぎる方。ま、これは仕方ないですね。

子供にバッチのグッズで気を引かせてその隙に別の人がお母さんにパンフレットを渡すファインプレーも編み出し(笑)、

楽しくあっという間にフライヤー配りは終わりました。

その後お昼をとって、私立芦屋病院主催の市民公開講座へ参加。

そこでも乳がん検診への啓発を行いました。


しかし、ピンクリボンて認知度が高いですね。

がん患者支援イベント「リレー・フォー・ライフ in 芦屋」でスタッフとして手伝ったものとして、リレーフォーライフに比べるとピンクリボンは反応がいいです。

やり易いなぁと思うと同時にちょっとうらやましくもなり。

あのイベントで一人でも多く検診を受ける人がいればいいなと思います。

9月6日オープンセミナーのご案内

2008年08月29日 | 医療関連
来る2008年9月6日にオープンセミナーを開催します。

もう1週間後ですが。

詳しくはチラシをご覧下さい。クリック

セミナーの主催者は西宮商工会議所青年部と女性会で普段はこういったセミナーには縁がないように思いますが、

会議所の会員、その家族、西宮市民、ひいてはすべての人に日頃の感謝の気持ちを込めてセミナーを開催する運びとなりました。

セミナーの中身は私が考えたのですが、目的は

今は20年前と比べると医療界は全く異なるものとなりました。
その一つとして、急性期病院の早期退院です。
急性期病院とは急ぎ先進的な治療を専門に行うことを目的にしています。
例え点滴が必要でも、創傷ケアが必要でも、また介護が必要でも、
それは先進的な治療を必要としているとはみなされず、
急性期病院にとってはやるべき仕事が終わった患者さん、とみなします。

一見冷たく見えるこの制度、医療費削減だけが目的かと誤解されがちですが、
そればかりではありません。
市民一人一人の大切な命を守るためにもこの制度は必要なんです。

具体的にどういうことか、それをお話します。

そして病院から出ることになった時、いきなり放り出されるのか、といえばそ
うではなく、さまざまな専門家が一人のために輪になって協力しあいます。
病院から例えば自宅へ帰る時、その人にとってどんな備えをすべきか、
医療、介護両面からさまざまな目でみて送り出し、迎えます。
その過程が頭に浮かぶような、そんな話をします。

じゃ家に帰ったらどうなるの?
と不安で嘆くかもしれませんが、在宅医のプロが家でどんなことができるのか、
家ではどんな気持ちで過ごすことができるのか、がイメージできるようなお話を
します。

病院と違って家ってなんだろう、
家で過ごすってどういう意味があるんだろう。

この機会に普段は考えないけど、でも非常に大切なテーマを考える、
そんなセミナーを開催します。


是非是非来て下さい!

お待ちしています。

未病の方に

2008年07月31日 | 医療関連
これまで、講演や講義というと、

がんの痛み、患者さんの心の話、傾聴、緩和ケア全般、などが多かったのですが、

先日がんにならないために、予防というテーマでお話しました。

内容はこれまで私自身が自分のためにがん予防を勉強してきました集大成です。

気軽に取り組める食生活の話題が多くなりました。

賛否両論ありましたが、賛同してくれた人はとても喜んでもらえて、よかったです。

否定のほうは、医師でもない私がする話しではない、とか

あんな食事はできん、とか。ね。


自分に関係ないとホント興味がない②

2008年07月24日 | 医療関連
(昨日からの続きです)

相談が来た時、多くは患者さんは高齢です。

私はいつもその人が自分の親だったら・・・と思って真剣に考えています。

そうやって考えていると、「自分の親にこんな話をするるのは大変だろう」と思うので、相当大変なのだと思います。

大変だと想像が付くので私は日頃から親に聞いています。

がんになったら告知してほしいか、

もう命が限りあるものとしたら、それも告知してほしいか、

治療で苦しむことについてどう思うか、

普段の会話から今は親への態度は決まっています。

実際その時にできるかどうかは、全くわかりませんが。

みなさんも自分の大切な人に、聞いてみましょう。

自分に関係ないとホント興味がない①

2008年07月23日 | 医療関連
毎日注意して新聞やテレビの報道を見ていると

がんのこと、がん治療のこと、がんの痛みのこと、痛み治療のこと、

結構報道しているんですよね。

私なんかはアンテナ張っているのですぐにキャッチして、ストックしておきます。

でも興味がないと全く心に届かないようです。


最近はがん相談が徐々に増えて入ってきます。

私が「ホスピス緩和ケアの歩き方」というサイトを運営しているために、緩和ケアの考えに意識の高い人がアクセスしてくれます。

きっとその人達は日頃からこういったニュースをキチンと見て、心に届いていたのでしょう。

問題はそのアクセスしてくれた人がご家族の場合、他の家族やご本人との意見があわないというもの。

つまり、無理な治療をせず緩和ケアをしてその人らしい時間を生きるという考えと、

全身転移していても、歩けなくても、治療をすることに全身全霊を掛けるという考えがぶつかりあい、全く相容れません。

相談の95%はこういった悩みです。

日頃から病気はヒトゴトでなく、最低限の知識はつけておこう、

という意識のない人があまりに多いってことじゃないかな。

どうしてでしょう。

その答えはカンタン。自分だけは絶対に病気にならないと考えているから。

んな訳ないのに・・・。