傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

辛いとき

2007年08月31日 | 緩和ケア
以前はとても元気で明るくて楽しそうにいろんな話をしてくれたのに、

ある時行くととても疲れて荒んだようす。

苦しい、のだそう。

前のご様子を知っているからこそ、とても胸が痛みまました。


時々がんで入院している友人を訪ねたら、人が変わったようになって、

なじられ、冷たくされた。という話を聞きます。

本当はがんが痛い、とか苦しい、とかなのかもしれないですが、

お見舞いに行った人にはそこまではわかりませんよね。

痛い苦しいを少なくするために緩和ケアがあります。

一人でも笑顔のままでいられるように、と

緩和ケアの発展を願います。

着々と・・・

2007年08月30日 | 緩和ケア
下の二つの講座・講演会の案内を着々と広げているところです。

■案内 2007年11月4日(日)スタート 患者さんを支える人のピアカウンセリング講座

■お知らせ 2007年11月24日(土) 市民向け 神戸緩和ケア講演会 のご案内


講演してくださる内藤先生のホームページにもリンクが完成しました。

●内藤いづみ先生ウェブサイト 講演-Seminar- 2007年11月24日 神戸

嬉しいですね♪

あとは雑誌、ミニコミ誌、神戸市産業振興財団の折り込み、などなどに依頼をしています。

知り合いの人はmixiにも載せてくれています。

着々と告知が広がりつつあります。

案内を見た人のうち、0.数%の人が反応してくれるという世界ですから、

とにかく露出しなければ。

痛みをとって

2007年08月29日 | 緩和ケア
■案内 2007年11月4日(日)スタート 患者さんを支える人のピアカウンセリング講座

「とにかく痛いのをなんとかして!」

訪問するたびそう訴える人。私に対して望みをかけて訴えました。


以前がんの痛みが強くて治療を続けることができなかったとき、

調剤薬局の薬剤師に相談したら、

「今はいろんな種類のいい鎮痛薬がたくさんでています。

痛みをとってもらうように是非先生に言ってみて」

と。実行したら痛み治療がはじまりました。

そうすると直ぐに痛みが消えた、とのこと。

その恩(?)もあって薬剤師びいきな人でした。

でもそれから随分と時間が経ったとき、どうにも痛みがとれそうにないのです。

私は医療チームの一員の薬剤師として訪問してる訳ではないので、

少し遠慮がちに医師に伝えますが、どうも聞き流されてしまいます。

本人に聞くといつも痛いと医師には訴えている、とのことで、

それ以上私のすることは・・・、と考えると

難しい。

■お知らせ 2007年11月24日(土) 市民向け 神戸緩和ケア講演会 のご案内

2007年08月28日 | 在宅ホスピス
■案内 2007年11月4日(日)スタート 患者さんを支える人のピアカウンセリング講座

先日NHKの番組で、禅に関心を持つフランス人の特集を組んでいた。

外国人と禅についてちょっと想い出を。


・・・ハワイのホスピスでボランティアをしていたときのこと。

同じ研修を卒業した仲間は全部で15人ほどだった。

その中にアメリカ本土から来たという青年がいた。

妙に親しげに私に話しかけるのである。

警戒心の強い私はなるべく彼と距離をおくようにしていたのだが、とんだお門違いで

彼は「私」にというより「日本」に興味があったのだ。

ある日、とうてい寿司とはいえない寿司レストランに一緒に行ったときのこと。

注文が済んで出てくるのを待っているとなんと彼は、おもむろにバッグから「マイ箸」を取り出すではないか。

「Yours?」

彼は自慢げにうなずいた。

日本に魅せられ、日本の文化を学びたいそうだ。

で、禅の修業をしているというのである。「?」

山に寺があるとか。うそお~。そんなのあるのかぁ?

私は英語力の問題で、解釈を間違えたのかと思った。でもそれは真実だった。

ある日、私は郵便局へ行き、図書館へ向おうとしていたときのこと、

街中の公園に立つバンヤンツリーの根元で、喧騒の中で、座禅を組んでいる2人を発見!

なんと一人は彼だった・・・。


日本人より日本な彼でした。

■お知らせ 2007年11月24日(土) 市民向け 神戸緩和ケア講演会 のご案内


あなたは大切な人です

2007年08月27日 | 緩和ケア
がん患者さんに付き添いそばにいる人ができることって何でしょう。

よくいただく質問です。

私が書いた詩「ただそばにいて」にもあるように

嵐を止めたり、地震を止めたりするような劇的なことができるわけではありません。

ただ「こんなことでいいの?」と思えることを、日々積み重ねていくだけじゃないかなと思います。


先日あるがん患者さんに付き添った時のこと

最初はお話しようと試みたのですが、話すのもなんだか辛そうでした。

そのうち私の手を握ったまま寝ているのかうとうとしているのか

安らかな顔で過ごされていました。

決してこれが正解とは思いませんが、

何をするでもなく、そばにいる、触れているということは、

「あなたを大切に思っています」という意思表示ではないでしょうか。

少なくともそういうメッセージをテレパシーのように送り続け、

そうしているうちに安心していただけるのかなと思います。

傾聴よりも簡単ですよ。

ごめんなさい。ありがとう。

2007年08月23日 | 在宅ホスピス
患者さんによって当然のことながら性格も、育った環境も、テンポも違います。

そうはわかってはいるものの、つい関わった患者さんのものを引きづったまま

次の患者さんのところへ向ってしまうことがあります。

あーあ、と反省しつつ「ごめんなさい」と謝ります。

よくやるのが、耳の聞こえにくい人の後は、つい大声に。

そりゃびっくりしますよね(苦笑)。ごめんなさい。

ゆっくりの人の後では「早くして」と言われ。

ごめんなさい。

私は頭が悪いんだろうか、とふと思います。

でも気持ちはいつでも一緒で、これは問題ないみたいです。

あなたに会えて嬉しいです。ありがとうございます☆

一気に公開! ・・・というわけには

2007年08月21日 | 在宅ホスピス
今、案内作りに四苦八苦中です。

もしもしがん手帳の案内原案と、ピアカウンセリング講座、神戸緩和ケア講演会のホームページへのアップです。

この作業って全体からみたら少ないって思われるかもしれませんが、

なんのなんの。かなりの仕事量なのです。

今できている

ピアカウンセリング講座 3日間 のご案内と、

市民向け 神戸緩和ケア講演会 のご案内

をリンク貼ります。

結構苦戦しているのが「もしもしがん手帳」の案内。

県庁に持っていく予定があるので、早々に仕上げたいのですが、進まない!

9月15日16日には、芦屋でリレーフォーライフが開かれますが、

そこでブースを出すことになり、そこでもがん手帳を案内する予定です。

そのときに欠かせないのが、案内チラシです。

はぁ。もう4時じゃないか。

今日中には作りたいのです。

終の棲家

2007年08月20日 | 在宅ホスピス
最近終の棲家を提供しようという動きをよくききます。

新聞にも取り上げられる回数も多いですし、身近にもいらっしゃいます。

特にがんという病気で終の棲家は?と考えた時、緩和ケアから入った私は、

ホスピス緩和ケア病棟、在宅ホスピス緩和ケア

の2大選択を考えますが、

実にさまざまな取り組みがあります。

増えてきている現状から、どんな風な取り組みをしているのか、よく勉強しなければならないなぁ、

と考えているところです。


することいっぱいです(苦笑)

関わり続けること

2007年08月17日 | 在宅ホスピス
話しをしたり、反応を示すことができない患者さんがいます。

話しかけても反応はなし。

でも私は変わりません。

ずっと話しかけます。

たいてい季節の移り変わりや、天気に関すること。

聞いているかどうかわかりません。

でもずっと話しかけます。

あの手この手で話しかけていると、反応してくれることもあります。

頷くだけですが、私の嬉しさは踊り出したいくらい。

だから今日もウキウキしながら向かいます。

今日はどんなストーリーが生まれるかな♪



最期に考えること

2007年08月16日 | 緩和ケア
昨日は終戦の日でしたね。

テレビでは終戦にちなんだイベントや犠牲者、遺族の物語などを報道していました。

そんなときふと思い出すのががん患者さんを傾聴したときのこと。

兵士として戦った人達は非常に多いのです。

患者さんたちの話にはかなり臨場感があり、情景が浮かぶようです。

60年以上経った今も、その様子は色褪せることがありません。

受け取り側の私が聴いて色褪せていないのは、当然話す側がありありと思い出しているからです。

口に出さずとも度々思い出しては決して忘れることができないことなんだなと思います。

死を前にして戦争中のことばかりお話になると、

どんなにか心に大きな傷を負ったのかと思い、想像してみますが、

やはり私の想像の域を超えています。