傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

私の2006

2006年12月29日 | 在宅ホスピス
今日からお休みという方も多いでしょう。

電車も空いていました。

今年最後のブログ、誰か読んでくれるといいのですが・・・。


今年を振り返ると

最初の1/3で、考えていたプランでは立ち行かないことを知りました。

そんなときであったのが1冊の本。
買う気はなかったのに、無意識?にアマゾンのカートに
入れそのまま注文ボタンを押していたようです。
今年の流行語にもなったWeb2.0について書かれた本です。

それから勉強したことや役に立つことをウェブ上で公開していこうと
考えを変えました。

それからいろいろと準備をはじめてウェブサイトの開設に
1年の1/2がかかってしまいました。

⇒ホスピス緩和ケアの歩き方

残りの1/4はその本格始動で上へ下への大騒ぎ状態でした。

結果的にウェブからの仕事は想定していた展開にはならなかったのですが、
別の展開が生まれ、つまりこのウェブサイトを読んだ人から
想定していなかった仕事の依頼が入るようになりました。

ウェブサイトは口下手な?私の代弁者になってくれているのです。

本当に開設してよかった。
と痛感しています。


必死のパッチで(古っ)走り続けた2006年。

2005年も激動でしたが、さらにその上をいく2006年でした。

さて2007年はどんな年になるでしょうか。

とても楽しみです。


皆様、本年は私のつたない文章をお読みくださって、
またコメントをいただきまして本当にありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

よいお年を。

痛いときは痛いといいましょう

2006年12月27日 | 在宅ホスピス
緩和医療とは全く関係なく心理系の本を読んでおりました。

そこで意外な一文を発見しました。

痛みを誰かに訴えることは、甘えになる。
でもその甘えを自分で許せるようにならないと、精神的に楽にはならない。
痛いときに痛いといえることが大切だ。

おお!

がんの痛みがあるときは、痛いと言いましょう!と緩和医療の関係者は口が酸っぱくなるくらい訴えています。

痛みを訴えるとは、痛みの緩和のみならず、精神的安定にも関係するとは。

心理学的にも医学的にも痛みは訴えましょう。


即効性オキシコドン

2006年12月26日 | 在宅ホスピス
2006年10月、がん疼痛治療薬の新しい薬が承認されました。

医薬品医療機器総合機構のページに詳しいことは載っています。

承認されたのは即効性のオキシコドン。

これ、すごく有用なことなんです。

簡単に説明すると・・・

がんの痛みにはずっとある痛みと、たまに強烈に強まる痛みがあります。

後者の痛みを突発痛、またはブレイクスルーペインと呼びます。

緩和ケアで基本とされる痛み治療は、

ずっとある痛みには長時間効果がある持続性の鎮痛剤を、

ブレイクスルーペインには即効性の鎮痛剤を使うということ。

できれば、同じ人に同時に処方する徐放性鎮痛剤と即効性鎮痛剤は、

同じ成分が望ましいと言われています。


これまで、徐放性のオキシコドンは、商品名オキシコンチンがありましたが、

即効性の鎮痛剤はありませんでした。

それが新しく承認されましたので、とても有用なのです。

発売は来年2月。

一つずつこうやって選択肢が増えていくことは、少しずつ世界が広がるようですね。



病院・診療所における麻薬管理マニュアル

2006年12月25日 | 在宅ホスピス
医療用麻薬の規制緩和がされたようです。

平成18年12月に、「病院・診療所における麻薬管理マニュアル」の改訂が行われました。

入院患者さんでは、
入院中の患者さんでも麻薬(内服あるいは坐剤《レスキュー・ドーズを含む》)の自己管理が可能となったこと、

休日や連休前への対応のために数日分を自己管理用として渡しておくことが可能となったこと、

在宅患者さんでは
麻薬施用者である医師の指示によって、診療施設の薬剤師又は患者の看護に当たる看護師に麻薬及び麻薬処方せんを患者宅に届けさせることが可能となったこと、

麻薬施用者である医師は、患者の病状等の事情により、患者が麻薬を受領することが困難と認める場合には、患者又はその看護に当たる家族等の意を受けた看護又は介護に当たる看護師、ホームヘルパー、ボランティア等に麻薬及び麻薬処方せんを手渡すことが可能となったこと、

とこんな感じです。国立がんセンターがん対策情報センターのウェブサイトに詳細は載っていますので、ご興味のある方は下記URLをコピーしアドレスバーにペーストしてください。

http://ganjoho.ncc.go.jp/pro/med_info/drug2/index.html

リンク貼れなくてすいません。

これで患者さんがより便利になりますね。

うれしいことです。



人は生きてきたようにしか死ねない

2006年12月20日 | 在宅ホスピス
緩和ケアというのは医療の中でも少し独特かもしれません。

先日ある方が仰っていた言葉を引用させていただくと、

緩和ケアは生と死の文化活動である。
医療であり福祉であり文化だ。


私はそこに哲学を入れたいのですが。。。


緩和ケアに携わる人の共通意識、合言葉がたくさんあります。


その一つに、「人は生きてきたようにしか死ねない。」があります。


大きくて立派な個室に入院し、部屋はお見舞いに届けられた花や豪華な品で溢れていても、
見舞いに訪れる人は誰もいない。。

隣の4人部屋の一人は、同室の人とも仲良くし、毎日家族や友人が訪ねてくる。
豪華な花も見舞い品もないけれど、いつも人がいて笑い声があり、にぎやかさがある。


今忙しい人にとって広い場所で一人ゆっくりというのもいいなぁと思うかもしれません。

でもずっと入院するということは、有り余る時間があるのです。
その時間を想像すると・・・長いですね。


私が心がけていることに、今日を大切にすること。があります。

緩和ケアを勉強するようになって、今日が最後だと思い、特に人との関係を大切にするようになりました。


お腹ダイエット

2006年12月19日 | Weblog
中年になるとお腹がぽっこり出てしまうというのは世の常のようです。
でも最近は、若い人でも姿勢が悪くお腹が不用意に(?)しまりなく出ているなーと思う人も結構いますね。

防ぐ方法は・・・それは腹筋力をつけるといいらしいです。

腹筋をもっとも正当につける方法は、仰向けに寝て、頭を少し上げて自分のおへそを見るようにすること。

できれば息を吸った後、息を吐きながら頭を上げるといいと思います。

お腹が地面にくっつくような感じで徐々に息を吐きましょう。

なんだか違うテーマのブログになってきましたね。

それ以外に気付いたときにできること。

肩を耳から離して下げ、後ろめに引き姿勢を正すのと同時に、腹筋にも力を入れて体を安定させます。

電車に乗っているとき、これをすると少々の揺れなら踏ん張ることができ、つり革がいらないので、
私はつり革ゼロ作戦でお腹ぺったんこを目指しています。

足は肩幅に少々前後にも開いて立ちます。

危ないから一応つり革だけは確保してて下さい。

つり革の取り合いくらい混んでいる車内では無理ですね~(笑)

横顔に話しかける

2006年12月18日 | 在宅ホスピス
大きな病院で診察してもらうことがないので知らなかったのですが、
電子カルテ、オーダリングシステム、よくわかりませんが、普及しているんですね。

で、どういうことが起こっているかというと、医師はパソコンに入力するのに手一杯。

パソコン画面を見ながら患者の訴えを打ち込んでいく・・・。

それはつまり画面ばかりを見て、患者の方を見ずに横を向いたまま声だけ聞いている。

仕方ないことですがそんな診察になってしまう場合もあるんですね。全てではありませんが。

パソコン入力を片手間にできればそんなことはないのでしょうが、

想像するに煩雑なのでは。

こちらを見ずに診察を受けたら、私なら不安になってしまいます。


書き仕事

2006年12月13日 | 在宅ホスピス
先ほどメルマガを送信しました。

10日(日)に行く予定だった市民公開講座をレポートしようと思っていたのですが、
うっかりしてて申込をしていませんでした。
当日問い合わせをしてみたら、
既に満席だから無理だとのこと。

いけませんね~。

なのでメルマガは別の話題に変えました。

今週末は2つあるので、来週はレポート書けると思います。

ブログ、メルマガ、サイトの更新、他にもいろいろ書き仕事があって、いつどこに書いたのか混乱することがでてきました。

今日もすっかりブログを書いたつもりになっていたり(苦笑)。


頭が悪くなったのか、キャパオーバーなのか、ちょっと自分が心配です。


セキュリティ

2006年12月12日 | 在宅ホスピス
私が運営するウェブサイトでは、ベリサインをつけています。
サイト上から問い合わせフォームなどで情報を入れるときのセキュリティのためと思って。

でもずっとうまく表示されずかなり不満足で、とうとう問い合わせのメールしました。

うまく表示されないということ、こんなんだったらつけている意味な~い!
と、私なりの怒りメールです(苦笑)

だって8万くらいしたんですよ~。抄本も取りに行きましたし。

そうしたらちゃんと表示されています。フレームがどうのこうの、という私にはさっぱりわからないメールが。

フレームという言葉を調べて、意味わからないまま違うフレーム上にシールを貼ったら、
ちゃんと表示されるんです。
なんだ。もっと早く言ってよ(苦笑)。

違うフレームに貼ったら、元のフレームにもいきなり表示されるようになり意味がわかりません。

せっかくだから、トップページは2つ表示させています(笑)。

ちなみにこのシールをクリックすると、この会社はちゃんと実在していますよ、サイト上での情報はセキュリティがかかっていますよ、
という案内文が見れます。本社が西宮なので西宮市と書いています。

必死になって表示させたベリサイン、せっかくですから皆さんも見てください(苦笑)
サイトは左上のBOOK MARKから飛べます。

よろしく(笑)


戦争体験

2006年12月11日 | 在宅ホスピス
患者さんの傾聴をしていると、戦争体験を話される方がたくさんいらっしゃいます。

戦争体験はとても興味深く聞きます。

テレビなどでは見るより、やはり体験者から直接聞くことのほうが臨場感とか実態感が高い。

それに聞いたことのない話がたくさんあるから勉強になります。

外地に行った話しは未知の世界だから、へぇ~の連続です。

南方のほうとかシベリア抑留とか。

命からがら逃げた話を武勇伝のように語る人、負けてよかったとしみじみ振り返る人、
毎日仲間が死んでいくのを見るしかなかった人。

女性だと日本での食料難にどうやって生き延びたか、さまざまです。

特に男性は戦争の話の割合が高い。想像を絶する強烈なショックだったんだと思います。

戦後65年経っても未だ深く刻み込まれている。いろいろ考えさせられます。