傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

結局自分に戻る

2006年07月31日 | 医療関連
医療不信や医療過誤を極端に恐れて、医師に変なプレッシャーをかける人がいます。

本人は自分の身を守るつもりでしょうが、

そう脅されると人は、最低限の義務だけを果たし、プラスアルファのことをしようとは思わなくなります。

つまり、工夫していろんな方法を駆使して、なんとかして痛みをとろう、辛さを和らげて楽にしてあげたい、

という気持ちを削ぐことになり、

結局自分にとっていい医療が受けられなくなると思います。

検査値データや画像上だけでわからないことも多いですから、そういう裁量というかさじ加減が反映されないんですよね。


結局自分にとっての不利益という形で返ってくるんだと思います。


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音楽療法

2006年07月28日 | 医療関連
昨日は昼と夜と2度も生演奏を聞く機会をいただきました。

最近忙しく心が殺伐としかかっている私にとって、音楽を聞いてなんだか癒されました。

もちろん患者さんを癒すための音楽ですが。

音楽療法は緩和ケアに取り入れるといいというのを改めて実感しましたね。

私はエレクトーンを12年間習っていましたが、ピアノみたいに心打たれることないし、持ち運ぶこともできないし、

生演奏できる楽器がほしい、と思いました。

弦楽器は難しそうだし、管楽器なら持ち運べて、今からでもできるかしら(管楽器ならできそうとは何の根拠もない勝手な想像です)、と

音楽を聞きながらそんなことを考えていました。


しかし、一から習う暇がないぞ~~~(笑)



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知っていて、得はあっても損はない

2006年07月27日 | 経営者の顔
医療関係、医薬品関係の情報や知識は知れば知るほど有益で、損なことはありません。

そんなことは百も承知です。

がん治療、抗がん剤、がん疼痛、がんに伴う諸症状、疼痛治療、緩和ケア、医療制度改革、診療報酬・・・、

日々触手を張る範囲はとても広い。覚えきることは難しく、せめてどこに保存したか、どこを見ればよいかを整理するだけで、結構時間をとられます。


医療以外、例えば弁護士、社会保険労務士、税理士・・・、いわゆる士業と呼ばれる方と接すると、

世の中知らずに損することって山ほどあるな、と痛感します。

しかも独立して仕事をしていくとなると、知らなくて「損」じゃ済まず、知らなくて「信頼損失」「法律違反」になってしまいます。

「聞いちゃった」では済まないんですよね。

いったいどこまで触手を伸ばせばよいのか、途方にくれそうです。

一つ一つストックしていたのでは時間とお金がいくらあっても足りそうにない。


結局、動物のように、匂いを嗅いで、「これはやばい」と直感で思えば、誰かに相談するしか、ないようですね。


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ホームページのタイトル

2006年07月26日 | 経営者の顔
今作成中のホームページタイトルを何にするか頭を悩ませています。

主には、癌治療に関する患者さんと家族からの口コミ情報と、緩和ケアとして家族が関与できること、

のコンテンツなので、がん治療と緩和ケアという字を入れようと思います。

二つは車の両輪のようなものだし、私は何の不思議もないのですが、

もしかして普通の人がみたら、相反すると感じるのでしょうか。

緩和ケアは終末期のもの、という印象を持たれている人もいるかな、と。

もっとも、緩和ケアって何、という人もいるでしょうが、それはそれでフレッシュで先入観がない状態であり問題ありません。


インターネットでどんなキーワードがどのくらい検索されたか調べることができるのですが、6月に緩和ケアを調べた人は、予想よりたくさんいました。

でもよくよく考えると6月は日本緩和医療学会が開催されており、その影響だとすると、医療関係者が打ち込んだことになります。


キーワードを選定するのって、ほんとに難しいです。



周りの人の関与

2006年07月25日 | 在宅ホスピス
先日講師をした時にも切実に訴えたことがあり、それは

最期の時、周りの人は積極的に患者さんと関わりましょうということでした。

逃げずに病気と大切な人に向き合い積極的に関わるように努力しないと、

その時、できるだけのことはしていると思えることが辛さを乗り越える力になるし、

亡くなった後、あの時は大変だったけどできるだけのことはしてあげられたなと思えることが悲しみを癒す力になるのです。

とはいえ、辛いことから逃げたいと思うのは人間の弱いところ。

そんな弱さも仕方がないと思うのです。



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1時間半の講師

2006年07月24日 | 在宅ホスピス
昨日はタッチカウンセリング(マッサージとカウンセリング)の養成講座に招かれて、1時間半の話しをしにいきました。

緩和ケアの中でマッサージが重宝されているということを紹介させていただきました。


緩和ケアとは何か、そして周りの人ができることにはどんなことがあるのか、を中心に話をしました。

今度作るウェブサイトの内容とかなり被ります。

1時間半はあっという間で話している間は全体の話しの流れをつかめません。

頭が悪くなったのかと思いましたが、話しをすることに慣れていないためだと自己解釈しています(笑)。

もっともっと数をこなして落ち着いて話ができるようになりたいです。



信じたい

2006年07月21日 | Weblog
昨日は台湾の石鍋料理というものを食べました。

めずらしい味でしたがとてもおいしかったです。

食事をしながら、なぜ、患者さんが科学でない治療法を信じて大金はたいてのめり込むのか、という話題があがりました。

「医師はこう言ったけど信じたくない、こうあってほしい」、と願い、

その通りのことを言う人が現れたら、あるいはうたい文句があれば、

それが真実である、という思考になってしまうのではないか、と。

だからお布団や石に云十万円もかけてしまうのでしょう。

「信じたい」が「それこそ真実」に変わってしまう・・・。


その場面に立ったことはないので、その心理状態を理解することは難しいですが、

日常の細かいことでも心当たりはあるなと思いました。別に何かに大金払うわけではないですが。

「信じたくない」、と思えば、「それは真実ではない」と思い込んでいるフシがあるとか。

病気の人の藁をも掴むそんな心理をついて、根拠もない商品を売る業者がいることに

本当に腹立たしい思いがします。

真実を突きつけるのが正解ではないですし、難しい問題です。


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周囲の人

2006年07月20日 | 緩和ケア
大切な人ががんの終末期になってしまったとき、周囲の人にもできることはあります。

病気が進行して話しかけても触っても何の反応もなくても、できることはあります。

いや、することはあります。周囲の人、家族にとって必要なことが。

常にそばにいるとか、想い出を作るとか、手を握るとか、好きなものを一緒に食べるとか、

それは病気の人本人にとっても、安心感でありリラックスできるものであり嬉しいものです。

しかし同じくらい大切なのは、周囲の人・ご家族にとっても、喜ぶことをしてあげられた、

安心感をもたらすことができた、と思えることです。

亡くなった後もこの自負が心の支えになります。


だから周りに人には積極的に関わってほしいのです。


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Mother-in-law's Tongue

2006年07月19日 | 在宅ホスピス
この植物を見たことがありますか。多分ありますよね。

ハワイのホスピスでボランティアをしていた時、ある患者さんのお家にお邪魔しました。

よくしゃべる女性の方でした。

一日リクライニングの椅子に座り、うとうとしてはテレビを見て、という状態でした。

お部屋の中にこの写真の植物があって、名前を

「Mother-in-law's tongue」

て言うのよと教えてくれました。「姑の舌」ですよ、すごい名前ですよね~。

私が驚いて、「ぴったりの名前だ」(英語でなんて言ったか忘れました)と言うと、

思い通りのリアクションだったのか、喜んでいました(笑)。

日本ではもアメリカでも姑はわずらわしい?ものなのですね。

ちょっと意外な発見でした。


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うすうす感じるんだけど・・・

2006年07月18日 | 緩和ケア
最近はがんを告知するのが主流になってきました。

でも100%ではないので当然告知されていない人もいらっしゃいます。

ある病気だと言われているのに、違うところに支障がでてきている。

変だな、と疑問を持たれる。

私にそれを問うことはないですが、疑問に思っていることをぼそっとおっしゃられる。

不用意なことは言えないですし、かける言葉がありません。

不思議に思うんですね・・・・。としか言いようがありません。


もちろん、病名を全員が全員知ってるべき、とは思いません。

知る権利があると共に、知らない権利もあるからです。

でも言ってもらいたいのか、言わずにいてほしいのか、本心を知るチャンスがないです。


告知されていない人のところに看護に行く看護師さん、行くと病気のことを聞かれるので行くのが億劫になる、という話を聞いたことがありますが、

なんだか分かるような気がします。また聞かれたらなんて答えよう。と。


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