傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

映画の案内

2007年05月30日 | 在宅ホスピス
この映画みました。

見たのは随分前ですが、やっとその感想を載せることができました。


映画 『Watch with Me ~卒業写真~』 所感

詳しくは上記のページを見ていただくとわかるのですが、素敵な人間ドラマでしたよ。

激しい感動というのはないですが、じわじわ、しみじみくる感動があります。

今までちょっと気取ってヨーロッパの映画をセレクトしていましたが、

日本映画もいいなぁと思いましたね。

カメラの位置とか撮り方とかアングルによるのだと思うのですが、

人の動き、その場にいる臨場感が感じられました。

これってよくわからないですが監督の思いが出ているのですよね。

ハリウッドのような派手さや誇張はありませんし、お薦めです。

お時間があればどうぞ。


ワークショップを終えて

2007年05月25日 | 緩和ケア
昨日ワークショップを無事終えることができました。

参加者同士で意見の交換などもでき、時間がオーバーして最後までできなかったのではありますが、

トラブルなく終えたのはほっとしています。

ご参加いただきました皆様、まことにありがとうございました。

講演やセミナーだと途中みなさんの反応がわかりにくいのですが、

ワークショップだとより近い場所にいるので、みなさんの顔や反応がわかってよかったです。

自己満足で終わっていなければいいのですが・・・・。


これからも進化させて続けていきたいと思います。


今度はみなさんも来てくださいね!


職人を思い浮かべる

2007年05月22日 | 経営者の顔
人は高価な商品を購入する時、モノを買うのではなく、作り手の想いに共感し、その想いにお金を払うのだと、本で読みました。

ん~。

本当かなぁ。と疑問に思い自分を振り返ることに。

私が商品を購入する時、何にお金を払うのかと考えた時、

歴史のあるブランドであれば、これまでの歴史の延長上にあるデザイン、サービスです。

これは確かに作り手の想いになります。

有名ブランドでなければ、すばり!どれだけその商品にこだわりと手間をかけているか。

デザインはもちろん、素材の質や使い心地といったもの。

これも作り手の想いですね。

私が気に入って使っているバッグ(写真)、メキシコで作られたものなのですが、

めちゃくちゃ手間隙かけてあります。

これをみながら、これを作った職人に想いを馳せます。

いったい何日掛けてこれを作ったのだろう。

作っている途中食事に行ったり、一日終えて帰ったり、その様子を思い浮かべます。

見たことはありませんが、なんかつながっている感じがします。

これって私の中だけですが(苦笑)すごいブランド化されていますよね。


私も心に残るサービスが提供できているかなと、振り返ります。

在宅緩和ケアねっと

2007年05月21日 | 在宅ホスピス
紹介が遅れましたが、雑誌に私の取材レポートが載りました!

雑誌といっても医学雑誌でもなく、一般の雑誌でもないのですが、

病院や診療所に配られるもの。

タイトルを「在宅緩和ケアねっと」といいます。

在宅緩和ケアに興味のある、これからやりたいと思う医療者向けの雑誌。

表紙の写真を載せたかったのですが、大きく先生の顔が載っていて、勝手に載せると肖像権侵害になるかと思いやめました。

今年の2月、病院へ行き話しを聞いてきたのです。

一般に売られることがないので宣伝できないのですが、

宣伝したいときに限り渡しています(苦笑)。

こういう印刷物に載るのって、インパクトありますね。

成功の種まき♪

2007年05月18日 | Weblog
3週間ほど前からメンタルマネジメントをはじめてからなのか、最近ネガティブに「ダメだなぁ」と思うことがなくなりました。

毎日1歩ずつ進んでいるのを実感しては鼻歌はでるし、少しでもいいことがあると歩く時に体が弾む。

昨日は弾むどころかスキップしてしまいたいことがたくさんありました。


大分先になりますが、11月に講演会を開催します。

そこにはまた遠方から著名な先生をお招きします。

そして今度は主催ではなく共催にします。

共催のもう一方ががんで大切な人を亡くされた遺族会なのです。

その遺族会の代表の方と昨日打ち合わせをしました。

講演会のイメージを固めることができただけでなく、代表の方から宝のような種をたくさん教えていただきました。

ステップアップするのに今すぐにでも事業化したい種です。

遺族会はボランティアなので、できることには限界があることがよくわかりましたし、

代表の方はとても素敵で、大好きになりました。

いい時間でした。


それから、夜には交流会にでました。

そこでもまたいい出会いがありました。

仕事が広がるかもしれないなぁとワクワクしています。


毎日一歩一歩進んでいる実感があります。

***ホスピス緩和ケアの歩き方***

Watch with Me ~卒業写真~

2007年05月17日 | 在宅ホスピス
上野和馬はがんを患い、治療の甲斐なく余命半年と宣言された元報道カメラマン。

・・・

6月9日に公開される映画『Watch with Me ~卒業写真~』の話です。


ホスピス緩和ケアの歩き方というサイトを運営していますが、

運営していると楽しいこともあります。

この映画を見てほしいと、映画の宣伝会社さまからビデオが送られてきました。

ほぉ。公開前の映画を見れる。

なんて楽しいことでしょう♪


最近は忙しすぎてテレビもろくに見ることもなく、映画も見てません。

最近見た映画は「不都合な事実」・・・色気も何もないのですが。

でもこのビデオ早く見たくて。

ただ、DVDでなく「ビデオ」なので、すぐに見ることができません。

実家に帰ってみるしかないです。

なので今はお預けなのですが、見たらサイトに感想を載せようと思いますので、

またお知らせしま~す!


定額制の病院

2007年05月16日 | Weblog
同じ病気なら入院1日あたりの医療費が一定の金額になる「定額制」の病院数を、現在の3倍の1000に増やす。とのこと。

厚生労働省が決めたそうです。

今は検査や投薬などの診療行為を増やすほど医療費が増える仕組みの病院が多く、

このような定額制の病院は今まで一部の病院にしかありませんでした。

効率的な診療といいますが、本当は医療費削減かなとも思います。


これはいいのですが、元医薬品業界人としての心配は、後発医薬品の使用が増え、

医薬品産業が弱くなってしまうこと。

儲かっているからええやん!と言われそうですが、儲かってないと薬は新しく発売できないのです。

新たに薬を開発するのに100億かかるといわれています。

ピンときませんね(苦笑)。

抗がん剤の開発をしていたころ、12例の患者さんに薬を使ってもらうため(臨床試験をするため)、病院にそのためのお金を払い込まないといけません。

共通の計算表にしたがって計算すると・・・

なんと新築一戸建てが買えてしまう値段でした!

デスクで、叫んだ記憶があります(笑)

規模の大きな試験では、抗がん剤の場合数百例にもなります。


臨床試験をすればするほど湯水のごとくお金がなくなります。

1試験でも減らしたいのです。規模によりますが、それだけで数億~10数億変わりますから。

1試験でも減らすために製薬会社はどうするかというと、日本で一から開発をするのをあきらめます。

日本の臨床試験はお金と労力がかかり、大変だから。

で、欧米で先に臨床試験をし、欧米で売り出します。

欧米での試験のデータをつけて、一つでも試験を減らし、短期間で終わらせ、コストダウンを図ることになります。

つまり、欧米の発売後、日本で後追いのように発売されるとのこと。

そのタイムラグ、つまりドラッグラグは数年から10年以上かかるものもあります。

これって日本国民にとっていいことかな。

ドラッグラグがでてくるすべての理由ではありませんが。

それ以外にもこういうニュースをみるたび、危惧されることがドワーっと頭に浮かびます。

でも医療費は抑えないといけないし。


日本はどこへいくのでしょう。

高額療養費制度の改正

2007年05月15日 | 在宅ホスピス
高額療養費制度はご存知の方も多いですが、ちょっと補足を。

多額の医療費がかかった場合、1割や3割でも自己負担はかなり高額になってしまいます。

高額療養費制度とは、それを一定限度額までに抑える仕組み。

年収によって異なりますが、一般的には1月8~9万円くらいになります。

ただ、70歳未満の人がこの制度を利用するには、いったん病院の窓口で全額払った後申請をし、

超過分が返還されるという仕組みでした。

そのせいか、知らない人もいて、適用対象なのに期限の2年以内に申請していない人が多かったのだそうです。

この4月からは、自分がどの区分に該当するかを証明する「限度額適用認定証」を、社会保険事務所や市町村窓口などで取得し、

原則として支払い前に医療機関に提出すると、窓口で入院治療費について限度額だけを支払えば済むようにかわりました。

返ってくると分かっていても、一時的に高額を支払うのは負担がありますよね。

だからこの制度改正はいいなと思います。


ただ、これまでに対象となってまだ申請してない人や、

急な入院などでは申請漏れが生じる可能性があるとのこと。

社会保険庁は複雑だった申請手続きの簡略化を導入し、

申請書の必要事項の大半を印字した申請用紙を送付するよう手続きが改められたそうで、

これで制度利用のもれがなくなるといいですね。


大手企業の会社員の健康保険組合と国民健康保険では対応が異なるそうで、それぞれで確認する必要ありそうですね。


生命保険の人に言われるんです。

○○がんにかかったら、医療費が平均これくらいかかります。と。

はぁ・・・。

ですから、がんや婦人科系疾患に対応したこの保険がお薦めです!

いやぁ、実際医療費はこれくらいかかるでしょうが、高額療養費制度を利用したら、自己負担分はある程度に抑えられるので。

といじわるに切り返してしまいます(笑)

もっと営業トークを変えた方がいいですね。


がんになると何かと経済的不安がつきまとうので、やはりがん保険は入っておいたほうがいいかなと思います。

実際患者さんでも保険を利用している人は、見てて余裕があります。

経済的不安がないって、すごいなぁと感じます。

黒こしょう

2007年05月14日 | 在宅ホスピス
(ブログ内容変更しました。070514 14:40)

黒こしょうの匂いを嗅ぐと物をのみ込む「嚥下(えんげ)反射」の働きを促すんだとか。

かなり興味深くニュースを読みました。

社会福祉士の資格取得のため、老人福祉施設で実習をしていたからこの記事に引っかかったけど、

でもほんど、飲み込むことが困難というのは、本人にとっても職員にとっても大変なんです。

パッチより食事に入れるのがいいのかと思いきや、

飲み込みが悪くなっている人には刺激が強くてよくないんですって。

なるほどね~。

黒コショウの香り脳内血流刺激 嚥下力改善パッチ - goo ニュース


ただ見ているだけの私

2007年05月11日 | 在宅ホスピス
いろんな業種のあつまる交流会に出たとき、ある女の子と話をすることがありました。

とてもまじめで素直な人です。

その子はなにやら特殊な水を作る機械(家庭用)をネットワークビジネスで売っているとかで、その機械が何10万とするらしい。

そしてその水ががんに効くのだと。。。

どうしてその機械の販売に携わることになったのかと聞くと、

5年くらい前にがんで母親を亡くしたのだけど、悲惨な最期を迎えた経験から、西洋医学に疑いを持っているそうです。

西洋医学よりもその水が効くのだと、力説していました。

話を聞くと恐らくせん妄が現れたのだと思いますが、そのせいでモルヒネは一番キライな薬みたいでした。

最近父親もがんになったけど、その水を飲んだお陰で治っているのだとか。

お母さんが亡くなる前にもっと早くこの水に出会っていれば、と悔やんでいました。

私は途中で辛くて聞くのをやめてしまいました。クライエントならとことん付き合いますが。

そしてふと絵門ゆう子さんの本「がんと一緒にゆっくりと―あらゆる療法をさまよって」を思い出しました。

あの子はいったいどこまで行ってしまうのだろうかと、時々思いだします。