傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

傾聴ボランティア

2011年07月24日 | 在宅ホスピス
とても久しぶりにブログを書きます。


傾聴ボランティア、最近心を開いてくれる人が増えた気がします。なぜでしょう…。私の何かが変わったのだと思います。

何が変わったのだろうと考えるけどわかりません。歳をとったからか?


緩和ケア病棟に入院する患者さんからこんな質問をされました。

患者さんは二人称「あなた」で表現してみます。


「人間は、いったいいつまで、頑張ればいいんでしょう?」

…もちろんわからない。

長い沈黙。

バラエティ番組の声だけが聞こえてくる。

考えてみた。

『あ~そうか。もしかしたら、生きている限り、人は頑張り続けなければならないんだろうな』とよぎる。

それを伝えると、

あなたは「それは終わりがないんです」と言う。

そしてまた、沈黙の後ポツリと言う。

「それは地獄なんです」


思わず胸が詰まる思いがした。

それを察知したのか、「あなたも辛いわね」と言うので、私はこくんと小さくうなずいた。

それを見た目から、涙が一粒流れおちた。