傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

来年もよろしくお願いします

2005年12月31日 | 在宅ホスピス
私の今年一年は公私共々激変の年でした。

一年前と同じ自分は数えるほどしかいません。

そして今年あった出来事の一つ一つがとても遠い昔のような気がします。

既に自分の中で年齢を1つ多く数えています。いったいどうしちゃったのでしょう??

来年以降自分自身のことはもちろんですが、周囲や社会全体の流れそのものが不安です。

社会は一握りの勝ち組が影響力を持ち、医療は平等でなくなる…。

もうその道を踏み出しているのでしょうね。

来年もどうぞこのブログをごひいきによろしくお願いします。

年末までに

2005年12月30日 | Weblog
年内にしようと思っていたことがやっとできました。

ホームページの更新です。

メディカルケアプランニング

もしお暇があったら見てやって下さい。

自分でやるのもあまり格好いいものはできないですね。

ホームページ作成入門、というスクールに半日行っただけで

知らない機能がいっぱいです。

見苦しい点や不具合があったら、教えて下さい。

よろしくお願いします。

がんの痛み

2005年12月29日 | 医療関連
がんの痛みに対して、非ステロイド性抗炎症剤、NSAIDsと呼ばれる鎮痛剤や麻薬系鎮痛剤を使うのが疼痛緩和の主流。

世界保健機構 WHO もNSAIDsが効かない痛みには、麻薬系鎮痛剤を使うよう推奨しています。

でも、それを使ってしまったら最後の気がするから、できるだけ薬に頼りたくない、

との思いから、躊躇われる方がいらっしゃいます。

こういった考えや気持ちに向き合い、何かが変わるきっかけになれるように、

話し合っていきたいです。

承認されていない薬

2005年12月28日 | 医薬品関連
欧米で臨床試験を終え、承認されてはいるけれど、日本ではまだ承認されていない医薬品があります。

この新しい薬が今ほしいと思う患者さんはたくさんおられます。

そこで個人輸入して使うという手段があります。

社会問題になったりしてしばしば問題にされますね。


現在の抗がん剤の新薬は、モノクローナル抗体が多い。

モノクローナル抗体は切れ味がいいですが、その半面で特定の細胞をターゲットにしているため、細分化した特定の疾患によりよく効くという特徴もあります。

だから本当にその薬に適しているのかよく調べた上で使うべきです。

注射薬だと自分で投与できないし、いずれにしても担当の先生によく相談した方がいいですね。

最期

2005年12月27日 | 医療関連
大切な人が病気になったら、お見舞いに通った方がいいと思います。

病気の人のため、はもちろんですが、お見舞いに通いながら、

つぶさにその状態を見ることがとても大切だといいます。

その命が少しずつ小さくなっていく様子をみることはとても辛いことですが、

もしそれを見ずにその方が亡くなったら、その後がとても辛いから。

喪失を受け入れられず、スムーズな悲嘆が滞ってしまうかもしれない。


亡くなってから3ヶ月以降が辛いって聞きました。

そう、周りの人がだんだん忘れかけた頃。

周囲の人とは反比例するようによみがえる記憶。

一人でもいいからそんな気持ちを話せる人がいたらいいですね。

受動喫煙

2005年12月22日 | 在宅ホスピス
かなり禁煙、分煙が進んだなと実感する昨今ですが、

タクシーの受動喫煙を巡る訴訟で、全面禁煙の必要性を認めた司法判断が下されたそうです。

これまでは不特定多数のお客様を対象に、受動喫煙を防ぐため、

あるいは企業の社会的な責任を考えて、

公共の場あるいは大きな会社での分煙や禁煙が進んできました。

これからはもっと広い範囲の受動喫煙へ視線が変わってきたようです。

禁煙、分煙が進まないところにはタクシー、パチンコ屋さん、飲食店、愛煙家社長の会社、得意先のため禁煙できない会社などがあります。

そこで働く方にとっては勤務中に害の強い副流煙を吸ってしまう。

たばこはがんのリスクだけでなく、心筋梗塞や脳梗塞のリスク因子です。

副流煙によるリスク回避は進めるべきだと思います。

このような動きはとてもよいことです。

どんどん進めばいいと思います。



検診

2005年12月21日 | 在宅ホスピス
会社員だった頃は

毎年秋に社内の会議室で健康診断を受けていました。

しかし、勤め人でなくなると今は受けなくなってしまいました。

毎年ある項目が、決まって異常値でていたんですが

今も測定したら異常値なのかなと

考えます。

会社員でないと健康診断受けない方が結構いらっしゃいますが、

機会がないと忙しいのもあいまって難しいです。


かげ

2005年12月20日 | 薬剤師
この「影」という言葉にふとひっかかりました。

「レントゲン写真を撮ってみたら、少し影が見えるとのことで、今度もっと詳しい検査をすることになって…」

何気に聞き流していたセリフです。

この「影」という言葉に人一倍敏感に反応される方もおられます。

しかもその詳しい検査なるものは予約が詰まっていて長い間待たされます。

この影と待っている時間というのは、計り知れないストレスを与えているようです。

確かに影には間違いないのですが、他に適当な言葉ってないものか考えました。


…しかし、見つかりませんでした。

あいまいかつ含みを持たせ、いろんな結果に結びつく、この言葉

とても適当な言葉なのかもしれません。

少子高齢社会

2005年12月19日 | 在宅ホスピス
今年生まれた人から今年亡くなった人を引いた数が

マイナス

になる可能性が高いという。

とうとう人口減少時代に入りました。

医療費がかかるのは圧倒的に高齢者。

少子化で子供がどんどん減っていくと、当然今の医療制度が成り立つはずがありません。

保険料も窓口負担も高くなることは避けられません。

現状でさえ、国民健康保険料を払えず、保険証を持っていないから、

ギリギリまで病院にいかず生命の危険さえある状態にある人もいるという話しです。

先日書いた医療の不平等は、先の話ではなく、すでに片足を突っ込んでいるんですね。

移送サービス

2005年12月16日 | 在宅ホスピス
西宮市社会福祉協議会では、車椅子利用者へのリフト車を用いた外出支援を行っています。

介護保険とは全く関係なし。会員制。移送してくれるのは市民ボランティアです。

費用面は

年会費1,000円 + 保険料 数百円/月 + 燃料費 500円/回

と、かなりおトクだと思います。

ではどのようにしたらこのサービスを受けられるのでしょう。

申し出があったら西宮市社会福祉協議会の職員が自宅へ伺って状態を見る。

移送サービスを適用になったら、会員登録する。

ニーズがあったときにボランティアが運転して移送してくれる

というものらしいです。

今は主にデイサービス利用者が利用されることが多いそうですよ。

いつでも使えるのかどうか聞くのを忘れましたが、ちょっと便利かもしれないですね。