傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

傾聴ボランティア

2011年08月21日 | 在宅ホスピス
随分前になるが、某緩和ケアの先生の講演を聞いた時、「矢先症候群」という話をしていた。

なんでも「○○しようと思った矢先、がんになってしまうものだ」と。なるほどなと思い聞いた記憶がある。

先日それを思い出すことがあった。

「仕事が忙しくて、妻と一緒に過ごすことが出来なかった。

一緒に旅行にも行けなかった。

これからはもっとプライベートの時間を作って、妻と一緒に過ごす時間を作ろうと思っていた矢先、病気が悪化し、こんなことになってしまった。」

と涙を流した。

「それだけが、悔やまれてならない」

と、声を震わせながら言った。

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