傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

森林療法 研修から(3)

2009年03月24日 | 緩和ケア
昨日のアイスブレイキングに加えさまざまなワークをしました。

それは講師が伝えたい強いメッセージがあったからです。

それは「みんな違ってみんないい」ということ。

当たり前でありながら、つい他人と同じことをすることに意味があるとか、他人と比べて優劣をつけたがる私達現代人。
その「みんな違って、みんないい」のメッセージを伝えることに多くの時間を割きました。


ごく身近な些細な違い、例えば両手を組んだとき左右どちらの親指が上にくるかとか、腕を組んだとき左右どちらの腕が上にくるかとか、

良い悪いってないですよね~。

当たり前です。

でもこれが思想や思考というと「それは間違っている」「一般的でない」などと言って、指摘されることがある。

ん~、自分ではそれでいいと思っているのに、人から「こうしないとダメよ」と言われると辛いものです。

私も心の中で誰かの行動や考えをみては
「それはおかしいよ」「それは普通じゃないよ(普通ってなんだ?)」
と思います。

そう思うのも「みんな違って、みんないい」なので、悪いことでないのですが、それを強要することは良くないです。

多少なりともこういった勉強をしているので、口には出しません。
出しませんが、改めて出てないかと振り返りました。

振り返るとあるなあと反省しつつ・・・、あれも必要なことかなぁとも思ったり。



社会にはルールがあって、そのルールを守らないと秩序が保てません。

例えばわかりやすいところでは、タバコが吸いたいからと、禁煙場所で吸うなんて良くありませんよね。
それは「みんあ違ってみんないい」とは違います。

そのあたりの線引きって難しいなぁと、ちょっと頭を悩ませています。

森林療法 研修から(2)

2009年03月23日 | 緩和ケア
研修の導入にかなり時間をかけていました。
プラスアイスブレイキングをかねていろいろとワークをしました。

さまざまなワークはとても勉強になるものが多かったように思います。
今は研修をする機会がないのですが、そのような機会があれば是非参考にしたいものばかりでした。

その中でもいたく感動したものがあったので、ちょっとだけ紹介します。
それはゴムを使った例えです。

多分100均で売っている髪を結ぶゴム。
その端をもってだらんとたらす時、ゴムには何の負荷もかかっていない状態。

端を誰かにもってもらって少しひっぱると、ゴムは少し負荷がかかった状態。

もうこれ以上伸びないところまでひっぱると、一発触発でゴムは千切れそうな状態になります。

これは順に快適ゾーン、背伸びのゾーン、パニックゾーンにいる状態と言えて、今どの状態にいますか?という例えに使います。

しかもこれは一日の中での変化があって、家にいるときは快適ゾーン、
仕事へ出かければ背伸びのゾーン、今までやったことないチャレンジャブルなことをするときはパニックゾーンに近いところにいることになります。

ん~。私はどうだろう。

よく背伸びゾーンとパニックゾーンの境界くらいにいるような気がして、ちょっと笑ってしまいました。

負荷をかけすぎかな。と。

他人が判定することではありません。本人がどう思っているかですから、そこが重要。

おんなじことをしていても、快適ゾーンにいる人もいればパニックゾーンにいる人もいる。

良い悪いはありません。

あなたが精一杯頑張っている時、どのゾーンにいますか?

森林療法 研修から(1)

2009年03月17日 | 緩和ケア
先週末14~15日は、森林療法の研修会へ参加しました。

カウンセリングマインド、コミュニケーションスキルを学んで参りました。
新たな発見あり、忘れていたことを思い出すことあり、勉強になりとてもいい気付きがありました。


研修所につくとまず周りの山を散策しましたが、改めて森の良さを感じました。

人間社会にいると、「若々しさ、健康、経済力」があることが良いとされ、それらがないとまるで敗者のような気にさせられます。
資本主義の宿命なのでしょうか。


でも森は違います。
老いも、病も、貧しさも、どんなに弱っていても関係なく、全ての人を平等に公平に受け入れます。

森は全てを包み込みます。

どんなに若々しく健康で豊富な財産があっても、森は特別扱いはしません。
そんな大きな懐を感じます。

だから森へいくと「あ、私はこのままでいいんだ」って思えるのかもしれません。

味噌作り

2009年03月16日 | たわいもないこと
あっという間に1週間が過ぎました。

先週は一度もアップできず、忙しかった。

なんでこんなにヘトヘトなのでしょう。

なんだか月曜の朝からかなり体が辛い感じです。

先週の日曜ははじめての味噌作りに挑戦しました。

といっても自宅でやった訳ではなく、レストランで教えてもらいつつでした。

複数人で作るとそう大変ではなく、マメと麹を練るのも交代で、

ツボに詰めるのも交代ですると楽でした。

あれを一人でするのは・・・、ハードルが高い(笑)。

味噌ができるのは半年後。

楽しみです~

森カフェの準備(3)

2009年03月06日 | たわいもないこと
森カフェでお出しする紅茶とコーヒー。

野外で作る紅茶とコーヒー、紅茶は難しくありませんが、コーヒーをおいしく淹れるのが非常に難しいんです。

どこで練習しているかって?

部屋のベランダです(笑)。

しかもリュックに全てをつめて、完全に外に出てからリュックを開けてと練習しています。

ん~、誰にも見せたくない(笑)。


昔はコーヒーより紅茶が好きで、いつも紅茶をいれておりました。

そして私のコーヒー歴は、実はまだ2ヶ月ほどで、家でも毎回おいしく淹れることができません。


便利なネットを駆使し、コーヒー屋さんのHPや、YOU TUBEでは動画もたくさん見て勉強しました(笑)。

まずは基本に立ち戻り、しっかり測る&量るという動作でコーヒーを淹れることを繰り返してみようと思います。

キッチンスケールと温度計を使って、「こんな感じ」がつかめるまで頑張ります。

とはいえ、森カフェはメインのサービスではなくあくまでおまけなので、ドリップコーヒーにこだわる必要はないのです。

でもインスタントコーヒーというのも悲しいものがあるので、頑張って腕を上げます。


コーヒーの淹れ方も必要ですが、セルフカウンセリングのツールを作らないといけない気もします・・・。

一口相談会

2009年03月05日 | 緩和ケア
今年に入ってはじめた一口(ひとくち)相談会

本来自分がやるべきことは何かな、と見つめなおしてはじめた相談会です。

本当に人がくるのかなぁと思いつつはじめたので、

来て頂いたときはほっとしました。

価格は安く、フォローや、お家や病院へ行ってとことんサポートすることはできませんが、

それでも目が覚めるような気づきがあるようですね。

今週末、3月7日(土)は4回目です。

夕方から阪神ホームホスピス研究会に参加するため15時には終了します。

情報を仕入れに本屋に立ち寄るように、気軽に足を運んでもらえたらと思います。

考える日々(2)

2009年03月04日 | 緩和ケア
(昨日のつづき)

「世界の人口は何人だ?」

「60億くらいでしたっけ?」

「うん65億」

(調べましたら67億でした。私の記憶は古い・・・。)

「その65億の人は全員死ぬな」

「はい、全ての人は亡くなります」

「じゃ65億のうち人生を完成させて死ぬ人は何人いると思うか?」

「人生を完成させる人ですか?・・・うーん、完成とは本人が認めることですよね。

・・・いないんじゃないですか。」

「フフフ。そうやな、いない。」

「いない、でしょう、ね・・・」

「人生を完成させることは難しいとしても、完成に近づいていきたいと思う。

しかし、わしはまだまだや。もう人生が終わろうと言うのに、まだまだや。」

「そうですか。人生を完成させるということを、よく考えますか?」

「そうやな。」

「まだ完成にはほど遠い。あー・・・」
と今井さんは天井を眺めてため息をつきました。

「人生を完成させることに近づけるためには、本を読むことが助けになりますね」

「そうやな。わしはもう本を読めん。しんどくてな。
元気なときはよう本を読んだ。六法全集も読んだぞ。」

「え~。六法全集は楽しいですか?」

「楽しいわけあらへん(笑)」



「人生が完成した」と自分で認めることはない、というほど難しいのだと思います。

何をもって完成と言うか、という問題と、他人からみて完成だと思える人ほど、

自分の中では「まだまだだ」と思っていると察するからです。

人生を完成させるということを毎日考えている今井さん。

今日もまた天井をにらみながら、考えているのかな。

考える日々(1)

2009年03月03日 | 緩和ケア
今井さんのお部屋を訪ねたら、突然こんな話になりました。

「はじめまして、石田です」

天気の話をして数分

「なぜ人生を改革しようと思ったのか教えてほしい」

「は?」

「まだ若いのにどうして人生を変えたいと思ったんだ?」

「私のことですか?」

「そうだ。」

「人生を変えたいと私は考えているように、そんな風にみえますか?」

「わからん。だた芯の通った顔をしているし、若いのにこんなところへ来るのはなにかあったのかと。」

とのこと。

近頃の人はテレビを見すぎているのでよくないとのことなので、

「人生の先輩や本から教えてもらう方がよいということでしょうか?」

「そうだ。本を読むことだ。本を読めば豊かになる。」

(本かぁ。ビジネス書か医学系の本しか読んでない。人生を豊かにするという意味では本を読んだことにはならないかも。・・・)

「そうですね、本を読むよう努力します。」

「今からなら十分時間がある。」

(明日へつづく)