五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2019・4・4

2019-04-05 09:37:23 | 日記
目黒まで買い物に行こうと歩きだしてからしばらくして突然映画が見たくなって真っ直ぐ歩いていくつもりだったのに右に曲がって恵比寿ガーデンプレイスを目指す。スマホを持ってないので何をやっているか分からない。時間もぴったりの映画があるか分からない。でも、何でもいいから映画が見たいと右に曲がった私は運がよかった。30分後に「リヴァプール、最後の恋」((脚本・マットグリーンハルシュ、監督・ポールマクギアン)が始まるとある。勿論チケットを買って席を予約する。この映画館での私の指定席は決まっている。Jの2だ。後三十分ある。私は安心してガーデンプレイスの中をウロウロする。ふとこの近くに住んでいた時に一緒にいてよくこの広場でアイスクリームを食べたりしたYのことを思い出したりする。私に別に深すぎる関係じゃなかったけど、50代のさりげない男女関係としては幸福な時間だった。だが、そんな幸せな過去から甦ってみると私にちょっとした不幸が訪れていた。上映時間になってJの2に座ってみると字幕がぼんやりとしか見えないのだ。そうだった。いつも映画を見るときは字幕を読む用のメガネをかけるのに、今日は突然映画を見ようと思ったもんだから、手元の本屋パソコンを打つ時ようのメガネだったのだ。でも、もう今さらとやかく言ってみても遅い。殆ど0%に近い英語力とぼんやりと見える字幕を頼りに映画を観るしかなかった。でも、ラブストーリーだったことが幸いした。チラシのコピーを借りれば、リヴァプールを舞台にオスカー助演女優賞に輝いたグロリア・グレアムと若手舞台俳優の歳の差もキャリアの差も超えたロマンスということだったので、大体の展開は想像できた。というより洋画は字幕を追うだけになってしまいがちな処を、メガネがないおかけでそのエッセンスをじっくり味わうことができた。買い物はパスして4時版過ぎに帰宅。老老ディナーは三越でかった天丼弁当にきゅうりのぬか漬け、それに豆腐の味噌汁。因みに老老ブレックファースはトースト、スクランブルエッグとソーセージとサラダのワンプレートにインスタントの菠薐草のスープ。食後、母は妹が出演していた「前略おふくろ様」(脚本・倉本聰他)を見たいというので母の部屋で四話分のDVDをセットしてあげて私は五階へ。そして10時からNHKのクローズアップ現代『ショーケン・独自映像最後の日々八年の素顔』を観る。気づいてみれば親子でショーケンだ。腹水でお腹を相撲取りの様に腫らしてしまったショーケン。そこには若い頃の屈折に満ちた顔の代わりに、例えそのドラマが凡庸なものであっても一つの役柄を演じきろうとする普通の俳優の顔があった★テアトロジャージャン第16回公演は7月10日(水)~7月15日(月・祝)で「待ってる。~粗大ゴミ置き場に愛は捨ててあるか~」(作演出・桃井章/出演・桑原なお他)を予定しております。詳細は後日。ご期待下さい。
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