日日是好日

退職後の日々を写真で記録

一過性全健忘

2015-02-18 14:26:53 | 日記
一過性全健忘(イッカセイゼンケンボウ)をご存知だろうか。一時的に記憶を失う病気である。それを今年の1月7日に体験してしまった。
正常に戻り始めたのは夕方の5時頃だった。その日の朝、メールとブログのチェックしたところまでの記憶は微かにあるが、その後の記憶は全く無くなっていた。
私の意識が正常になったと感じた家内は今日一日に起きた事を語り始めた。
その日の朝、私がトイレから出てきてからそれは始まった。「今日は何月何日?」の質問を何度も繰り返すのと、話がかみ合わないことから家内は私の異常に気付いたようである。最初、認知症になったのではないかと考えたようである。我が家には93歳の認知症の私の母が同居しており、やはり同じ質問を何度も繰り返すのを知っていたからである。
家内は直ぐに脳神経外科のある市内の病院に電話してからタクシーを呼び、抵抗する私をその病院へ連れて行った。
病院で測定した血圧は230と非常に高かった。私を診察した医師は先ずMRIにて脳の検査を行ったが特に異常は見つからず、入院して検査を行うことを家内に勧めた。それを聞いた私は入院することにかなり抵抗したらしい。その後、別の医師が来て「おそらく一過性全健忘だろうから自宅で様子を見ることにしよう」と言ってくれて帰宅できた。この医師は私が勤務していた会社の一人を知っており、その人が私の部下だったことから話がはずんだ。家内はこれは認知症とか脳梗塞の前兆なのかを医師に尋ねたところ、それとは無関係との回答をもらった。一週間後に様子を見るためにまた病院に来るように言われて診察室を出ると、私は以前お世話になったO医師を見つけ話しかけた。その後タクシーで帰宅した。
以上、家内が語ったことは、私がタクシーに乗って病院へ行ったことも、血圧を測定したことも、医師の診察を受けたことも、そこでO医師にあって話をしたことも全く記憶に残っていない。

一過性全健忘をネットで調べてみた。
・突発的に健忘状態(記憶喪失)が起きる。
・記憶を失っている間の行動は平常通りだが、それを後で思い出せない。
・私がそうだったように周囲の人に同じ質問を繰り返すことから家族や身近な人が異常に気付くケースが多い。
・40~80歳に発症することが多い。
・発作は1~8時間続くことが多く、頻度は1回がほとんどで、再発する割合は約10%と少ない。
・原因は不明だが脳の記憶に関係する「海馬」の機能が一時的に低下するために発症すると考えられる。
・一般的に、症状が出てもすぐに良くなるため、経過観察を行い、特別な治療は不要である。

一過性全健忘の原因は不明とのことだが、発症する2日前に人間ドックと脳ドックを受けた。脳ドックはMR検査でMRIとMRAの両方の検査を約30分間受けたが、この際の磁場が影響したとは考えられないのだろうか。
血圧が230と今までに経験したことの無い高いものであったが、その日の早朝に測定したときは142とやはりいつもよりは高かった。この高い血圧は原因だろうか結果であろうか。
あの日以来、時々数時間前のことを思い出してみて、今は一過性全健忘ではないのを確認する癖がついてしまった。
コメント (4)
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