日本語教育初級クラスでは、教科書に入る前に、教室用語、ひらがな、挨拶、数字を勉強するのがスタンダードなやり方です。
↓ キラキラ星の歌にあわせて ベーシックな挨拶を覚えさせているところ。
うちの思春期ボーイズ、吉永さゆりちゃんS も今ちょうど教室用語、挨拶、数字、ひらがなをマスターして、教科書に入ったところ。
だいたい大人数クラスでは ひらがな習得に10時間くらい使う。
うちの学生は 一クラス40人~70人。私が受け持っているのは現在12クラス。
どのクラスも一週間に一回(100分)しか授業がない。(土曜日が授業になると週2になったりもするが)
んで、日本語は必修授業だけど 「自宅で勉強する必要はゼロです!日本語よりもっと大事なエンジニアの勉強に力を入れてください」と うちのアホ社長が全校生徒の前でアナウンスしていたので、
彼らが日本語を勉強するのは 1週間に100分だけ。
つまり授業中のみということになる。
だから 授業内で、復習、新しい内容の導入、定着練習 を行う。
特に 復習、定着練習には力を入れる。
とはいえ、1クラス70人もいれば 相当工夫しておもしろい授業、活動をしないと学級崩壊になります。
だから 毎日 いろいろ工夫して楽しく復習できるようにしています。
そのひとつが 数字を復習するために 「日本で電話番号を聞く」というスキット。
まずスキットを紹介する前に、数字を日本語で覚える大切さを理解させるために、軽くイントロダクション。(英語にて)
私「君達がもし日本に行って 友達を作ったら まず何をしなきゃいけないかな?」
学生達 「・・・・・・ おじぎ?」
私 「いや、そういうことじゃなくてさ、ほら 電話番号を聞かなきゃいけないでしょ?
」
学生達 「おおおおおおおお!!」
私 「でも 日本人は英語を話せないから 日本語で聞かなきゃいけません。
電話番号も 日本語で聞き取らなくてはいけないよ。」
学生達 「おおおおおおおお!!(汗)」
私 「そして 電話番号を電話をかけなくちゃいけないよね。日本語で。」
学生達 「きゃーーーーーーーっ!!(電話をかけることを想像して盛り上がる)」
学生A 「センセ!」
私 「はい?」
学生A 「電話かけても、たぶん出てもらえないと思う・・・・」
暗いッ!! 暗い 暗い!! 若者よ。どうしたんだ そのマイナス志向は!!
私 「もし出てもらえなくても、異国の地で自分から何かアクションを起こすということはとても大事です。はい、練習しましょう。」
学生達 「ハイッ ハイッ!!」
数字の復習であることに重点を置くため、会話文はローマ字で黒板に板書。
スキットは以下。
A:「すみません、電話番号を教えてください。」
B:「はい、●●●●●●●●(電話番号)」
A:「(番号をメモッた紙を見ながら)●●●●●●●●ですね。
ありがとうございます。さようなら。」
B:「さようなら」
-席に戻って電話をするフリ-
A:「もしもし、~さんですか?」
B:「はい。」
A:「おげんきですか?」
B:「はい、げんきです。おげんきですか?」
A:「はい、げんきです。」
はい、こんな非常にシンプルな内容でも、 彼らは 大興奮しちゃうんですねー
必死になって練習するんですねー
おかげで 数字の定着率が高まる 高まる。 みんな必死に架空の電話番号をメモてるからね。
で、学生の一人が
「センセ? スミマセン センセ デンワバンゴ オシエテクダサイ」
と聞くので
「はい、●●●●●●●● です。」と 日本の自宅の電話番号を教えた。
みな 必死になってメモッていた。でも 一回じゃ聞き取れない。
ほとんどの生徒が、「センセ、 モウイチド!」と言う中
女子生徒が 自信満々に手を挙げた!!
この生徒は いつも私と同じバスで学校に通っているので、個人的に親しい生徒。
その名も Preeti ちゃん。
Preetiちゃんは とてもシャイなので、いつも授業中はほとんど手を挙げない。
それが 今日は、どーーーしたことか!?
今日は自ら手を挙げているぞ!
いーねえ いーねえ 先生は嬉しいぞ。
じゃ、Preetiちゃん、答えを黒板に書いてねー
するとPreetiちゃん すごい勢いで黒板に番号を書き始めた。
↓
「093●●●●●●●●」
それ、あたしのインドの携帯番号やんけっ!!!
あたしが言ったのは日本の自宅の電話番号ですけどっ?
あんた あたしの言った番号を 全然聞いてないやんけ!!
この前あたしと携帯の電話番号交換したから、それをチェックして書いただけやんけ!
Preetiちゃんに、「これは私のインドの携帯番号でしょ? 私が言ったのは日本の番号だよ?」と言うと、
「Oh!!!」 と 大笑いしていた。
まあまあ いいよ。 なんでも。 いつもは照れまくって手も挙げないのに、今日は張り切ってるからさ。
いいよ いいよ。 思春期ボーイズたちに 私の携帯番号が知れ渡っても。。。。。
どのクラスでもこの「電話スキット」は 大盛り上がりだった。
はい、そしてもちろん、このブログに度々出場している 安達由美の元旦那似の ソーラヴ君。ちなみに彼は、学級委員。
きたきたソーラヴ ネタ。
私 「はい、誰かこのスキットやりたい人~?」
ソーラヴ 「ハイッ ハイッ!! (もう 椅子から立ち上がっている)」
君ねえ、、、仮にも学級委員ならさ、私が指すまで座っててくれないかな。
ソーラヴ 「センセ、スミマセン?センセ、デンワバンゴ オシエテクダサイ」
あー はいはい、私を相手にスキットしたいのね。わかったよ。
私 「●●●●●●●●(架空の番号)です。 わかりましたか?」
ソーラヴ 「はぃ~~
(ぽわわわーーーーん:自分がきょうこ先生の電話番号をゲットしたことを妄想中 )」
私 「ソーラヴさんっ!You have to write down the number!!!」
ソーラヴ 「!!(我に返る) ハイ!」
気を取り直して 始めから。 今度はちゃんと番号をメモるソーラヴ。
無事 電話をかける行に到達。
ソーラヴ 「モシモシ~ キョコサンデスカァァァァァァァァァ??
(ぽわわわーーーん再び:私に電話をかけていることを妄想中)」
私 「はい。」
ソーラヴ 「・・・・(満面の微笑でぽわわわーーーーん)」
私 「ソーラヴさんっ!You have to say おげんきですか」
ソーラヴ 「!!(我に返る) ハイ オゲンキデスカ」
私 「はい、げんきです。 おげんきですか?」
ソーラヴ 「オゲンキデスカァァァァァァァァーーー」
ただ リピートしてるだけやん!
ソーーーーーーーラヴ!!!
頭で考えてから 話してくれ! 妄想しすぎだぞ!
しっかりしろ!! ソーーーラヴ!!
何度も言うが、お前は 学級委員だろ?! 妄想してる場合かっ?!
いやはや面白くて2回みてしまったよ
いつもこんな授業なのー、体力勝負だね。
でも、生徒さん達かわいいなあ
あんたぁ~、ほんとにすごいよ。
サウラブ、すっごい想像がついておもろい!!
かわええやろ? かわええやろ?
うちの学生 アホかわええやろ?
毎日体力勝負ですが、学生達がかわいいので
毎日 楽しいぜーーー!
>けつお
ソーラヴねー(笑)あいつは ほんと おとぼけキャラで いつもポワポワしてるんだよねー(笑)
サリーは最近慣れてきたよ!
大学の教授陣も学生も すっごく喜んでくれるから、着て行くのが楽しいよ!
サリーはやっぱキレイだね。しかも日常生活で着こなすところがスゴイ!!
私は着ている人を見て、キレイだなぁ、いいなぁ、と憧れていたけど、人生で縁の無かったスカート系ってところでダメだったね。
マネージできないのよ(汗)
サリーの一番いいところは、トイレが楽。
いいたいこと、わかりますよね。
あと、手を拭く場所がたくさんある。
大学の先生達は みーーーーーんなサリーだから、やっぱ「着なきゃ」って思うし
チュリダール着てると 学生と間違われるし、
何より、自分自身もサリー着ると 気持ちが引き締まるから、ついついサリーを買ってしまいます。。。サリー貧乏でごわす。