before dawn

青年海外協力隊でトンガにて活動、インドの大学で教壇に立つなどしていましたが今は母国で働いています。笑うことが一番大事。

インド ケーララ爆走一人旅  その2 (コーチン編) 

2009-01-26 07:51:41 | インド 一人旅

せっかくアップしたのに、何故か記事の内容が消えていた。ちきしょーっ
もう一度同じ内容を書くのがめんどくさいので かいつまんで書きます。

クイロンからアレッピーまでのバックウォーターツアー(7時間)を楽しんだ後、その夜はアレッピーの宿に宿泊。一泊300ルピー。安宿でもこれくらいかかっちゃう。北インドはこの半額くらいだったんだけどなあ。でも なかなかいい宿だった。

翌朝また早起きをし、アレッピーからバスで2時間の、コーチンへと向かう。

コーチンのバススタンドは、エルナクラムという地区にあります。
エルナクラムにも宿はたくさんあるんだけど、せっかくコーチンに泊まるなら、是非フォートコーチン地区に泊まりましょう。
フォートコーチン地区までは、エルナクラムから船で10分。

↓こんな船に乗って フォートコーチン地区へ!


コーチンは、16,17世紀、ポルトガル、オランダの占領下にありました。その当時の建物等が多く残っているのがフォートコーチン地区。観光の見所も集中してるし、何より、町並みがヨーロッパとオリエンタルの融合という雰囲気で素敵。

↓ 宿も こんなかんじで ギザ カワユス。




↓ エントランス内部。こじんまりしてるけど、安宿でこの清潔感。このレベル。
   ギザ 合格ユス。


↓こんなような建物が 町中あちらこちらに。 
 ヨーロピアンな建物とアジアンなブーゲンビリアが ベストマッチ!
 おいら ブーゲンビリアって大好きなんだよねー


↓普段住んでいるところ(ケランバッカム)では決して見かけない観光客向けのお土産の品々。カラフル。ナイスカラフル!このタペストリーは たぶん北西インドの品だと思うんだよね。古いサリー生地でパッチワークをつくるのよ。全体的にお土産も北の製品が多かった。店員も北の人が多かった。改めてここは観光地なのだと実感。


↓ いつも見慣れてる神様の像すら おしゃれにギザ見えユス。



↓ はい、こちらはコーチン名物チャイニーズフィッシングネット

このチャイニーズフィッシングネットを使う漁法は、ケーララ特有なのだとか。
「ケーララの魚は旨い!」とインド人が皆口をそろえて言うその魚はこうやって採られます。

↓ こちらは聖フランシス教会。ポルトガルが経てた教会です。 
   ケーララ州にはやたらと教会が多い。ヒンドゥー寺院より目立ってる。
   植民地時代の影響ですね。


↓ この教会。なんと、内部にかの有名なヴァスコダガマ氏の墓があるのだ!

現在は 遺体はポルトガルに安置されているらしいです。
ヴァスコダガマ氏は、ポルトガルインド領の総督として3度目の渡印を果たした後、ここコーチンでマラリアに感染してこの世を去ったのです。
前々から、いつかここに来てみたかったので、叶ってよかった。ゴアには確かザビエルさんのお墓があるんだよね。そちらも行ってみたいが、今 ゴアはテロの次のターゲット候補として挙げられているので、無理だな。

↓ はい、ところかわって、こちらはJew Town(ユダヤ人町)です
   写真は ユダヤの星が描かれているの骨董品屋さん。


ユダヤ人は紀元1世紀に、古代ローマ帝国に国を滅ぼされた後、世界中に散らばったわけですが、ここインドのコーチンにもユダヤ人は移住してきました。
現在は、ほとんどがイスラエルに帰国してしまい、数家族しかここに残っていないといいます。
確かに 町並みも「ユダヤ教」らしさと言ったら、壁にユダヤの星が描かれていることぐらいで、歩いている人もインド人だし、雰囲気もインドのほかの町とたいして変わらない。

それでも一時期は、ここコーチンにユダヤ人町を作り、香辛料貿易を一手に引き受けるほど賑わっていたらしい。

↓ スパイス屋さん。


↓ 何故か ユダヤ人町には 骨董品屋が多かった。


↓ ナイスお面たち


↓ 壁の色と 置物の配置が 素敵。


↓ 味のある骨董品屋さん。


夕方になるまで 一人で 徒歩でうろうろしていたら、あやうく日射病になるところだった。すっかり水分を採る事を忘れていたのだ。
そんなときは、ミリンダ!! ミリンダと言って、わかってくれる日本人はどのくらいいるんだろう。。。。

さて、夕方からは 念願のカタカリダンスショーです!(ケーララの伝統舞踊)

ショー会場に行って、またうろちょろしていると、「ニホンジンのカタデスカ?」と声をかけられる。

昨日に引き続き また? でも今回はSPEED 歌ってない。

振り返ると 白人の男性が立っていた。

「はい 日本人です。」と答えると、

「アア ヤッパリ! Y チャーーーン! コチラ ニホンノカタ!」と奥さん(Yちゃん と呼んでいた)を呼んでくれた。
そうこの白人男性は、日本人の奥様(Yちゃん)を持つ、アメリカ人でEさんという方でした。Eさんは、なんと皮膚科医さんで、バンガロールの学会でスピーチをした後、ちょっと南インドを旅行しているのだそうです。

すてきな ご夫婦でしたー

このダンスショーは ダンサーのメイクアップから観ることができるので、メイクアップを観に、Eさんご夫婦と会場に向かう。

会場では メイクアップをしているダンサーを囲んで観光客が写真を取りまくっていた。私とEさんもそれに加わる。

すると Eさん 結構大きな声でこういった。

「ヒダリニ ミエマスノハァ~ デントーテキナァー ケイタイデンワ デース!」

なに? なに? なんて? ↓ 左に見えますのは 伝統的な?

確かに!  ↑ 携帯電話!! 

そうよねー ちょっと隠して欲しいわよねー 形態とかさ。
一応伝統的なダンスを踊る人なんだからさっ

しかし Eさん。日本語だけでなく 笑いのツボも抑えている。。。 ジェラシィー

1時間ほどメイクアップを観た後、ようやくダンスショースタート。

↓まずは若い踊り子達のダンス。ちみたち、若いのに 上手だねえ。


↓ 特に真ん中の小太りの坊や。小太りのくせに 上手だねえ。

インドの人がお化粧をすると、ヒンドゥーの神様の顔と同じになるよね。美男美女が多いよ、インドは。みんな顔が濃いよ。私も幼い頃から「顔が濃い」といわれてきたが、ここインドでは 薄いよ。日本じゃ私はソース顔だけど インドじゃしょーーゆ顔。

↓ はい、念願のカタカリダンス!!!


カタカリは、ダンスというより、動きや表情で、喜怒哀楽、嫉妬、恨み、恋慕などの感情を表す感じでした。
演目は 古代叙事詩のラーマヤナとか マハーバラタとかがよく使われるらしい。
ヒーローは 緑色の顔をしているダンサーで 悪役は黄色い顔をしているダンサーなんだとか。

え?

感想?

うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん

I MA I CHI でした。すんません。

同じショーを観たEさんご夫婦は大絶賛してたけど、
私はこれまで、いろんな国で、いろんな伝統的なダンスを見てきたから
ついついその完成度を比べちゃうんだよね。

あんまり完成度が高くなかった。

何より、メインダンサー(緑の顔)つまりヒーロー役の演者が、へたくそだった。
演目中に、何度も自分の顔を鏡でチェックしてるし、、、。興ざめ~
しかも カタカリダンスってさ、ヒーロー役はさ、白目に赤インク入れて赤目にするのが有名なのね。でもこのダンサーは それ やってなかたし。

でも女形(黄色顔)つまり適役を演じた人(写真右)の演技力はすばらしかった。


でも メインのダンサーが下手くそだったから 全体の質が下がっている感じ。

あー 残念だなあ。違う場所でショーを観ればよかったかなー なんて思ってたら 気がついたら演目が変わっていた。

正体不明の こんなの が 客席を縦横無尽に走り回っていた!


なに?! あんた 誰?!

しかも この正体不明の蝶々顔は、敢えて 禿げ頭、もしくは 禿げ頭予備軍の男性を狙って、頭を ペシペシしまくっていた!!
どーいうことやねん?! 何がしたいんだ?!

やめとけ やめとけ。 
男って デリケートだから 今は笑ってても、宿に戻った後 凹むぜ。きっと。

この蝶々顔、懲りずに ひたすら 禿げ頭を ぺシペシして おどりながら去っていった。

一体なんだったんだのだろう。 あの踊りは。。

あんだけ 禿げ頭を ペシペシったのに、ショーは無事に終了。

↑ 全員並ぶと 美しいですね。あでやかー

↓関係ないけど、ショーの帰りに見つけた ガネーシャ(象頭の神様)のチェス。かわいい。


この夜は、Eさんご夫婦にディナーに誘っていただいた。
しかも場所は Eさんご夫婦が泊まっている 高級ホテーーーール
あー 旅行中だからちょっと多めにお金持っててよかったわあー と内心ヒヤヒヤしていた私ですが、結果 なんと全てEさんのおごりでした!!

おおおおおおお! 
ついている!
2009年、私はついている!
なんなんだ、この2008年末との違いは!

しあわせー

Eさんご夫婦は 私の両親とほぼ同じ年齢。
海外にいるとさー なんでも自分でやんなきゃいけないし、誰かに気軽に頼っちゃいけないからさー こういう自分の両親と同じくらいの年のご夫婦に会ってさ、いろいろ心配されたするとさー  なんか 素直に嬉しいよねー
心が 癒される。

Eさんご夫婦とは いろんな話をして盛り上がった。
年上の方のお話は本当に ためになる。
「人生」「結婚」「夫婦」それぞれに 哲学があるんだなあ と思った。

旅とは不思議なもので、カメラマンさんと出会ったときもそうだったけど、Eさんご夫婦と出会って、何気ない会話の中から、ちょっとしたきっかけで、自分が今求めている人生のヒントがもらえたりする。

まさに たまねぎですよ。こういう出会いは。

とても楽しいディナーでした。

こうしてコーチンの夜はふけ、翌日の朝5時に起きてバスのチケットをゲットし、(また「満席」だったのに ねばったら 席確保に成功。) また22時間近くかけてチェンナイにもどりました。

いやあー いい旅でした。 ケーララを5日間(移動時間を抜いたら実質3日間)で観光するのは、かなり無謀で、もう少しゆっくり一つ一つの町を楽しみたかったけど、
でも 十分 ケーララを満喫できた!!

ケーララの あったかくって ピュアで おちゃめで 素朴な インド人に 癒された旅だった。

確かに 観光地では 観光地ずれしているインド人も多い。でもそんな時、現地の言葉(マリヤラム語)で挨拶してみましょう。
客引きのおじちゃんも、自分がすっかり客引きだってことを忘れて、
「Oh!  You speak マリヤラム!」と 大喜びし 「Friend! Friend!」と 仲良しになります。そんなところが 南インドのいいところです。

↓ 帰りのバスから見た風景


帰りのバスの窓から、広大な田園風景を見て、

インド、、、、、、 いいなあ、、、、、、、、

と じわーーーっと思った。

この美しい田園風景に 溶け込んでいる人々の生活の様子が、本当に美しかった。

稲を刈る村の人達、子供の手を引くお母さん、隣近所で井戸端会議をしているおばちゃんたち、すっぽんぽんで池に飛び込む子供たち。

インドの空はきれいじゃないけど、夕焼けはきれいだ。
その橙の夕焼けの田園風景に、インドのあったかい家族の様子が溶け込んで

ジーーーーーーン

とした。

日本は 「家族」という単位を軽視する社会になってしまった。特に若者は、「家族」を大事にすることを ダサいと思ったりしている。

でも トンガやインドといった、家族の結びつきの深い国で暮らしていると、
「家族」という単位が「大切」以上のものに思えてくる。
「大切」じゃなくて 生きる「基本」。
現代社会は、家族を大事にすることで伴う煩わしさを否定しがちだけど、
そういう煩わしさから逃げてしまえば 生きることで本当に大事な何かを失うことになる。

もっと 日本は こういった国々に学ぶべき。
私も いろーーーーーーーんなことを 学んできた。
学ぶというか、こういう風景を見て、昔の日本を思いだすべき。

こういうときは ハナレグミの 「家族の風景」が聞きたいな。


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3 コメント

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Unknown (けつお)
2009-01-26 21:09:11
あれ?何で?何で消えたと??
私、読んだよ。そのブログ。ちゃんとアップされてたよ、2つも!!(笑)

私もブログの最後のパラに書いてあったようなことを思ったことがあったよ。それからかな、突っ走るのを止めて、自分の感覚を信じて流れに身を任せて生きてみようと思ったのは。

私が「インドでも日本でも、年配・老夫婦がただいるだけで、深みと、柔らかみと、温かみが感じられるのはどうしてだろう。今の若い世代が同じ歳になった時、同じ姿にはならない気がする」って言った時、シタルが言ってた。「それは、家族の幸せと、子供たちに充分な教育とチャンスを与えることだけを考えて一生懸命生きてきたからだよ」って。

日本はアジアなのに欧米を取り入れすぎてバランスが崩れてきたと、個人的に思うよ。
他の部分は、時代に合わせて変わるべくして変わったんだろうなと思う。
でも、人間が本能的に欲するものは時代が変わっても普遍だと思うよ。そういう生活の営みの根本にあるものをやっぱり忘れてはいけないよね。
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Unknown (aya)
2009-01-27 12:55:46
私もちゃんと読んだよ!
ケンカのところ、めっちゃ面白かったのに割愛されてる~~!!

今日はチェンナイ行きの航空券の値段をチェックしました。
行きたい~~!行かなくては!!
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Unknown (きょん)
2009-01-28 04:01:15
>けつお
そうなのよ!二個もアップされてたからさ、一個消したら、二つとも消えた。 ちきしょーっ

本当、日本は欧米を取り入れすぎたよね。
アメリカの文化なんてさ、非常に底の浅いものなのにさ、なんでみんな若者はそれに惹かれるかねえ。
別に 欧米の文化が好きなのはいいけどさ、自分達の元の文化、ルーツを忘れて、欧米の文化に依存しすぎるのはダメだよね。

自分達の子供が大きくなった時、今私達が感じられる人の温もりは、まだ感じられる世の中であってほしいなあ。本当にそう思うよ。

>aya
そうなんだよーー!消えちゃったの!
で このブログ、10000文字しかアップできないからさ、喧嘩のところを入れるとぎりぎり10000文字になって編集大変だからカットしちゃった。 おもしろかったかい?
インドおいでさー!
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