母から 荷物が届いた。
この前 電話で 「最近 お母さんがはまってる おせんちゃんのDVD入れといたよ!とにかく おせんちゃんの着物がかわいいから見て!」とか言っていた。
「おせん」とは どうやら 今 日本で放送されているドラマらしい。
3話まで入っていた。
蒼井優ちゃん めっっっっちゃ くぁわいいーーーーーーーーー
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んで 彼女が演じる せんちゃん。 かわいーねー
んで せんちゃんが着ている 着物がこれまた かわいい!!
トンガに行く前 結構着物にはまっていて 着付け教室に通って資格をとったり
アンティーク着物を集めていたりしたので、無性に着物が着たくなったねー
日本人は やっぱり 着物 黒髪が 一番 似合うよ。
ブロンズ、キャミソール、ミニスカが かわいいのは 西欧人だからです。
とはいえ 私も大学時代 髪の毛染めまくってたけどさ、アジアを旅して アジア人の黒髪の美しさに心奪われ それ以来 真っ黒です。
日本の文化ってさ 世界的にかなりレベルが高いんだけど 当の我々日本人はそれに気がつかず どんどん近代化という名の西欧化に押し流されてるんだよね。
日本の文化っていっても エンジニアとかアニメとかそういうのじゃなくて、はたまた歌舞伎とか能とかそういう特別な文化でもなくて ちょっと2,30年前だったら当たり前だったこと。ちょっとそこの街角にあふれていた職人の技とか職人魂とか。私が小さい頃は 豆腐屋さんとか畳屋さんとか あったのになあ。
あと もっと日常の 母の料理にかける手間暇とか。
今の時代は 共働きも多いし 母親が料理に時間を割くことができないのかもしれないし、レンジでチンするだけで豪華な料理が食べられる。
手間も暇も省ける。でも それって 料理を食べる人への愛情も省いてるのかもしれないなあ。
ドラマ おせんを見てそんなことを思った。
私が小さい時 母はほとんどお菓子は手作りで出してくれたし 出汁も鰹節を削ってとっていた。おせちは 未だに全部手作りだ。静岡生まれだから 新茶の季節には蛍光緑のような美しい色と香りの新茶を飲ませてくれた。
でも 今の時代、どれくらいのお母さんが 出汁を鰹節を削ってとっているだろうか。おせちだって コンビニで買えちゃうよ。お茶なんてペットボトルに入ってます。
かくいう私も ヘビー「魔法の粉(だしの素)」ユーザーである。
トンガで トンガ人や外国人に 日本料理を教えるとき「この Japanese soup stockさえあれば 日本の味が作れます!」なんて 説明してたけどさ。
でもさ、鰹節を soup stockなんて一言で説明してはいけなかった気がする。
だしの素は → 鰹節を削った粉であって → 鰹節はカツオの身をゆで焙って乾かし かび付けして干したものである。
むっちゃ 手間隙かかっとるやん!?鶏の骨を煮るだけの 鶏がらスープと違いまっせ!
いつか 私が母親になって 料理に「だしの素」しか使わなかったら 私の子どもは「鰹節を削る」ってことを知らない子どもになるんだろうな。「だしの素って 味の素の仲間でしょ?」なんて 思うのかも。
この前 五目豆を作ったとき フィジーじゃ油揚げが手に入らないから どーしよーと考えた挙句、作ってみればいいんじゃん?と思い、豆腐を買って 切って 素揚げしてみた。そしたら めっちゃ うまかった。
いつもより ちょっと手間と暇をかけるだけで すごくおいしいものができる。
今 まだ 私達の年代って 「鰹節を削る」ことを知ってる年代だから 次世代に日本の文化を まだ伝えられるギリギリのラインにいるんじゃないかなあ。
最近 友人達が 結婚したり出産したりしていて 自分も他人事ではない年頃だ。
レンジでチンして時間を節約する大切さを教えることより、手間隙かけることの大切さを教えられる親が 増えていけば もっと日本は 昔のようにあったかい国になれるんじゃないかなあ。 どうかしら。
まあ とにかく 私は 日本に帰ったら 鰹節を削ります
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一生かけて 「日本人」を極めたいなあと思う。