before dawn

青年海外協力隊でトンガにて活動、インドの大学で教壇に立つなどしていましたが今は母国で働いています。笑うことが一番大事。

宮城にいってきます

2011-04-15 21:24:32 | 日本での暮らし・考える事・思う事

毎日 ニュースを見て、新聞を見て、グっとこみ上げる。

涙が出る。

自分には何が出来るだろう。

募金は自分が払える金額 MAX支払った。

救援物資も たくさん送った。

関東でできるボランティア(泥撤去や物資仕分け)もやった。

でも、もっともっと力になりたい。

これまで 海外の途上国で 現地の人達のために 自分の全てを捧げるような生き方をしてきました。

だからといって 日本国内のことを軽視してきたわけではありません。

「困っている人や 悲しんでいる人 厳しい状況にいる人がいたら 一緒にがんばりたい。
そして一緒にがんばった後 一緒に最高の笑顔で笑いたい。」

それだけのシンプルな動機で 活動してきただけ。 
自分にとっての最高の幸せは、一緒に頑張った人たちとキラキラとした笑顔で笑いあうこと。

舞台が途上国だったのは、そういった厳しい状況にある人たちが 途上国に多いから。

ただ それだけのこと。

国際協力をして、国内協力をしないのは、私のポリシーに反するのです。

これまでやってきたことと 同じことを 国内でもしたいのです。

そして よく考えたら 私のこれまでの人生

◆風呂なし生活 → 経験済み
◆テント生活   → 苦ではない
◆電気がない生活 → 日常茶飯事

こういったこと 当たり前だった。

つまり、私はいわゆる日本の一般女子よりもサバイバル生活に慣れている。

・・・・・

行きましょう。

東北に行きましょう。 

外部のボランティアを多く受け入れる体制が整い、
とにかく人数が必要な今となっては、 もう 行かない理由が見つからない

そう思って

JOCA災害救援ボランティアに登録

東京都民ボランティアの応募にチャレンジ

などなど 現地に行くルートを探していましたが
JOCAは登録したはいいが、応募人数が多いのか 「待ち」の状態
都民ボランティアなんて、説明会(100名募集)にweb応募しようと、応募開始日にwebサイトを開いたら大量のアクセスが集中してサーバーダウン。
1時間画面の前でねばるも、応募すらできぬまま 締め切られてしまった。

なんだかなあ。

行きたい気持ちが強いので、なかなか行くことができないと 消化不良になってしまうけれど、まあ、希望している人がたくさんいるということは よいこと。

長期に渡る援助が必要なのだから、焦らず タイミングを測ればいいのさー と思っていたところ、

これまで一緒に宮城入りのルートを探していた職場の同僚が

「これ 応募してみます?まあ 無理だろうけど、、、」

と言って 持ってきた募集案内。

都内のとある自治体の募集。

活動場所: 宮城県亘理町
期間:    3泊4日
募集人数: 5人


5人!?

「都民ボランティアの説明会 100名枠のところ、応募することすらできなかったんだから 5名枠は まあ無理だね(笑)」

とはなから諦めつつも、FAX応募だったので、都民ボランティアのweb応募とは違い、「応募すること」はできるので 応募してみた。

私も同僚も 元青年海外協力隊員だったので、一筆 その旨 書いておいた。あと、泥撤去ボランティアと物資仕分けの経験アリとも。

締切りは翌日だったので、不採用通知がくるのは明後日かしらねー そしたら また別の団体探さなくっちゃねー

なんて言いながら、仕事後 その同僚と一緒にアウトドア専門店に行って ウィンドーショッピングしていたら同僚の電話が鳴った。

「お二人 採用です。」

とのこと。

応募締切りまで まだ1日あるのに、 その締切りを待たずして私たち二人とも採用が即決されたのは

ズバリ

「元協力隊員なんですよね。厳しい環境での生活には慣れていらっしゃいますものね~ (笑)」

という理由だそうです。

民主党の仕分け事業以降、世間の目は協力隊に対して冷たかったのに、
こういうとき重宝がられるのね。
世論って 不思議。

ということで 見事 5名のうち2名の枠をゲット。

テント生活、風呂なし生活なので、バックパックに寝袋、マット、水、コンロを詰め込み 準備OK。

明日から火曜日までの3泊4日。
月曜日と火曜日は ボランティア休暇を取得した。
東北には うちの団体の支所があるので、支所の方への寄せ書きも作った。
支所の方が手伝っているボランティアセンターが 私たちの行く亘理町の近くにあるので 寄せ書きと差し入れを持っていくのだ。



協力隊で学んだこと。

それは

現地の人の目線で、現地の人手動で、現地の人の気持を思いやることの大切さ。 

そして

焦らず 丁寧に 慎重に 常に思いやりを持って 相手の立場で動くことの大切さ。

そしてそして

決して無理をしないこと。
一番大事なのは 自分が健康で無事に活動を終えること。それが一番 迷惑をかけないために必要なこと。

2年間の協力隊生活で学んだ上記のことを、活かそうと思う。

たぶん それが 私にできること。

元協力隊の 私ができること。

同じにおいのする 元協力隊の同僚と二人で 行ってきます!


やっぱり 協力隊のOB OGって価値観があうから いいね! OB OGってだけで 結束できる。


現地までのルートが確保できなかったり、
仕事の都合がどうしてもつかなかったりして 東北に行きたくてもいけない人たちがたくさんいる。

そういう人たちの分も 心を込めて 東北の方達のお手伝いを 微力ながらさせていただきたい。

微力だけど 微力がたくさんあつまれば 巨大な力になる。


みんなが それぞれが できることをやればいい。
東北に行かなくったってできることはたくさんある。

ただ 私は 人よりサバイバル生活に慣れているから 行くだけ。
そして 日本国民の税金で協力隊という活動をすることができたのだから、日本に恩返しする義務があるのです。私たち 協力隊には。  と 思う。


義援金と寄付金と支援金??

2011-04-05 21:46:30 | 日本での暮らし・考える事・思う事


義援金、寄付金、支援金、、、

どこが違うの? 全部同じ意味?

答えはNOですね。

義援金 も、支援金も 寄付金の種類です。

では 義援金と支援金の違いはなんでしょうか。

義援金

日本赤十字、報道機関、被災自治体などで募っている義援金。
この義援金は、上記の団体などで構成される「義援金配分委員会」でまとめられます。

そして被災状況の全容が明らかになった後、この「義援金配分委員会」が、被害の規模(全壊か半壊かなど)によって配分を決め、
被災者個人(世帯)に「お見舞い金」のようなイメージで口座に直接振り込まれるのです。
つまり 被災者に平等に分配されるしくみです。
しかし、公平、平等というメリットと共に、
各自治体が被災者数や被災状況を正確に調査してからの分配なので、実際に被災者に届くまでに数ヶ月かかってしまうというデメリットもあります。


支援金

ボランティア団体、NPOなどの民間の団体が募っているのが支援金。
各団体が集めたお金は、その団体が必要と考える人々、地域に対して、物資援助、避難所への物資、炊き出し、心のケアなどの取り組みという形で使われます。
つまり、直ちに緊急の各種支援活動に使われるます。
しかし、即効性があるというメリットと共に、
お金の使い道が団体によって異なるので、「万人に対して渡される」という義援金と比べると不公平さが発生します。

募金する人が、各団体の活動をよく調べて、必要だと思う団体に募金することが大事です。



義援金と支援金。
どちらもとっても大事ですね。

義援金は、被災者の未来をサポートしていくものだから、とっても大事。

でも、未来は現在がなくては成り立たない。被災者の現在を支えるのは支援金。


私は、義援金と支援金の違いなど深く考えず、
地震の直後、日本赤十字の義援金募集に賛同して 指定口座に入金しました。

その後、義援金には即効性はないことを知り、都庁やその他の団体に物資を買って送りました。

義援金は、かなり高額を入金したのですが、
後で考えると 義援金と支援金 に半々で募金すればよかったなあーと思った。

いろいろ学びますねー。

今回の地震で、 いろんなことを考えるきっかけになっています。

うん。

自分らしく生きよう。

今日 そう決めました。

私は 元 協力隊だあー


まほうのことば

2011-04-03 18:59:44 | 日本での暮らし・考える事・思う事
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(時事通信) 2011年03月27日 15時03分

東日本震災で孤立した石巻市の雄勝半島。医師がいない状態が続いたこの地域に、国際医療支援に取り組むNGO「ジャパンハート」(東京都台東区)の医師石田健太郎さん(28)が入り、
避難所で診察に当たった。「大丈夫の一言が何よりの薬」。こう振り返る石田さんは、前向きに生きようとする被災者の姿に感銘を受けたという。

雄勝半島は津波により通じる道路が崩れ、インフラも途絶した「陸の孤島」となった。
ヘリコプターなどで医療物資は届いたが、人が出入りできるのは干潮時のみ。長時間診療する医師はおらず、医師が来る前に避難所で亡くなった高齢者もいたという。

石田さんが駐在した大須小学校の避難者は約600人。みな不安な表情で、診察が始まるなり100人以上が殺到した。
石田さんは安心させようと、診断を告げる前にまず「大丈夫だよ」と声を掛けた。症状はさまざまだったが、その一言で、みんな生き返ったように表情が和らいだという。

声をかけ続けた結果、翌日以降は混乱も収束。石田さんは「薬よりも安心できる一言が大事なんです」と強調した。

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私には 大切な「心の家族」がたくさんいます。

その人達は、一緒に苦楽を共にして 一緒に泣き笑い、励ましあい、生きてきた人たち。

「友達」という表現では その存在感を表現しきれず、
「仲間」という言葉でも まだ足りない。
一番 しっくりくるのは「家族」でしょうか。血のつながりはないけど、心は繋がっている「心の家族」

今までも これからも ずっと繋がっているであろう人たち。

以前、このブログでも書きましたが、

事故のあと、

私の肉体の命を救ってくれたのは お医者さんですが、

私の心の命を救ってくれたのは 「心の家族」たちでした。


事故に遭ったとき、

肉体が助かっても、心が助からなかったら、「生きている」って言えないんだと 知りました。

そして

人の心を助けるのは

心を込めた「言葉」なんだと 知りました。


私を救ってくれた「心の家族」たちの 一人は今 韓国にいます。
私の大好きな人です。
人を思いやる清らかな心、温かい心を、ナチュラルに持ち合わせている人です。
こういう人になりたいな。と 思い 私が尊敬している人です。

上の写真は、その人が 当時の私に送ってくれた言葉。

その人は 電話口で、泣いている私に

「大丈夫だよ」と言ってくれた。

その人の その一言は、不安と恐怖の闇の中にあった私の両肩を ガシっと掴み 闇の中に落ちていきそうな自分を止めてくれた。

その人が ありったけの想いを込めて言ってくれた 「だいじょうぶ」という言葉は 本当に魔法みたいだった。

その一言を聞いただけで、パーッと 光が差したような 地に足がついたっていうかなんというか、、、 とにかく見ている世界が変わった。

「安心」したのかな。ひとことで言うと。

後日 「あの日言ってくれた"大丈夫”という言葉、本当に私を救ってくれたんだよ」と その人に言うと、
その人は すぐにその言葉を色紙に書いて(上の写真)送ってくれた。
その色紙が届いたとき 泣きました。「えーん」と子供みたいに泣きました。

私の宝物です。


「言葉」ってすごい。

だから 東北太平洋沖地震の被災者にも、寄付金、義援金、救援物資、瓦礫撤去のマンパワーだけでなく、「言葉」が必要なはずと思っていたところ、

冒頭に貼ったニュースを見つけて、やっぱりそうなんだー。。。と改めて「言葉」の力、必要性を感じました。

そして 昨日テレビで、阪神淡路大震災に被災した人も 「医療よりも"言葉"、人と人とのつながりが感じられる”言葉”が救ってくれたんです。」というようなことを言っていた。

もちろん、

医療は一番 大事。

肉体の命を救うことは 一番大事。

それは大前提。

でも 医療だけでカバーできないことってある。 悲しいけど、「心の命」は「体の命」と連動していないこともある。

「心の命」を救うと、「体の命」が救われることもある。

「言葉」の力で。

でも ただ やみくもに 「大丈夫。」「ずっとずっと一緒にがんばっていこう。」「ひとりじゃないよ。」と言えばいいってわけじゃない。

その言葉に力を持たせるには、「心」を込めなくてはいけない。

「心」がこもっていない言葉は、ただの文字。

結局のところ

やっぱり 本気で相手のことを思いやれるかどうか なんだなあ。


私の大好きなその人は、今 韓国で「被災者に何も出来ない自分が無力でもどかしい。辛い。」と言っている。

でも 私は 思う。

その人の心は、思いやりの心は きっと被災者に届くと。

真の思いやりの心を持っている人の優しさや愛は、たとえ物理的な距離があったとしても、時間がかかったとしても
何らかの形で絶対に届く。

なぜなら その人には その力があるから。

そして その人にも 言いたい。

「大丈夫、ひとりじゃないよ。 私たちが一緒だよ!」と。 
「一緒に 東北を支えていこう」と。



名もないネコ (トータス松本)

名もないネコ おまえは何故鳴くの
行きたいとこが みつからないの
名もないネコ お前は何を見てる
信じる人が だれもいないの
名もないネコ おまえは何故行く
俺の気持ちも 知らないで
さあ おいで
ひとりじゃないんだよ

もう大丈夫
ひとりじゃないんだよ

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