before dawn

青年海外協力隊でトンガにて活動、インドの大学で教壇に立つなどしていましたが今は母国で働いています。笑うことが一番大事。

たぶん 泣くね。

2007-06-27 13:24:39 | トンガ 青年海外協力隊活動記
ということで 今週はJAPNAESE WEEKに向けて あたしは全力投球中なのです。
あたしは 割と猪突猛進タイプだし 自分の生徒がかわいくてしかたないので
もう むちゃんこがんばってます!

今年はイベント盛りだくさんの一週間にする予定。
日本語履修生には 授業中に お茶や着付け、仏教のお祈りの仕方、日本料理、習字、折り紙、歌とかを教える予定。
日本語履修生徒以外の生徒、つまり全校生徒には LUNCH TIMEを使って お箸ゲーム 二人三脚 借り物競争 ラジオ体操 七夕短冊飾りを行う予定。
どう考えても あたし痩せちゃうねー 盛りだくさん。

でも あと5ヶ月で帰る身としては 生徒のためにできることは 全部してあげたい。その為なら 鼻血だして倒れたっていい。(ちょっとかっこわるいけど)

今週は準備段階ですが、すでにいろいろ仕込んでいます。
ひとーつ。「涙そうそう」大合唱。日本語履修生49名で「涙そうそう」を歌うのです。今週はギター片手に出勤。授業中猛特訓です。
生徒にこの歌の意味、この歌ができた背景などを説明して、「もう死んでしまった自分の大切な人、あるいは遠くに行ってしまった大切な人を思い浮かべて歌うんだよ」というと 学生のほとんどが えらく感動していた。
あー 本当 彼ら純粋だわー こういうとき 本当かわいくてしょうがない。
メロディーもすごく気に入ったようで みんな楽しんで歌っている。

で、この歌を月曜の朝礼で歌うので、全校生徒にも伝わるようにトンガ語バージョンを仲良しの同僚と作成した。自分達で作った歌に 自分達で感動して 二人で大合唱。んで 二人で目頭を熱くした。(かなりバカですねー)
私と彼女は今年の12月、終了式が終わったらエウア高校を去るという共通点もあって 更に盛り上がり「当日いきなり歌詞を変えて‘愛するエウア高校のみんなよ’って歌おう!」「えーー!まじ!?やばいよ!絶対泣いちゃう!」とまた二人でナルシストの世界を突っ走り始めたのでした。
でも 冗談ぬきで 泣いてしまうかも。あたしはともかく涙もろいトンガ人である彼女は泣く可能性大。

仕込みふたつめー!「よさこいソーラン節」!
ついに念願かなう日来たり! 日本にいるとき「金八先生シリーズ6」のよさこいロックソーランを見て 「やべっ。かっこえー」と思ったわたしは 密かに「この踊りを生徒と踊りたい」という野望と共にトンガへ渡ったのでした。
去年は そんな余裕皆無だったのですが、今年はもう最後だしやるっきゃないということで、振り付けもトンガ人に教えやすいように変えて 生徒と踊ることにしました。
最初、「日本の踊りをおどるよ!」というとみんな「ええええー!やだやだ!はずかしい!」と大騒ぎしていた生徒達。しかし顔に(とっても踊りたい)と書いてある。ああ。なんと純粋。というか単純。
しかたなく彼らに付き合って「だめ!絶対踊るよ!強制!」と厳しいふりをする。
すると生徒は「えええー恥ずかしいけど・・・ きょうこが怖いからー・・・踊ってあげてもいいかなあ・・・」といい 一見しぶしぶ参加に見せかけ(むちゃくちゃ踊りたいです!)と顔に書いてあるので とても心強い生徒である。
学校の許可を得て、水曜と金曜の授業の後、歌の練習の時間を使って「よさこいソーラン」の練習が始まった。
あんだけしぶってたくせに いざ踊り始めるとそりゃあ もう「大 興 奮」。
とても 14~18歳とは思えない はしゃぎっぷり。
最初はみんな へなちょこソーラン節だったけど 厳しい指導の元なんとか形になりつつあります!しかし1時間 たった一人で20数名を教えるのはしんどい!1時間あたしは踊りっぱなしだもの。腿が痛い。
でも 生徒が キャッキャいいながら いつもは授業中だらだらモードの学生も真剣に踊っている姿は とてもいい。

練習はあと2回。最後の練習の後、みんなでカレーを食べる予定。
かっこよく キマルといいなあー
しかし 毎日忙しいけど なんかすごいキラキラしてる毎日を送っている気がするよ。授業中は 日本語レベルを上げることに集中していから問題児に頭を悩ませる毎日だけど 授業外で 成績優秀生も問題児も みんな一緒にひとつの踊りをおどっていると なんだか生徒と一緒に青春させてもらっている気がする。

しかもこの踊り、タイミングよくPRIZE DAYが来週の金曜日にあるため、全校生徒+彼らの両親、家族の前で踊ることになったのです。 いやー 力はいるねー

はみだしよさこい:よさこいソーランを踊るため 「金八先生」DVDを日本から持ってきた私。ある日生徒とそれを見ていると、生徒が「ちょっと止めて!」と叫んだ。「なに!?」というと 「きょーこのお母さんがいた!」という。
私:「はあ?」
生徒:「絶対いたよ!なんで?きょーこのお母さんが出てるの?!」とかなり驚いている。(私の両親は5月に来たので生徒と面識がある。)
生徒が指している指の先を見ると・・・ それは・・・あたしの母ちゃんじゃなくて・・・金八先生レギュラーの太った女教頭じゃん。
別の日、別の生徒が同じDVDを見ていった一言。
「きょーこが 写ってる!」
はいはい。それは 3年B組の生徒ですよ。せめて教師と間違えてくれ。

プレゼン 大 奮 闘!!!

2007-06-27 12:50:07 | トンガ 青年海外協力隊活動記
来週から 私の勤務先エウア高校で Japanese weekというのを開催します。
エウア高校には 学校の行事の中に 各教科の強化週間というものが組み込まれていて各教科の担当教師が 生徒の学習意欲を高めたり 学習の成果を発表する機会を生徒にあたえるために一週間イベントをするというものです。
まあ 実のところ毎年 英語と日本語の二教科しかこの強化週間を行われないのだが・・・(他の教科の先生は「めんどい」といってやらない)

去年ももちろんJapanese week開催しました。。。。
しかし、、、、こりゃ 大変だった。なんせ去年は2月に開催したから赴任して間もなくて カウンターパートがいない私は一人で準備を全部やり 一人でプレッシャーを背負い もう なにがなんだかわからず がむしゃらに一週間をすごしたという感じだった。同期隊員が一人手伝いに来てくれたから よかったものの、一人だったら たぶん倒れてたよ。疲労もそうだけど 精神的につらかった。

去年の反省は 日本語、日本文化を教えられるのはエウアに私しかいないんだから私にしかJapanese weekを運営できないと思い込んで、トンガ人の同僚の先生に頼らなかったことだと思う。

頼るべきだった。頼るということは その人を巻き込むということ。
プレッシャーも 成功の喜びも 共に分かち合うということ。
Japanese weekだからといって トンガ人の先生に協力してもらえる場面はある筈だ。今年も 本島にいる日本人ボランティアの人にこのJapanese weekへの参加要請はするけど でも日本人だけでやるんじゃなんだか意味がないような気がする。
トンガ人の先生に もっともっと頼ってみよう。

そう思って 今年は企画段階からいろんなトンガ人に相談してみた。
「こういうのどう思う?」とか「このイベント 一緒にやってほしいんだ」とか。
そして 企画書と、スケジュール、必要物品をまとめた紙を作って校長先生にも相談。すごくいい反応を示してくれた。そして 職員会議でもみんなにこの紙をくばって「もし手が空いていたら手伝ってほしい」「一緒に楽しんでほしい」というのを つたないトンガ語と英語でがんばってプレゼンした。
緊張のせいもあり 私自身時折何をしゃべっているのか。今何語をしゃべっているのか。わからなくなったりしたけど(英語とトンガ語がミックスされる 笑)でもみんなちゃんと聞いてくれて 私が助けを必要としている企画に「OK!これあたしが手伝うよ」とか言ってくれて すごくすごくうれしかった。

会議が終わった後 協力するといってくれた先生のリストを見ると 主に仲がいい先生達ばかりだった。

何かひとつのことをやるにも 最低2年は必要だ。とこの時 感じました。
去年 同じように私がプレゼンしても 誰も立候補してくれなかったような気がする。割とトンガ人って冷たいとこあるし。というより下手に目だって恥を書きたくないとう精神が強い。
1年半ここで暮らして 培った人とのつながりがあってこそ 今回のようにうまくみんなの協力を得られたのだと思う。

こうやって 自分の企画を誰かと共有すると 多少なりとも自分一人で抱えていたプレッシャーが減っていく気がする。
正直、今だってプレッシャー感じまくりだし 胃が痛い。毎夜深夜まで準備に追われる毎日。
なんつったって あたしが学校の一週間を 動かすのだよ。去年は本当逃げ出したかった。カウンターパートがいない状況、離島にいるため他の日本人の協力が得にくい状況を 本当に怨んだね(笑)
せめて「こういう企画するんだけどさー うまくいくかなー」と弱音を吐く相手が近くにいたら・・・と思った。
でも こういう状況だからこそ 一人なのでトンガ人に頼らざるを得ない状況だからこそ できることがあるんだと 今は思う。

不安なら 「一人で不安なんだ」と同僚に言えばいいじゃないか。と思った。
どんな小さなことでも 頼れるところを見つけて どんどん周囲に頼ろうと思った。
そんでもって あと5ヶ月しかエウアで働けないんだから どんなにプレッシャーを感じたとしても 生徒のために できることがあるなら やらなきゃ!
どんな小さなことでも 彼らのためにやってあげたい。
一緒に 何かしたい。一緒に たくさん思い出をつくりたい。












かわいいかわいいngeliちゃんs 

2007-06-22 10:08:22 | トンガ 青年海外協力隊活動記
ngeli って トンガ語で猿です。
Mata ngeli!というと swear(スペル違う?)になります。
ま、でもトンガのswear(スペルこれ?!)って 陽気な感じで冗談なんかで使われます。口癖みたいな感じで 出てくる。

さてさて 最近 私の生徒たちが 頻繁に家に来る。
んで みんな口をそろえて

「きょーこ いつ帰るの? なんで帰るの? やだー やだー」
というのです。
日本で言う中3~高3までの年齢(中には19歳とかもいる)の輩が
私の家の玄関の前で
「帰んないでー」とか言ってるんです。

体格はでかいし 顔もみな老けているのに・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・か・・・・・ かわいい! なんてかわいい小猿たちなんでしょう!

そして 私は何度も「12月に帰るから まだ5ヶ月あるじゃん」といっているのに どうして毎回くるたびに 「いつ帰るの?」と聞いてくるのでしょう!
お前たち、そんなに私に帰ってほしくないなら 帰る日にちくらい覚えろよ。
「言ったでしょ。12月!」って言うと 一同安心して「なーんだあー」と言って
帰っていく。

彼らngeliの行動心理 ⇒ 単に暇。

まあ、でも かわいいよねえ。
この前 3年生の授業が終わった後 いつも何人か私の周りに集まっておしゃべりしにくるんだけど、その日はなんとなく「きょうこ帰んないで~」って生徒に言ってほしくて 冗談で「あ?言わなかったっけ?あたしね もうすぐ日本に帰るんだ。たぶん 来週かな~」っと言った。唐突だし、明らかに冗談だとすぐわかる内容だから すぐ生徒たちが「うっそだあー 帰んないでよー!」と笑って返すことを想像して 彼らの顔を見たら

・・・・・・
凍り付いている・・・・。みんなの眉毛がハの字になっている。
スキーでいったら ボーゲン。スキー初心者としては理想の板の配置。
ボーゲン方眉毛と呼ぼう。

えっ
ええっ
えええっ!?

ま まさか こんなわかりやすい嘘を・・・・・
し・・・・信じたと言うのかあぁぁぁぁー?
3年(日本の中3)といえども 中には日本の大学生くらいの体格、顔立ちの子もいるから 彼らの泣きそうな 表情に
ちょっと 吹き出しそうになったけど
でも とっても 暖かい気持ちになって、 涙がでそうになった。

「おい!冗談だよ!」っていうと みんな大爆笑して「信じちゃったじゃーん!」と言っていた。
ああ なんて純粋な 小猿たち。 っかわいいなあー お前達。

次の日の授業。クラスに入る。珍しく半数が席についている。(生徒の半数が席についていることで 「珍しい」級。普段は 席に着くどころか 追いかけっこをしていたりする)
珍しいなあ。しかも みんななんか今日はおとなしい。
そして 生徒が発した一言。
「だって 帰っちゃうんでしょ?」

だーーーーーーーーーーーーーー
冗談だよって 言ったじゃん!
あんた達 「なあーんだあー 冗談かあー」って言ってたじゃん!

・・・・トンガでは割とこういうことが起きる。というかうちの生徒。
Ta'emahino!(理解能力低い!)

はあ。でも あんた達をおいて おかあちゃんは日本に帰れないよおー
かわいすぎる。

PC 壊るる の巻

2007-06-22 09:40:34 | トンガ 青年海外協力隊活動記
ついに PCが壊れた。
約2週間前のお話。

ショックでしたー 
早速 本島にいるPCのメンテナンスを手がけているシニアボランテイアの方に連絡し、PCの状態を伝える。
「あー 再インストールしか方法はないねえ。たぶんOSの問題だから直ると思うけどデーターはバックアップとってるよね?」

・・・・・・・・・とととと
とってません。

わかってたんです。トンガ隊員の8割が活動中にPCが壊れていることを。
そして 最近同期隊員のPCが壊れたということを。
でも
「明日こそ バックアップとろー」と思っているうちに ついにやってきた。
PCが壊れる日が!

まさに 「災害は 忘れたころにやってくる・・・」

結局 パソコンを直すにも離島から本島に行かなければならないので まずその時間を割くのに一苦労。2週間待ってテスト期間に入ると 月曜日に試験監督がなかった。チャンス!と思い、土曜の船に乗り 本島へ向かい 土日とシニアボランテイアの人に修理をしてもらい 月曜の昼の船で帰るというハードスケジュール。
あたしもハードだけど シニアボランテイアの方にも多大なご迷惑をかけた・・・。あたしが バックアップさえとっていれば・・・。申し訳なかった。

しかも!エウアから乗った船が 超満員!初めてまだ夜も明けやらぬ漆黒の闇の中を船の甲板にのって2時間半耐える。もちろん椅子などない。いつもはどんなに満員でも船内には入れるのに・・・。
やさしいエウアンピーポーが「きょーこ!こっちこっち!ここ座れるよ!」
って指差してるほうを見ると サツマイモがたくさんはいった袋の上じゃん。
しかも その周りに死んだ豚が2頭 すこやかにお眠りあそばしてるじゃないの。
6月ともなればかなり冷え込むトンガ。更に海の上。
でも 満点の星空を見ながら トンガ人と暗闇の中でみかん食べて 世間話して(豚の話とか)結構いい思い出になった。

あ、そうそうお金もなかったんだ!!エウアって普通に生活していたらお金ほとんど使わないのですが ここ3ヶ月のうちで 家族が来トンしたり、私もフィジーに行ったり、はたまたババウにいったり してお金がないのにーーーー
本島に行かねばならない・・・船代を算出しなければ・・・
なのに、こういうときに限ってガスボトルも空になる。ガスボトルは高いんです。
日本の皆様。自宅にガス会社から自動的にガスが配給されるシステムに甘んじていてはいけませんよ。ガスはボトル買いするものなんです!
はー 本当、エウアでよかったよ。歩いてるだけで芋とかみかんとかバナナもらえるもん。毎週末は ウム料理食べられるし。(この期間、あまりに私のウムの食いっぷりがいいためトンガ人は驚いていた)家のまわりには ほうれん草生えてるし グアバもあるし、レモンの葉でお茶のめるし。エウアじゃなきゃ 激やせしてたとこだよ。

なんとかエウアにもどり さあ やっとこさ ネットができる!とルンルン気分でエウア高校に行くと エウア高校が停電。
ギーーーーーーーーーーー!
なんなのーーーー!
とにかく 今日ようやく 復活。
バンザーイ。

でも ふと思った。去年一年ネット使えなかったのに、一度使えるようになると、ネットがないといろいろ不便なことが多くなっているんだなあと。
私的な用事だけじゃなくて、仕事のやりとりとかも。
今回は パソコン自体使えなくなったので かなり仕事に影響した。
仕事もそうだけど、自分が自宅にいるとき いかにパソコンに依存しているかがわかった。
パソコンが使えないと 必然的に 暇な時間が多くなる。

暇なので 絵を描いてみたり キエキエ(トンガで正装時に欠かせないもの。腰巻のようなもの)を作ってみたりした。

そんで思い出した。

あたしが何で バックパッカーでいろんな国を旅するのにはまったのか。
理由はいろいろある。その中のひとつとして
日本では得られない「考える時間」を持つことができるから。
日本だと まあ忙しいってのもあるけど 忙しくなくても テレビとか ネットとか とにかく娯楽には事欠かないから ゆっくりいろいろ考える時間って自分で気づかないうちになくしてしまっている。

久々に そういう時間をもつ状況になって 「うーん こういうのもいいもんだなあー」なんて思った。

いろーんなことを 考えた数週間だった。
バックアップさえとっていれば たまにPCが壊れるのもいいかも?!
(但し 私のように他人に迷惑をかけないように!って当たり前ですよね・・・)