before dawn

青年海外協力隊でトンガにて活動、インドの大学で教壇に立つなどしていましたが今は母国で働いています。笑うことが一番大事。

26歳の夏休み 「離島 孤島で viva la TONGAN LIFE 9」

2007-03-15 08:39:36 | トンガ 青年海外協力隊活動記
(2007年 年始)
二ウアトプタプ唯一のゲストハウスを経営している一家。
私が帰る日、おばあちゃんが泣いてくれた。しわくちゃの手が とても愛おしかった。

何にもない島だけど 何もないからこそ 人と接する、人と話す時間が多くなる。

何もないからこそ、人との係わり合いが より強く 心に残る。

26歳の夏休み 「離島 孤島で viva la TONGAN LIFE 8」

2007-03-15 08:32:14 | トンガ 青年海外協力隊活動記
(2007年 年始)

ガイドブックなんかには 「海や砂浜の美しさは二ウアトプタプがトンガ1」と言った記述があるけれど、
でも正直、砂浜、海、雰囲気の良さは 遥かにババウの離島 BLUE LAGOONの方が上です。
でも BLUE LAGOON とは 全く別の、 ある意味 全く逆の 魅力があります。
首都トンガタプが好きな人や、TONGA語があまりできない人にとってはニウアトプタプはかなり退屈な場所かもしれないけど、私にとっては、いろいろな 思いがあって 本当に楽しくて、 最後の夜はちょうど満月なのもあって この地を去るのが寂しくて泣けてきました。

おそらく、ちょうど1年前、離島エウアに赴任した時の事と重なったからでしょう。
エウア赴任当初は、トンガ語もわからず、レストランもバーもないエウアでストレスを発散できず、
トンガ人の中で一人ぼっちで,周りに日本人もいなくて 孤独で 嫌な思いもいっぱいして 嫌がらせにもあって(エウアはムラ社会だから 新参者には冷たい) でも負けずに 一生懸命トンガ語勉強して トンガを受け入れようと諦めず頑張ったおかげで なんとか自分なりに生きる術を見出して1年過ごし、その成果をこの二ウアトプタプで感じることができたのかもしれないな。

今回二ウアトプタプでは、一年前に私がエウア島に赴任した時と同じ状況、つまり知り合いも、友人もいない島に飛び込んで一から人間関係を構築しなければならなかったわけです。
でも 一年前とは全く比べ物になら無いくらい自分が成長していることが 自分でも分かりました。
トンガ語はもちろん、トンガ流ジョークや トンガ流の礼儀 、 トンガ流の楽しみ方。
まあ 今回は旅行者だったわけだから、一年前とは気負いも違うけど それでも自分の成長を自分でも驚くほど感じました。

だから、本当にいい形で 一年を振り返ることができたし、TONGA大好きだって改めて思うことができた。
二ウアトプタプに知り合いのトンガ人はいなかったけど、カイポーラやら ファイカバやら 山登りやら 島内観光やら を毎日のように島民がかって出てくれ 本当にすばらしい8日間でした。
お土産に持って帰りなさいと ツペヌとタパをもらったりもして、本当にいい人たちばかりでした。


26歳の夏休み 「離島 孤島で viva la TONGAN LIFE 7」

2007-03-15 08:27:14 | トンガ 青年海外協力隊活動記
(2007年 年始)
ということで、二ウアトプタプ島には8日間滞在しました。(飛行機が一週間に1便しかない+天候不良で一日飛行機が飛ばなかった)
当初は いくら景色が美しいからと言っても、テレビも携帯も使えない、電気すらない島で一週間も滞在したらさすがに飽きるだろうなあーーー と思っていましたが、そんなことありませんでした。
何故でしょう。
二ウアトプタプには何もありません。
しかし その分 人と人とのつながりの深さ、人の優しさが 強いのです。
だって ここでは一人では生きていけないのです。



26歳の夏休み 「離島 孤島で viva la TONGAN LIFE 6」

2007-03-13 12:28:55 | トンガ 青年海外協力隊活動記
(2007年 年始)
そうして、2007年が明けました。
もちろん新年は カイポーラ(豚の丸焼きやウム料理、その他の料理を大量に作ってみんなで食べる)!!
二ウアトプタプは小さな島なので、私のような外国人がうろちょろしていると、とても目立ちます。
すぐ、みんな寄ってきてあれこれ質問し、すぐ仲良くなります。そしてカイポーラにも招待してくれました。
ここのカイポーラは よかった! 他の島より明らかに近代化された物資がすくないので、伝統的なカイポーラでした。バナナの皮の上に食べものが広げられ(他の島だと、テーブルを使用)、食べものもほとんどがウム料理。
(他の島は ハイカラな食べものもでる)
芋も豚もウムも めちゃんこうめーーーーーー!!
また 食べすぎた。
食べものを食べるのは 素手に限るね!

こんな新参者を新年のカイポーラに招いてくれるなんて・・・うれしかったっす。
なので トンガ語でFAKAMALO(御礼のスピーチ)をしました。
トンガ語はなせてよかった・・・・

26歳の夏休み 「離島 孤島で viva la TONGAN LIFE 5」

2007-03-13 12:20:31 | トンガ 青年海外協力隊活動記
(2006年年末)
二ウアトプタプには、商店が1個、あとは小さい売店(ファレコロアと呼ぶ)が数件あるだけで、なあーーんもありません。私の住むエウア島もなんもないけど、ここ ニウアトプタプ島はその上を行く。
電気もないので 夜はランプの光で宿の子どもと話したり、考え事をしたり、本を読んだりしていました。
飛行機が一週間に1便しかないので、1週間滞在しましたが、不思議と飽きることはありませんでした。
日頃、エウア島で慣れているからでしょうか(笑)
夕暮れ時は こんな美しいサンセットを独り占めです。 波の音がよく聞こえます。 これは大晦日の夕暮れ。
2006年 最後の夕暮れ。

26歳の夏休み 「離島 孤島で viva la TONGAN LIFE 4」

2007-03-13 12:08:50 | トンガ 青年海外協力隊活動記
(2006年年末)
これは山から見た景色。仲良くなったトンガ人(写真両脇)が 「よし!kyoko 山に登ろう!」と言うので気楽な気持ちでついていったら大間違い。道なき道を登り、転び、泥まみれになり、傾斜45度はあろうかという斜面を木の蔦に捕まってぶら下がりながら、半泣きになって下り、疲れたといって立ち止まるとたちまち夥しい数の蚊に襲われ、「喉が渇いただろう これを飲め」と渡されたマンゴーを食べ続けていたら マンゴーの汁と汗が混じって皮膚に付着。おそろしい痒みを発生する(マンゴーは漆科なのでかぶれるのです。)等、日本だったら 絶対登山靴で登るだろう山を 壊れかけたビーサンで格闘すること2時間。ようやく頂上へ。 彼らがいなかったら完璧遭難していた・・・。しかし!頂上に到達したときは もう気分爽快でしたよ!


26歳の夏休み 「離島 孤島で viva la TONGAN LIFE 3」

2007-03-12 12:51:28 | トンガ 青年海外協力隊活動記
(2006年年末)
はい。こちらは地元の人はVAIと呼ぶ、トンガでは大変珍しい湧き水の天然プールです。
冷たくてとってもきもちい!なにより 水が恐ろしいほど澄んでいる!四万十川住民もびっくりですよ!
肉眼で魚の細部まで観察できます。昼から夕方にかけて、VAIは二ウアトプタプ住民で賑わいます。体を洗ったり洗濯したり 飛び込んだり もぐったり 老若男女問わず憩いの場です。


26歳の夏休み 「離島 孤島で viva la TONGAN LIFE 2」

2007-03-12 12:35:45 | トンガ 青年海外協力隊活動記
(2006年年末)
では まずは景色から。二ウアトプタプは とっても小さな島です。海も遠浅で引き潮になるとこの写真のように真っ白い砂浜が顔を出し、まるで砂漠のようになります。
数時間前までは海水があった場所を 水か引いていった方向に1時間くらい歩き続けてもまだ海水に出会えない。つまり、ずうううううううううううううううううううううっと 遠浅なのです。
だから 海もおだやか。
海の砂丘。 ちょっとこの景色は一見の価値ありです!

26歳の夏休み 「離島 孤島で viva la TONGAN LIFE 1」

2007-03-12 12:24:32 | トンガ 青年海外協力隊活動記
(2006年年末)
はい、ということで、まだ去年の話です。しつこいでしょ?
ここからは 私お得意の一人旅がつづきます。

リゾッチャアイランド ババウで 同期隊員のよーちゃんと、美術隊員のかねごんと一緒に一週間ほど過ごしました。二人はその後ニュージーランドに行くことになっていたので ババウでお別れ。
で、私は一人で ババウからさらに二ウアトプタプというさらに南に位置する島に行きました。

二ウアトプタプというのはトンガ最果ての島。むしろサモアの方が位置的に近いです。
電気もないし、携帯も勿論つながりません。トンガ語も特有のなまりがあるといわれております。
さすがに この島には 協力隊隊員も ピースコーも派遣されていません。
教育省の命令で二ウアトプタプ勤務が決まった教師に、「うあーーかわいそう・・・。」と同僚全員が同情することから容易に想像がつくように、二ウアトプタプには なあーーんにもない。
船は数ヶ月に1便。飛行機は年末年始のみ運航で、しかも一週間に1便。
日程的に船は逃してしまったので、飛行機のチケットを買いにババウの旅行代理店へ・・・。
旅行代理店のねーちゃんいわく
「うーん。今週は飛ぶかしらねえ?もう2週間も天候不良で飛んでないわよ。渡航予定日前日にもう一度来て確認して。それで 飛行機が飛ぶようだったらチケットを買えばいいじゃない」とのこと。
結局 出航当日の朝 飛行機が飛ぶことが分かり 離陸時間まで残り20分というところで空港に到着し 慌しくババウを旅立ったのでした。

そうして ババウから一時間半飛行機に乗り たどり着いた島。二ウアトプタプ。
そこでは 美しい景色が待っていました。しかし それよりももっともっと深い 心の出会いが待っていたのでした。
写真は 二ウアトプタプの浜から見る TAFAHI火山。