やっぱり
こういうときは、
元青年海外協力隊としては、
現地に行って何か手伝いたい。
自分の身を捧げてでも 何か力になりたい。
と思ってしまいます。
しかし、今行ったところで素人の私にできることなどなく、逆に現地の人達の貴重な食料や石油などを消費するだけで邪魔になるだけでしかない。
ということで、自分に出来ることを一つずつやっていくことにしている。
まずは 赤十字に募金した。
先週の土曜日は、知人の会社が有志で千葉県の液状化の影響で積もり固まった泥を かき出す作業をするというので、その会社の人達に混じって 6時間 泥をかき出した。
で、都庁が救援物資を受け付けていたので 仕事のお昼休みを使って 都庁にダッシュし 同僚と一緒に 大人用オムツと 生理用品、体もふけるウェットティッシュと ホッカイロを届けた。
そして 今日は、とある団体が 救援物資を受付ているので、これまた職場の同僚と一緒にお手伝いに行った。
業務は 物資の受付と仕分け。
東北の人が、苦しんでいるのに、福島の原発では命をかけて作業をしている人がいるのに、自分は毎日普通に暮らしていていいのか、、、という思いは日に日に募るばかりだけど、
こうやって 何か行動をしていると、ちょっと気持ちが落ち着く。
結局のところ自己満足なんだけど でも一つ一つの行動が 少しでも東北の人に役に立てば、、、と思い 心を込めて作業をしている。
それにしても、それぞれのボランティア受け入れ先で、関東の人達が こうやって結束して何かをしようとしている姿を見るのは ちょっと感動だ。
泥かき作業は、ある会社の有志の方たちが発起人となって活動をしていたのだけど、本当にみなさん思いやりのある人で、
一緒に泥をかきながら、「東北の人たちはもっと辛いのよねー」なんて言いながら みなさん ほっとんど休まず6時間泥と格闘した。
都庁には 山のような物資が届いていて、仕分けボランティアは 毎朝 わずか20分でボランティア受付が締め切られたらしい。
そして 今日は某団体のお手伝いだったけど、朝9時から夕方5時まで、途切れることなく物資が届いた。
そしてボランティアのみなさんは これまたほとんど休まずに仕分けをした。
関東も捨てたもんじゃない、、、
自分は東京に生まれたので、よく地方の人から「東京の人は冷たい」と言われてきたし、自分も そう思っていたけど、
東京の人も やっぱりあったかいじゃん!と 思う今日この頃。
さてさて、本題。
今日、実際に仕分けして思ったこと。
都庁の物資受付の際に、都庁のホームページに掲載されていた「受付物資」について、なんか 制限が厳しいなあー と思っていた私。
---都庁の受付品目(未使用のもの)-------------
- 赤ちゃん用品
熱さまシート、紙おむつ(新生児S、M、L、ビッグサイズ)、おしり拭き、ベビーローション、ベビーオイル等 - 高齢者用品
大人用紙おむつ、介護用ウェットシート、介護食用とろみ剤等 - 生活用品
コンタクトのケア用品(洗浄液、コンタクトケース)、使い捨てカイロ、生理用品、紙コップ、サランラップ等 - 飲料水
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「こんな事態なんだから、洋服とか毛布とか、食料も受け付けてくれればいいのに」
とか
「なんで、未使用の物だけしか受け付けてくれないんだろう。湯たんぽとか、ランプとかだったら 使用後のものでもいいじゃん」
って思ってたんだけど、、、、、
今日、痛感しました。
やはり、「洋服は新品もしくはそれに準ずるレベルのものがよい」「洋服以外も 出来る限り新品及び新品に準ずるもの、未使用、食品は必ず 新品、未開封のものがいい!」
ということを、、、
というのも
今日の団体は、今日の団体は 洋服も受け付けていました。 洋服は 新品 OR 選択済み のもの という制限でした。
その他の生活雑貨も 食料も 幅広く受け付けていました。
その結果、
やはり 仕分けていく段階で、、、、
「これは、、、、さすがに、、、、送れないよね、、、、、」 と 仕分けした人ほとんどが そう判断せざるを得ないレベルのものがたくさん出てきてしまうのです。
いくら 非常事態だからといって、、、、、
「これは、、、、 単にいらないもの、捨てる予定だったものを 持ってきていないか?」と 思ってしまうような残念なものも、、、
これは自省も含めててですが
自分が使った物、着ていた物って 愛着もあるし やはり贔屓目で見てしまうけど、他人から見たら、やはり古着なのです。
いくら非常事態でも、着ることに躊躇してしまうような状態の服を送るのは、、、、
髪の毛がたくさんついたピンや ゴムとか、、、
かなり汚れたぬいぐるみとか、、、
食料も同じで、使いかけの調味料とか、、、正体不明の海外の食品とか、、、
ちょっと 「うーーーん。どうなの?」 と迷ってしまいます。
これまでの災害支援では、物資を送る側のみでの協力だったので、
今回 仕分ける側、実際に取りまとめる側になってみて、初めて学ぶことがたくさんありました。
これまでは 自分も、「現地の人は きっと 物資がなくて困っているから 使い古した毛布や洋服でも きっと無いよりはましだろう。一枚でも、一つでも多く送ってしまおう」と思っていたけど、
自分の持ち物に対する基準は やはりちょっと緩かった(贔屓していた?)と思う、、、(^^;)
こういう線引きって 難しい。
そして 今日 作業していて得た情報ですが、
こういう時
自衛隊が かなりの量の毛布を持って行っているので、毛布などは十分足りているということだし、
洋服も、他のどんな物資よりも集まりが良く、これ以上受け付けても配布しきれないほど届いているということだったし、、、、
そうなると、、、、
量をたくさん送るのではなく、 必要なものを必要な分だけ そして求められているレベル(状態)のものを 送ることの大切さを学びました。
だから、、、やはり 可能であれば 新品、もしくは ほぼ新品に近い状態のものがいいと思う。
特に 洋服などは提供者が非常に多いので、ちょっと状態の悪いものならば送らず、いいものだけを送っても 十分足りるのだということが わかった。
実際 今日の団体でも、 もう洋服は新品しか受け付けない(可能であれば 洋服以外の提供をお願いしたい)という方向に変わりましたし、、、
何がいいたいかというと、
都庁とかその他の自治体が 受付物品の間口を狭くしていることは、ある意味正しいと感じたということです。
そして、都庁が 約1週間ほどで物資の受付を閉めきった(必要な量が集まったから しばらく見合わせる)判断も 正しいと思いました。
人々は、各団体が規定した物資に合ったものを持ってくること。
そして、各団体は、個々人によって基準がまちまちになってしまう物品指定の仕方はしないこと。
これ、大事です。
実際に活動してみて 初めて学ぶことがたくさんあった。
加えて、
繰り返しになるが、
こんなに みんなが物資を持ち寄り、そしてボランティアでたくさんの人が仕分けを手伝っている様子はとても素敵だった。
中には小さな子供を背負ってボランティアをしているママもいた。
あ、
あとね、どこのボランティアでも 「子供」が がんばっているんだよ! しかも小学生くらいのコ達がさ!
泥かきの日も、汗をかきながら、水を含んだ重い泥を 小学生が文句も言わず 泥を運んでいるんだよ。泣けるよね、、、
東京にいる小学生の多くは、四六時中DSやってる子ばかりだと思ってのに、、、
あと、腰痛持ちのおばさまも 泥かき がんばっていた。 なんか すごい。
日本はひとつ。
本当にそう思う今日この頃。
あ、あと 積み上げられた物資の山を見て思った。
一人ひとりが 一つずつ協力すると でっかいでっっかい山ができる ということ。
人の力って すごい。(;△;) かんどー